相手を自分の「ファン」にできたら、ビジネスでもプライベートでも人間関係はうまくいきますよね。今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』が紹介しているのは、相手のキャラを見極めることで自分に引き込む方法。15秒でそれができてしまう凄ワザとは?
【一日一冊】相手のキャラを見きわめて 15秒で伝える!
羽田徹 著/ダイヤモンド社
著者の羽田さんはラジオDJとして10年間活躍した後、不動産営業マンとして転職して、2年目にトップ営業に。その後、業績の悪化していたメガネ会社の営業本部長として実績を残してきた人です。
羽田さんが伝えたいのは、人間関係が9割!ということです。相手のキャラを見きわめて15秒で相手をファンにするのです。そしてその人間関係を作り上げるのは目配り、気配り、心配りを15秒で言葉や態度で伝えることです。
例えば、営業マンであれば、10分間は相手の話をお聞きします。相手が何を求めているのか、何に困っているのか、何を達成したいのか、聞き取るのです。
相手に目配り、気配り、心配りするためには、相手を知ることが大前提だからです。
相手の情報を収集するために、意識的に10分間は聞き役に徹しましょう(p61)
そして、相手のタイプに応じて15秒で情報を伝えていきます。
有能そうなガツガツタイプやロジカルタイプには情報を与え、自分で決めていただくよう誘導します。
その反対に、協調性のありそうなやわらかタイプは自分で決められないので、こちらがいいですよ!と背中を押してあげるとよいというのです。
著者も最初は営業マンとして、孤立していたという。2年目になって、売れている営業マンに助言を請い、周囲の人に目配り、気配り、心配りすることで、トップ営業になることができたのです。社内に敵がいる人が、トップ営業になれるはずがないのです。
【オモシロタイプ】は好奇心を刺激する(p73)
著者のDJ時代の経験でも、売れ続ける歌手と、半年で消える歌手の違いは目配り、気配り、心配りの違いだというのです。
半年で消える歌手は、スタッフやDJから評判が悪く、売れ続ける歌手は評判が良いのです。つまり、評判が悪いとスタッフから選曲の際に外されてしまい、いつのまにかその歌手の曲が流れる時間が減っていくというのです。恐ろしいですね。
相手のキャラを見極めるということは、相手への愛だと思いました。相手のことを想うから、相手に合った話し方をするべきなのです。
とても大切なことを教えてくれる一冊でした。★5とします。羽田さん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★★★(90点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
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