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ジャニーズ事務所“チェック済み”の原稿を涙目で読んだ嵐・櫻井翔と日テレのズブズブな関係

5日、『嵐』の櫻井翔さんが、自身がキャスターを務める『news zero』で、ジャニー喜多川氏の性加害について初めて言及しました。賛否が分かれている櫻井さんの“涙の謝罪”を、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんはどのように見たのでしょう?

『嵐』櫻井翔、初めて言及した“性加害騒動”の裏事情

6月5日の『news zero』で、月曜キャスターを務める『嵐』櫻井翔が故・ジャニー喜多川氏の“性加害騒動”に初めて言及、ファンや芸能マスコミをにわかにかしましくさせています。

藤島ジュリー景子社長が謝罪動画を配信したのは5月14日(日)の夜、その翌日に櫻井は『news~』に出演していましたが、この騒動を読み上げたのはメインキャスターを務める有働由美子で、コメントはもちろん、その時に櫻井がどんな表情をしていたのかさえカメラで抜かれる事はありませんでした。

このことに“逃げ出した”とか“キャスター失格”と、SNSでは厳しい論議が繰り広げられていました。

アイドルでありながら知正派を掲げるのであれば、報道番組のキャスターとして全てのニュースを平等に伝えなければいけないと考えている人たちの、“敵前逃亡はだめでしょ”とか“局の看板報道番組のキャスターをさせておいていいのか”といった意見は至極当然のようにも思えます。

尚且つ日本テレビはこの2日前、7月1日放送予定の音楽特番『THE MUSIC DAY』の総合司会を櫻井が務めることも発表していて、これが更に“視聴者を完全無視?”と逆撫でしたようにも思えました。

『THE~』は毎年、ジャニーズ事務所所属のタレントが10数組で“ジャニーズ・シャッフル・メドレー”が話題のひとつになる特番です。

性加害騒動には知らない顔をしていて、年に1度の華やかな特番で何事もなかったようにMCを務める櫻井と日テレに拒否反応をする視聴者も少なくないとSNSを見ていて感じました。

そして“とうとう”と言うか“やっと”5日、櫻井がコメントしたのです。

ジャニーズ事務所もチェック済みの原稿を“涙”しながら読む櫻井翔

恐らくスピーチ・ライターが書いた、ジャニーズ事務所もチェック済みの原稿を時々言葉を詰まらせながら話す櫻井に、私個人としてはSNSで“涙の謝罪”ともてはやされている割にはあっさりと受け取れて“役者やなぁ…”とさえ思ってしまいました。

ただ原稿を読むにはアピールが足りないと思ったのでしょうか、感極まる演出も見せたのですが…。

実は性加害騒動がクローズアップされるまで、『news~』では有働の番組降板が囁かれていました。

2018年秋、三顧の礼を尽くして同番組のメインキャスターにキャスティングされた有働ですが、この数年の視聴率は櫻井が出演する月曜日は突出しているものの、他の曜日はなかなか苦戦しているのが現状です。

それに“櫻井が出演する曜日を徐々に増やし、最終的にはスキームで有働外し”を目論んでいたと話すテレビ関係者の声も聞かれていたのです。

日テレとしては、今年の秋に独占中継するフランスで開催される予定の『ラグビーW杯』への影響も危惧しているのでしょう。

この大会のスペシャル・サポーターを務めるのは櫻井ですから、性加害騒動をうやむやにしたままではさすがにマズいと幹部達が考えたのも想像に易くありません。

ジャニーズ事務所の“長男”と言われている東山紀之は5月21日、MCを務める情報番組で性加害騒動に触れ、「最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました」と話しました。

5月14日に社長、21日に東山…そして6月5日の櫻井。

全くスルーするよりかはマシですが、それにしても少々時間が空き過ぎた~対応が遅かった感は否めないようにも思えます。

この騒動以来、歌番組やバラエティでジャニーズ事務所のタレントを見る度、何となく胸の中がもやもやしてしまう私ですが、この櫻井の対応が局のビッグ・イベントにどのような影響を及ぼす事になるのか…気になるところです。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:Japanese Station, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

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