ゲームをやらない人でも一度は耳にしたことがある『ドラゴンクエスト』。ロールプレイングゲームの金字塔ともいうべき作品ですが、実はビジネスにも活用できるといいます。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、ドラクエから学べるチーム作りについて論じています。
組織、チーム作りはドラクエから学ぼう 違った能力を発揮するから強いチームになる
かつて社会現象を巻き起こすほどかつて一世を風靡し、未だ根強いファンが多いロールプレイングゲームといえば「ドラゴンクエスト」。はまった方、今も尚はまっているという方、多いのではないでしょうか?
プレーヤー自身が主人公となり旅に出て、スライムやドラキー、ドラゴンなどといったモンスターを次々と倒し、経験値を積み、色々な武器や技を覚えたりしながら成長して強くたくましくなっていく。
さらに、旅の途中では、呪文を唱えることで仲間の体力を回復させたり、敵を倒したりするのが得意という魔法使い、豪腕の持ち主でタフな戦いをする仲間達と巡りあい強敵モンスターにも果敢に挑み冒険していく壮大な物語。
このゲームの面白さは今更言うまでもないですが、仲間を引き連れて冒険し成長しながら自らストーリーを創り上げていくというのが醍醐味。
そして、このゲームの醍醐味から学べることがあります。それは、仲間を引き連れてそのチームが強くなっていくというところです。
戦いに敗れ怪我をした仲間がいたとしても呪文を唱え体力を回復させたり、剣では適わないモンスターが現れれば、魔法を唱え、相手を倒すなど、個々の持っている能力を発揮することで、互いに助け合い成長していくというところです。
従って、剣術家ばかりが集まっても剣には全くビクともしないモンスターが現れれば倒すことが出来ないし、呪文を唱える魔法使いばかりが集まっても、魔法の利かないモンスターを倒すことが出来ません。剣術家ばかりのチーム、魔法使いのチーム、怪力自慢ばかりのチーム、では意味がありません。
それぞれが自分の得意である能力を持っているから、チームとして成り立っていて成長に繋がるという教えがそこにはあります。
チーム、あるいはもっと幅広く組織といっても、それぞれ得意な能力を持った人が集まっている集団です。異なる得意分野や個性のある人が集まっている集団です。
そのようなことは、わかっているのに、「なんで、あなたはこんな簡単なことができないのですか?」「みんなが出来ていることをお前だけどうしてできないんだ。」などと責めてしまうということもあるでしょう。
しかし、能力の差や特徴、個性によって向き不向きもありますし、何より、全員が全員、同じことをできないといけないという考えが違っているのです。
全員が全員、必ずしも同じ能力、スキルを持つ必要などありません。1つのチームで同じ目的、目標に向かっていく上でそれぞれの能力、特徴、個性を活かせれば良いんです。みんなが、みんな剣術家ではダメ、みんなが、みんな魔法使いでもダメ、みんなが、みんな怪力でもダメ、そんなチームでは太刀打ちできません。
経営者や管理者は、それぞれがそれぞれの能力や特徴、個性を十分に把握し、それを良いように発揮できる環境整備を常に怠らないことです。
またその個性や能力を発揮しやすいようにサポートすることです。そして、互いの能力を認め合い、互いに補完しあうことです。
能力やスキルに大きな差があるのは当たり前のことです。同じことを全員ができないのは当たり前なのです。
その代わり、キラッと光る1つの異なる能力を見出し、その能力を発揮してもらうことを考え、舵取りしていくことが重要です。
そして、そのような個々の能力が発揮されるチームや組織が、ビジネスという壮大な冒険に果敢に挑んでいけるのです。
■今日のまとめ
「異なる能力が発揮されることでチーム・組織力がアップする」
・部下の名前を列挙する
・列挙した顔を思い浮かべ、それぞれの得意としていることや優れた能力を書き出す(些細なことでも可)
・1枚の白紙の中心に自分の名前(社名)を記入し、その周りに列挙したメンバーと能力を記入していく
・その紙を眺めながらそれぞれが何をどう補い合い、力を発揮することができるかを熟考してみる
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