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会社の人は友人ではない。必要以上に仲良くしようとすると陥る罠

会社での人間関係、円滑に進んでいますか?今回のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の著者、石川和男さんは多くの人が悩みを持つという会社における人間関係の大前提について語っています。必要以上に「仲よくしよう」と思ってはいけないワケとは!?

会社の人は友達ではない

人間の持っている悩みの9割以上は、「人間関係」と言われています。無人島に1人で暮らせば(人に会えない寂しさはおいとくとして)、あなたの悩みはほとんど解決するはずです。

会社員は、同じメンバーと毎日顔を合わせてコミュニケーションを取らざるを得ないことが多いので、人間関係の問題は、自営業者より大きなウェイトを占めるでしょう。人間関係がうまくいかないと、会社員として働くことがつらくなりがちです。

会社における人間関係の大前提は、「無理してまで、同じ職場の人と仲良くする必要はない」ということです。

会社は、あくまで営利を目的とした組織です。その目的のために雇われているのが会社員です。会社員の存在意義は、給料を支払っている会社に対して給料以上の成果を提供することです。社内の人間関係でトラブルを抱えたりしないのも、楽しく仲良く働くことが目的ではなく、仕事を円滑に進めるのが目的です。その手段の1つでしかないのです。あなたが会社に利益をもたらしている仕事ができているのであれば、ストレスを考えながら職場の嫌な人と仲良くする必要はありません。

このように考えれば気がラクになりませんか。多くの人は、社内の人間関係を円滑に「しなければならない」と思い込んでいます。たしかに、かつては年功序列・終身雇用で、新卒で 入った会社に40年近く在籍し続けるのが主流だったため、人間関係を円滑にすることが重視されていました。

私も最初に入った企業は、今でいうブラック企業。経理で入社しましたが、営業からは「事務はクーラーのあるところで働けていいな」と嫌みを言われ、現場からは「誰に喰わせてもらっていると思っているんだ」と罵声を浴びせられ、事務の先輩からは「使えない」と怒鳴られていました。

それでもなんとかコミュニケーションをとるために、予定があるのに飲み会に付き合ったり、愛想笑いを浮かべたり、仲良く成らなければと必死で努力を続けていました。

しかし、「~せねばならない」という思考にとらわれていると苦しくなります。わたしも体調を崩し、ストレスから会社に通えない時期もありました。会社の人とどうしても肌が合わなければ、必要最低限のコミュニケーションだけ取っていれば全く問題ありません。

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精神科医の樺沢紫苑先生が「嫌われる勇気」でも有名なアドラー心理学を例にとり、

「職場の人間関係は、所詮『職場の人間関係』、べつに親兄弟や親友のように付き合う必要はない。

だから職場の関係は、あくまで仕事上だけで付き合っていけば良い。ただその中でも気の合う人、素晴らしい人がいるわけだから、そのような人と個人的に深く付き合うことをオススメする。

例えば、職場のチームに10人の人がいる場合、10人全員と仲良くしようとするとのはやめたほうがいい。仕事において仲良くすら必要はなく、仕事が上手くいけばよいだけの話。日本人は全員と仲良くしようとしすぎる。職場で最低限のコミュニケーション、円滑な人間関係をつくっていくことと、いわゆる『仲良くする』ことは、違います」

と話されていて、新卒で入社したころの自分に聞かせてあげたいと思いました。転職も当たり前になり、趣味や学びのコミュニティといった自宅でも職場でもない第3の場所(サードプレイス)を持っている人も多くいます。仕事の人間関係にとらわれずきないようにしましょう。

仕事で成果を出せば、人間関係はうまくいく

ただし、そうは言っても会社内の人間関係は当然、円滑なほうがいいです。挨拶もせず、高圧的に振る舞ったり、無視したりして、あえて社内の人間に嫌われる必要はありません。

以前勤めていた建設会社での話です。取締役工事部長のAさんは、午前中機嫌が悪くて有名でした――(メルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2023年8月10日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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【著者】 石川和男 【月額】 ¥330/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 第2木曜日・第4木曜日

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