14日午前、岐阜市日野南の陸上自衛隊日野基本射撃場で、自衛官候補生の男（18）が自動小銃を乱射する事件が発生した。自衛隊員の男性3人が病院に搬送され、2人が死亡、1人が重傷だという。なお18歳の男は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されている。
今年4月に入隊したばかりの容疑者
事件を受け、東京・市ヶ谷の防衛省で陸自トップの森下泰臣陸上幕僚長が会見を開き、「武器を扱う組織として決してあってはならない」「国民の皆様に大変ご迷惑、ご心配をお掛けし、申し訳ありません」などと陳謝した。また、原因究明と再発防止に努めるべく調査委員会の立ち上げを表明している。
「世界一銃規制が厳しい国」とも言われる日本で起こった銃の乱射事件。しかも、国の平和を守る自衛隊という組織内で発生したこともあり、世間からは驚きの声があがっている。
また、逮捕された18歳の男は今年4月に入隊したばかりだという。動機が明らかになっていない中、入隊2か月の未成年が起こした犯行に、ネットではさまざまな憶測が飛び交っている。
過去にもあった銃乱射事件
実は、同様の事件は1984年に山口県でも発生している。
山口市の陸上自衛隊山口駐屯地山口射撃場で、当時2等陸士だった男（21）が隊員4人に銃を発砲したというもので、死者が1人出た。なお、銃を発砲した男は事件当時心神喪失状態だったとして不起訴処分になっている。
またZ世代か……の声も
今回事件を起こした18歳の男がいわゆるZ世代（1990年代後半～2010年代生まれ）属していることもあり、報道を見た人からこんな意見が聞けた。
「あまり世代で括るのは好きじゃないんだけど、〈またZ世代かよ〉と思ってしまいました。銀座で白昼堂々強盗したのも、PayPayで不正送金詐欺をした高校生もその世代でしょう？ 闇バイトとか楽して稼ぐ方法とか、自分の頭で考えることができないのかな？ と感じます。強盗なんて、普通明るい時間にやったら捕まりますよ。そんなことすらわからない人たちです。今回の事件だって、理由は何にしろ、国の安全を守る立場の自衛官（候補生）が銃で事件を起こしたらいけないことくらい、想像すればわかることでしょう。まあ、容疑者に精神疾患があるとかなら別ですけど……」（30代後半・男性）
「どの世代にも罪を犯す人間はいます。いますけども、あまりに幼稚で短絡的な若い人の犯罪が増えたとは思いますよ」（33歳・男性）
陸上自衛隊の射撃場で起きたショッキングな事件はなぜ起きてしまったのだろうか？ 続報を待ちたい。
image by:本屋, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
