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なぜ、親である自分の家庭環境を改善すると我が子の問題行動も解決するのか

前回のメルマガ『我が子がいじめの“加害者”に。友人を無視するのはなぜなのか?』で我が子が友達を無視していじめの加害者となってしまったのは、自分が親との確執があるせいでは…と悩んでいたワイママさん。年末年始に実家に帰省し、両親と話すことができたようです。今回のメルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』の著者・パピーいしがみさんが、良い方向へと向かいそうなワイママさんからの報告をおすそ分けしてくれました。

親との確執2

こんばんは。パピーいしがみです。

お正月はいかがでしたか?ゆっくりお休みできたでしょうか?

今年、私は大晦日・元旦・2日と全ての仕事を休ませて頂いて「食べて飲んで寝て」でしっかり2キロ太りました。

先日「親との確執」という題名でメルマガをお送りしましたが、ワイママさんからご実家に帰省されたご報告を頂きましたので、ご紹介しますね。

【関連】我が子がいじめの“加害者”に。友人を無視するのはなぜなのか?

パピーさん、明けましておめでとうございます。

先週のメルマガ、読ませて頂きました。

今回、年末に実家に帰る事になってから、娘がとても明るくなってとても雰囲気が変わりました。今まで、親一人子一人の環境で、良くも悪くも親子ベッタリでお互い影響受けまくりだったのですが、「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼べる人ができた事や、この年末年始でたくさん甘えさせてもらって、とても子供らしくなったように感じています。

12月31日に帰省して、大晦日・元旦と泊り2日に帰ってきました。私の目的は「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うことだったのですが、パピーさんから「言えなくてもいいんですよ。ご実家に帰るだけで大きな一歩です」とお返事頂いていたので、楽な気持ちで帰省できました。それでも、父宛の手紙は書いて、もし帰り際に渡せたらと思って準備だけはしておきました。

31日には父と母が駅まで迎えに来てくれていて、十数年ぶりに会った私の第一声は「ご無沙汰してます」でした(笑)。父も「久しぶり。おかえり」と言ってくれて、ホッと。娘は「初めまして。〇〇です。よろしくお願いします」と、「そんな言葉どこで覚えたの?」と驚くほど礼儀正しくビックリでした(こんな姿は初めて見ました)。父母からは「ちゃんと挨拶出来て偉いね~。こちらこそよろしくお願いします」と言ってもらえて、他人からみたら不思議な間柄に見えたと思いますが、快く迎えてもらって安心しました。

31日は「今日は12時まで起きている!」と言っていた娘が10時頃には眠ってしまい、父も「二人で話したいこともあるだろうから」と早めに就寝。母と一緒に洗い物や片付けをしながら、その後はこたつでいろいろ話ができました。

母は私が父に馴染めず、弟も生まれてどんどん母との距離ができてしまったことに、再婚しない方がよかったのか?とずいぶん悩んだと言っていました。又、心が離れていく私をフォローできずに、一人ぼっちにしてしまって悪かった…とも言ってくれました。本当は私が一方的に父も母も拒絶していたのに、母がこんなに苦しんでいたとは全く気付かずにいて、今回の帰省のいきさつを話すことになりました。

娘が友達を無視して学校でも問題になったこと。自分の非を認めず謝ることができないこと。でもそれって私自身がいままでやってきたことでもあり、それが原因で、母や父にも謝る事が出来なかったし、私のやり方を子供が真似ているということ。そして「子供を直そうと思ったら、まず自分から」と教えてもらったこと。子供には口で言い聞かせるのではなく、私自身の姿勢を見せる必要がある、とアドバイスをもらったこと。それが今回の帰省になったことを話すことができました。母は「〇〇ちゃんが?信じられない」と言っていましたが、私がこうやって自分から距離を縮めようと見せる事で「絶対に娘にも良い変化があるよ」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。

そして父は父で、仲の良かった母娘を切り裂いてしまったのではないか?とずっと悩んでいて、今回の私の帰省をとても喜んでくれていた、と教えてくれました。そこで父宛に書いてきた手紙を渡し「自分の口からは言えそうもないから、私たちが帰ったら父に渡してほしい」と母にお願いしました。話しが終わって布団に入ったの時、時計はもう4時になろうとしていました。

元旦は「思いっきり寝坊しよう!」と言っていたのに、私が起きた時(10時ごろ)には、母はもう起きていて、父と娘にも朝食を作り、すでに食べ終わっていました。「あ、私ばっかり寝ちゃってゴメン」と言うと「実家に来たら子供になってたくさん甘えればいいんだよ」と言われて胸がキュンとしました。すると娘が私の耳元でコソッと「ママ、今、ゴメンって言えたね」と言ってくれて「ホントだ。今まで言えなかったのに…」と素直になれている自分に驚きでした。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、2日の別れる時、父に「今回はありがとうございました。これからも母をよろしくお願いします」と伝えたところ、父は「うん。又、いつでも帰って来てね」と言ってくれて手を振って別れる事ができました。

その後、新幹線に乗っている時に母から「今、手紙を読みながらお父さんが泣いてます」とラインと一緒に写真を送ってくれました。何度も読み返してくれていたそうです。

娘に見せたら「なんの手紙?」と言うので「ママは謝るのが苦手だからおじいちゃんには手紙を書いていったの。私たちが帰ったら渡してっておばあちゃんにお願いしてあったから、その手紙を読んだんだと思うよ」と言ったら「手紙か~、それ良い考えだね」と。

もしかしたら今後、娘が友達とトラブルになった時、口では言えなくても手紙に書いて仲直りができるかも?と思いました。

今回、娘の問題から私の問題があぶり出され、こうやって親との関係が修復できるとは…パピーさんに相談した時には思いもしない事でした。

でも、もがいてもがいて一歩踏み出したら、いろんな変化が起き始めて、今まで薄暗くて冷たい細い道を歩いていたのが、明るくて広く緑がきれいな道を太陽の光を浴びながら歩き始めた・・・自分ではなく回りが変わり始めている、そんな風に感じています。

甘える、甘えられる、許す、許される、頼る、頼られる…今まで自分が拒否してきた世界は、とても温かく、そして心地よいものだったと知りました。

冒頭にも書きましたが、娘の様子は以前とはホントに変わってきていて、笑顔が増えていますし、雰囲気がとても丸くなりました。これなら今まで怖いと思われていた子にも違った印象を持ってもらえると思いますし、新学期が楽しみになりました。

本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いします。

ワイママさん、良かったですね~(^^)前回、ワイママさんは「娘さんのおかげ」という言葉を使われていましたが、本当に娘さんがいなかったら、今回の帰省もなかったでしょうし、お母さんとじっくり話せたことも、ワイママさんの安堵も、ご両親の喜びもなかったと思うのですね。

「子は鎹(かすがい)」とは、夫婦の間を子供が取り持ってくれる、という意味ですが、娘さんの力で、今まで分断されていた親子の関係まで修復できたなんて・・・私もとても嬉しく思いました(^^)

そして、ワイママさんの言葉にもありましたね。

「甘える、甘えられる、許す、許される、頼る、頼られる…今まで自分が拒否してきた世界は、とても温かく、そして心地よいものだった」

これ、本当にそう思います。

「甘える」とか「頼る」って、あまり良いイメージはないかもしれませんが、人と人が仲良くなる時はとても大事な事で、「甘えられる」や「頼られる」ことで、「この人は自分をあてにしてくれた」「頼ってくれた」って、嬉しかったりもするんですね。

お母さんの言葉にもありました。「実家に来たら子供になってたくさん甘えればいいんだよ」って。

優しいお母さんですよね♪私もこの言葉にぐっときました。ぐっすり眠っているワイママさんを見て、お母さんは「安心してくれたんだ」って嬉しかったのだと思います。

そして娘さんの事。ワイママさんも「新学期が楽しみ」と書かれていましたが、私もきっと娘さんにもお母さんが「違った道を歩き始めたみたい」と感じたように、今までと違った世界を感じてくれるのではないかな?と思います。

是非、今の感じをお続けくださいね♪

貴重なご報告、ありがとうございました。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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