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大谷翔平が羨ましすぎる。嫉妬する中国人が大リーグに関心を示し始めたワケ

日本では連日放送されている大谷翔平選手の活躍ぶり。毎朝、中継するテレビの試合を楽しみにしている人は多いのではないでしょうか。野球があまり盛んではないお隣の中国でも、実は大谷選手の活躍が話題になっているようです。そこで今回は、中国出身で日本在住の作家として活動する黄文葦さんが、自身のメルマガ『黄文葦の日中楽話』の中で 中国人の大リーグへの関心について紹介しています。

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実は大谷翔平も話題に。中国では野球はそこそこ人気を集めている

質問

日本では連日、大谷選手の活躍ぶりが報道されていますが、中国の人々は大リーグ(MLB)にどのぐらい関心があるのですか?

回答

中国では、野球が徐々に社会的に注目され、野球ファンや愛好家の裾野が飛躍的に広がり、野球はサッカー、バスケットボール、バレーボールに次いで全国プロリーグを持つ4番目のスポーツとなっています。中国の人々が段々とMLBに興味を持つようになりました。

先日、アメリカン・カレッジ・アスレチック・カンファレンス野球大会が開催され、中国から張顔一達選手がロリンズ大学硬式野球部のメンバーとして参加していました。

北京朝陽区のチームからMLB南京野球発展センターまで、張顔一達は「野球の夢」に向かって一歩一歩進んできました。これは、MLBが少年野球教育の発展に力を注いでいるおかげです。2009年からMLBは無錫、常州、南京にMLB野球育成センターを設置し、スポーツの人材育成にいち早く取り組んでいるようです。

中国マスコミによると、2016年から2019年にかけて、中国の少年野球の練習場は35カ所から64カ所へとほぼ倍増しました。

MLBは2008年に中国で初めて少年野球リーグを開催し、当初はU12の1つの年齢層と5つの都市での開催でしたが、十数年の発展を経て、現在はU6、U8、U10、U12、U15の5つの年齢層を含む少年青年チームがあり、20近い都市で試合を行います。

MLB CUP少年野球オープン戦は、2021年だけでも全国で720回以上の大会を開催し、380チーム以上、約6,000人の選手が参加しました。

MLB中国はさらに多くの都市をカバーし、野球チャリティーコース、ユースイベント、プロトレーニングなど、多様でプロフェッショナルかつ体系的な野球体験をより多くの野球ファンに提供すると努力しているようです。

野球は中国でそれなりに人気を集めていると言えます。

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スポーツと教育の融合は、中国政府が提唱している教育手法です。近年、中国の学校教育でも野球が触れられるようになりました。

例えば、スポーツと教育の融合を深める取り組みを積極的に進めている湖南省長沙市では、野球・ソフトボールが大きく発展し、市内の60以上の小中学校や幼稚園で野球・ソフトボールの研修や講習が行われています。

今年は中国での野球発展を題材にしたドキュメンタリー映画『追球』が公開されました。

MLBは、日本のドキュメンタリー映画監督・竹内亮氏と共同で、中国における野球活動の様子を撮影しています。

中国でも携帯アプリで「ベースボールLIVE」が配信開始しました。

多くの中国の野球ファンが「MLB ベースボールLIVE」を通して、メジャーリーグの最新ニュースや試合結果などをチェックしています。

中国マスコミもよく大谷翔平選手のニュースを取り上げています。「アジアNo.1のスポーツスター」と称賛されたこともあります。

ただし、ここ数年、中国でも野球が盛んになってきましたが、日本に比べればまだまだで、長い間、多くの中国人は、野球は西洋のスポーツであり、必ずしも中国人には適していないと思ってきたらしいです。

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image by: Erik DrostCC BY 2.0, via Wikimedia Commons

黄文葦この著者の記事一覧

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

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【著者】 黄文葦 【月額】 ¥330/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第3月曜日(年末年始を除く) 発行予定

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