3割がシングルとされる、我が国の中高年男女の方々。その中には恋愛相手との出会いを希望しながらも、なかなか前に進めないという悩みを抱えている方も多数存在します。そんな苦悩の解消に一役買ってくださるのは、自ら「恋愛歴50年」と語るプロフェショナルライターの安藤智子さん。安藤さんは9月3日に創刊されたばかりのメルマガ『ミドル&シニアの「官能デート」を楽しむ方法~~中高年の恋愛性愛はこんなにもエロティック~~』の第2号で、中高年世代が「気になる相手」になるべく早い段階で確かめるべきポイントをレクチャーしています。
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「いい感じ、素敵」と思う人がシングルだったら、それはもう恋人候補
結婚または再婚を望んでいるミドル&シニアの方も少なからずいらっしゃると思います。
で、そうした場合、結婚を前提におつきあいするとしたら、相手の方のお仕事や経済状態、ご来歴、ご家族のことなど、気になる点をチェックして、できるだけ条件のよい方を選びたいと思うでしょう。
いっぽう、結婚も子育ても経験済みだからもういいわという方、結婚なんかもうこりごりだという方、未婚のまま「今さら結婚なんて~」の境地に至った方も、また少なくないようですね。
だけどひとりでいるのはやっぱりさみしい、つまんない、今はただ純粋に楽しくつきあえる相手がほしいだけ、というのはよくあることです。
私の知り合いの中にも、そのように考えておいでの方が大勢いらっしゃいます。
この「楽しくつきあえる相手がほしいだけ」というシンプルかつ明快で現実的な姿勢、私は好きです。
自分が何を求めているのか、はっきり自覚しているのがいいですね。
相手を条件で選んだりせず、また相手に多くを求めず、要は自分がその人を好きになるかならないかだ、と自己責任として引き受ける潔さも素晴らしいと思います。
自分の気持ちや欲望を率直に認めることが、恋人ゲットの第一歩
私は、何か新しいことを始めて知り合った方々の中に必ず一人か二人は「この人、いい感じ」と思える男性がいたけれど、いちいち恋に落ちるわけではなく、「いい感じ」止まりで決定打とはならなかった、と前記事でお話ししました。
今にして思うと、その「いい感じ」の一人か二人が残念なことに既婚者だと私は知っていたので、お互い何かの拍子にふと惹かれ合うものがあったように感じても、あえて気づかないフリをしていたのです。
だって、奥さんがいる男性を好きになったりしたら、あとでつらい思いをするのは目に見えていますもん。
私は「今さら結婚なんて~」ですから、結婚してくれなくてもいいのですが、奥さんがいるということは結局、二股かけられるということでしょ。
するといやでも、嘘や裏切り、嫉妬や不信が生じます。
「楽しくつきあえる相手がほしい」のに、ちっとも楽しくなくなっちゃいます。
「いい感じ」の一人か二人がいずれもシングルだったら、「あの人もこの人も未来の恋人候補」となっていたはずです。
そういうシチュエーションでは、私のアプローチ法はだいぶ違っていたでしょう。
「お互い何かの拍子にふと」なんて悠長なことを言っていないで、意図的に「何かの拍子」を創出し、つまり偶然を装ってタイミングを合わせ、近づく・話しかける・目を合わせるといった「接触の機会」を増やしていたと思うのです。
「近寄りたい。話をしたい。親しくなりたい。できればふたりだけで会いたい。もっと仲良くしたい」と望んでいること、そういう欲望を自分は抱いているのだと認めることが恋人をゲットするための第一歩、と私は考えます。
気持ちって、言葉にしなくても伝わるものですよね。
接する機会をちょっと増やすだけで、それとなく相手に伝えることができるのですから、実行しなきゃ損!と思います。
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お互いシングルかどうかを、できるだけ早い段階で確かめ合うのがベスト
今の彼氏と出会ったとき、私は恋人なしのブランク期が3年ほど続いていました。
すでに60歳を過ぎていたので、「もう恋なんかできないかも。このままずっと独りなのかな」と思うこともしばしば、でした。
それは彼のほうも同じだったようです。
私よりも7つ年長ですから、その頃はもう70歳に近く、奥さんに先立たれてからのこの8年間に女性とつきあったこともちょっとだけあるけど、その女性と別れて約5年になる、という状況だったそうです。
男が仕事のほかに家事全般こなして自分の面倒みるのは侘しいよ、というのもあったようです。
それを思うと、私よりもすこーしばかりへビィなシチュエーションにあったと言えるかもしれません。
それでも彼は完全にあきらめていたわけではなかったみたい。
「機会があれば、いい相手を見つけたい」と密かに狙っていたのでしょう。
といっても、お相手探しにそれほど熱心ではなく、同じ職場の女性たちとたまに飲みに行くとか、お気に入りのママが一人でやっているカウンターだけのスナックに通うとか、その程度だったのですね。
「そんなんじゃ彼女できないよ!」と言ってやりたくなります。
ただ彼の偉いところは、私と知り合ってすぐに「ダンナさんは?いるの?」と聞いたことです。
「ダンナいないのよ~。自慢じゃないけど一度も結婚したことがないのよね」と正直に答えると、「僕も今は独りだよ。女房が死んで、もう8年になる」と教えてくれました。
こういう情報交換って貴重ですよね。
ミドル&シニア世代なら結婚していて当然とも言えるし、子供や孫がいて当たり前とも思いますが、実は離婚してひとり暮らしをしているとか、再婚してまた別れたとか、配偶者と死別したとか、さまざまなケースがあるので、聞いてみないとわからないのです。
私と彼の場合は、「お互いに今はシングル」と知ったおかげで、安心して距離を縮めることができたように思います。
安心してつきあえる、これ大事だと思います。
私は出会って間もなく彼のことが好きになっちゃったので、といっても初めは淡い感情でしたから、なんとなーく気が向いたときに、なんとなーく彼に近寄って話しかけたりして、なんとなーく親しくなっていきました。
そうこうしているうちに、「シングルなのはいいけど、つきあっている人いるのかな」と心配になったこともありますが、それは杞憂でした。
不安や心配事があるなら、そこから目をそらさず、事実に向き合おうとするのがいいようです。
ちなみにですが、ありがたいことに彼は聞かれれば何でも正直に即答してしまうタイプですし、私も嘘や誤魔化しはイヤなので、ふたりともわりといい性格だと思っています。
私は幸いにもシングルの男性と親密交際をスタートすることができましたが、もしも彼が既婚者だったら、あるいはシングルではあるけれど女性と交際中だったとしたら、どうなっていたでしょう。
そういう相手とはあまり深入りしないほうが無難、と私は腰が退けていたと思います。
それでも好きになっちゃったからにはもう止められないというほど気持ちがヒートアップしてしまったら、1年なら1年と交際期間を限定し、欲望のかぎりを尽くしたことでしょう(もちろん、相手が応じてくれればの話ですが)。
ええ、もうそういう場合はしょうがないのだと思います。
これは私も経験していることなので(不倫とかではなく)、こうして書いているだけで心は痛みますが、すごくすごく好きなのに思いのたけを尽くせないというのは本当にしんどいものです。
恋心は不完全燃焼のまま、いつまでもくすぶり続けます。過去にとらわれ、次の恋人を見つけることなどできなくなります。
そんなことになるくらいだったら、たとえ別れのときを見据えての切ないつきあいであったとしても、せっせと欲望の解放に励み、すっきりしたところで次いこう、というのがいいと思います。(メルマガ『ミドル&シニアの「官能デート」を楽しむ方法~~中高年の恋愛性愛はこんなにもエロティック~~』2021年9月10日号より一部抜粋。9月17日号に続く)
■安藤智子『ミドル&シニアの「官能デート」を楽しむ方法~~中高年の恋愛性愛はこんなにもエロティック~~』9月17日号ラインナップ
- あれこれ思い悩まずに、とにかく誘ってみる、誘われてみる
- まずは言葉の「誘い水」。これなら照れずに実行でき、相手は確実にスイッチオン
- 「今度飲みに行こうか?」ときたら、「行こう行こう、どこ行く?」と即決OK(いつ行く?ではない)
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