若者世代の失業率が急上昇するなど、減速著しい中国経済。ここままの状態が続けば習近平国家主席が掲げる「共同富裕」も画餅に帰すこととなってしまいますが、そもそも何がこのような状況を招いたのでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、その原因を徹底解説。さらにこの先中国で、「反日機運」が高まる可能性を指摘しています。
※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年8月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。
地獄へと進む中国経済。ことごとく失敗した習近平の政策
● 中国が予想外の利下げ-7月経済指標低調、若者の失業率公表停止
中国人民銀行は8月15日、中期貸出制度の1年もの金利を2.65%から2.5%へ、短期金融市場の公開市場操作金利である7日物リバースレポ金利を1.9%から1.8%へ引き下げることを発表しました。
こうした利下げの背景には、中国の深刻な経済の減速があります。都市部失業率は5.3%である一方で、16歳~24歳の6月の失業率は21.3%と過去最悪を更新しており、国家統計局は7月の若者失業率の公表を直前になって停止し、調査方法を見直すことを明らかにしました。
報道によれば、取りやめの理由として政府は、「卒業前に就職活動を行う学生を統計に含めるべきか検討が必要なため」としています。
中国の失業率については様々な報道や憶測が流れており、ある報道によれば、「16-24歳の若者の失業率は6月に21.3%と過去最高に達した。中国通信社が先週民間の調査データを引用して報じたところによると、卒業後半年以内に出身地に戻った学生の割合は2022年に約47%で、18年の43%から上昇した」と、あります。
● 中国、若年失業率の公表一時停止 海外投資家の信認さらに低下も
このメルマガでもこれまで述べてきましたが、若者の失業率が危険水域に達し、もはや公表できないほどのレベルになっているということです。
【関連】就職先なく、死んだも同然。中国の若者たちは習近平に見捨てられた
中国経済の減速ぶりを示すニュースは毎日にように流れており、今や「世界の工場」だった中国が、その地位を失ったにも拘らず過剰生産を続けていることから、「世界のゴミ捨て場」となっているとの報道もあります。
● 「上海では豚汁がタダで、北京ではタバコが無料」の自嘲的揶揄が意味するものとは…過剰生産を続けてきた中国が今支払う代償
とくに危機的状況にあるのが、中国不動産です。中国有数の不動産開発業者である碧桂園がデフォルト(債務不履行)の危機に直面しており、同社が発行したドル建て社債2,250万ドルの利払いを期日だった8月6日までに履行できない事態にまで陥っています。
● 中国不動産「碧桂園」赤字1兆円…社債利払いできず、デフォルトなら恒大集団より影響深刻か
碧桂園は8月10日、2023年1~6月期の最終利益は450億~550億元(約9,000億~約1兆1,000億円)の赤字になるとの見通しを発表しました。昨年1~6月期の最終利益が19.1億元の黒字だったといいますから、この1年で急速に経営状態が悪化したことになります。
この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ
中国不動産セクターは、2021年後半以降に売上の落ち込みが顕著になっています。その結果、中国第2位の不動産開発会社である恒大集団(エバーグランデ)が債務の元利金を償還できずに不渡りになり、以降、中国の不動産バブルは急速にしぼみました。
その恒大集団は今年7月に、開示を延期していた2021年と2022年の通期決算数字を発表しました。それによると2年間の純損失は単純合計で8,120億3,000万元(約15兆7,021億円)に上り、債務超過は22年末時点で5,991億元(約11兆5,847億円)と、きわめて深刻な状態にあることが判明しています。
そこにきて、今度は恒大集団の最大のライバルといわれる碧桂園の経営危機です。碧桂園は2022年末基準でマンション建設など3,000個のプロジェクトと関連する1兆4,000億元(1,990億ドル)の負債があり、今年9月には58億元の債務満期が到来、利子4,800万元の支払いをしなくてはなりません。
● 中国不動産最大手に債務不履行の兆候…「恒大集団以上の衝撃」
加えて2024年末までに中国国内で24億ドル、海外で20億ドルの債務を返済しなければならないという状態で、破綻まっしぐらといった状態です。
碧桂園には恒大集団よりも4倍も多いプロジェクトがあり、もしも破綻すれば、2021年の恒大ショック以上の衝撃が中国経済を襲うと見られています。それどころか、碧桂園または恒大集団のいずれか片方が破綻すれば、それはまたもう片方、さらに別の不動産開発企業の連鎖破綻を呼び込むことになり、アメリカのリーマンショック級のシステミックリスクを引き起こしかねません。
この不動産市場の低迷は、もちろんゼロコロナ政策による買い控えや開発の遅れによる部分が大きいですが、習近平政権による不動産規制も主因のひとつでしょう。習近平政権は2017年に不動産ローン規制などを厳格化し、投機目的による購入を制限しました。
また、2020年には、不動産開発業者の負債を強制的に減らすために、負債の対資産比率70%以下、純負債の対資本比率100%以下、手元資金の対短期負債比率100%以上という「三条紅線(三本のレッドライン)」の基準を定めて不動産会社を分類し、債務規模を制限しました。これにより、資金繰りに窮した不動産開発業者が販売前のプロジェクトを未完成のまま放置する案件が続出、住宅価格が急落しました。
● コラム:緩和された中国不動産規制、投機許容の有無が今後の鍵
加えて、中国の国有企業を利用した国際市場荒らし、技術や情報盗用、覇権主義の増大などでアメリカを始めとする西側諸国との対立を深め、「脱中国」「中国デカップリング(切り離し)」を促進させてしまったことも、経済減速の大きな要因でしょう。
要するに、ゼロコロナ政策を含めて、これまで習近平政策が行ってきた政策がことごとく失敗したということです。習近平政権は不動産業界以外にも、巨大IT企業や教育産業を締め付けてきましたし、今後もさらに民間企業を締め付けて、国有企業を強化する可能性があります。いわゆる「国進民退」です。そうなれば、ますます中国経済は沈んでいくでしょう。
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もちろん、習近平としては、いくら中国経済が衰退しても、習近平政権と中国共産党が安泰ならば、それでいいと考えていると思われます。毛沢東主義と独裁体制の強化も、かつて貧しくとも体制は盤石だったころの時代への回帰を目指しているのでしょう。
ただし、ゼロコロナ政策が人民の家計を直撃し、その結果、「白紙革命」や習近平政権への直接的な批判が出てくるようになったことは、習近平にとっても誤算であり、大きな衝撃だったでしょう。ここでも習近平政権は読み違えてしまったわけです。
かつて、改革開放のもと急速な発展を遂げたことで、「中国一金持ちの村」と言われていた江蘇省華西村も、8兆円もの負債により財政破綻しました。
この街は、1978年の改革開放路線に乗って、当時の村のトップが「集団経済」という特殊なシステムを導入。村民の給与の80%を村営企業が吸収し、株や新たな事業への投資にまわして鉄鋼業などを急速発展させました。貧しかった農村は、2010年には年間の売り上げが6,000億円にものぼるほどまでになったといいます。
街の中心には地上72階建てのホテルがそびえ、そこには1トンもの金を使って作られた牛の像まで展示されているとのこと。そしてそのビルの周囲にはヨーロッパ風の豪華な一軒家が立ち並ぶ住宅街が整備されました。
ところが、自由な企業活動が制限され、放漫財政にも反対しづらい環境もあり、新しい産業を育てることができずに負債は8兆円に膨らみ、結局、今年7月に村営企業はたった1元(日本円にして20円)で投資会社に売却されたそうです。
● 「中国一の金持ち村」が破綻 負債は8兆円 村営企業は20円で売却 “成功モデル”が崩壊
中国政府は8月10日より、日本を含む78の国と地域への団体旅行を解禁しました。本来であれば、経済が低迷している現在、海外旅行の増加は富の国外流出を招くため、習近平政権としても規制したいところですし、コロナ以前には実際に人民元や外貨の持ち出しに強い規制をかけていたことは、記憶にまだ新しいことでしょう。
にもかかわらず、団体旅行を解禁せざるをえなかったのは、それだけ移動規制に対する人民の不満が強いことの現れでしょう。習近平政権はとにかく人民のガス抜きに走っているとしか思えません。
一方、人民の不満が高まれば、その不満を海外に向けさせようとするのも、中国の常套手段です。現在、中国では「愛国教育」の強化のため、初の法制化に向けて審議が行われています。江沢民時代のような反日・抗日教育が推進され、中国国内の反日機運が高まる可能性があります。
また、日本のリベラル勢やマスメディアと組んで、中国が主張する「正しい歴史認識」の押し付けがふたたび始まる可能性もあります。
いずれにせよ、中国経済を当てにする時代は終わりが近づいています。経済も歴史認識も、中国を「デカップリング」時代が本格的に始まろうとしているのです。
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2023年7月配信分
- 突然の外相解任の裏に権力闘争、中国に何が起こるのか/中国侵攻に備える台湾と緊張感なき日本(7/26)
- 「白紙革命2.0」の再来で中国は反日を加速させる/台湾からデビューした香港の歌姫の若すぎる死(7/19)
- 中国の若者にとって今の中国は「生地獄」/台湾を揺るがす2つの「#MeeToo」運動(7/12)
- 処理水、沖縄…分断煽る中国が日本に仕掛ける情報戦/中国にすり寄る日米媚中勢力とアジアの反発(7/5)
2023年6月配信分
- 中国の愛国教育法制化で激化する反日と日本の自虐史観/若者の就職難で不安定化する中国社会(6/29)
- 福島処理水放出へのデマ拡大する韓国で、科学的反論も/台湾総統選挙を左右するセクハラ事件(6/21)
- 韓国をあからさまに属国扱いする中国の傲慢/中国秘密警察の日本国内での暴力活動が明らかに(6/14)
- 中共の統制でかえって若者に広がる天安門事件の真実/台湾で盛り上がる柯文哲訪日(6/7)
2023年5月配信分
- 韓国の急速な少子化の裏にある儒教の害悪/日本の古典を中華圏に広めた台湾人が逝去(5/31)
- 失業率高まる若年層を監視、習近平政権が抱える「恐れ」/台湾ドラマに復帰する日本人俳優と日台交流(5/24)
- マイノリティへの差別反対を唱えながら弾圧する中国/中国の汚職体質で衰退する中国サッカー(5/17)
- 急増する中国人のアメリカ密航、日本に迫る危機/国民党候補獲得へと動きを加速する郭台銘の本性(5/11)
2023年4月配信分
- 言論で世の中を変えられなくなったリベラルの進む道/熾烈な学歴社会の韓国と塾を禁止した中国と、どちらが幸せか?(4/26)
- 日本に潜む中国秘密警察が牙をむくとき/TSMC進出は日本にとって吉か凶か(4/19)
- 過去最悪の黄砂が飛来、中国の責任転嫁が世界を滅ぼす(4/12)
- 日本のラーメン文化を支えた台湾人が逝去/訪米の蔡英文に中国が抗議要員を動員(4/5)
2023年3月配信分
- 福島への「風評被害デマ」は北朝鮮の工作活動であることが判明/馬英九の訪中から透ける中国の焦り(3/29)
- 【号外】台湾と断交し中国と接近したホンジュラスが招き入れた新たな災厄(3/28)
- 台湾に自由をもたらした志士の死/【日本野球世界一記念アーカイブ】日本の至宝・大谷翔平はなぜ台湾の至宝でもあるのか(3/22)
- 神様すら政治化して日台離間を目論む国民党/WBCが再確認させた日台野球の絆(3/15)
- 退任する李克強が習近平体制の危険性を警告?/少子高齢化の中国で流行る新サービスと、広がるリベラル思想の罠(3/8)
- TikTokをめぐる日本の危機意識のあまりのお粗末さ/蒋介石のひ孫・台北市長の蒋万安と2・28事件(3/1)
2023年2月配信分
- 各国で相次ぐ中国の政治介入工作の表面化。しかしなぜ日本では見つからない?/ロシアのウクライナ侵攻から1年に思う(2/22)
- 【特別版】台湾統一を主張した宗教者が死去(2/16)
- トルコ大震災でフェイクニュース作りに奔走する中国の火事場泥棒(2/15)
- 中国偵察気球問題が示した「中国最大の小学生」習近平の綻びと危険性/日本でも広がる台湾書籍の翻訳(2/8)
- 韓国徴用工と台湾少年工で日本の扱いが180度違ったのはなぜか/台湾・民進党支持率アップの鍵を握る新内閣の顔ぶれ/(2/1)
2023年1月配信分
- 中国製ソーラーが有事の際、中国軍のピンポイント標的になる可能性/リニューアルが進む台湾の歴史ある市場(1/26)
- ついに人口減少の中国。ゼロコロナ解除は高齢者減らしのためか?/人気商品のパッケージもプロパガンダとして利用する中国(1/18)
- 日本と韓国のみビザ発給停止したことで自ら首を締めた中国/出自不明の医薬品が出回る台湾、裏に中国の薬買い占めが関係?(1/11)
- 次は「煙花革命」? 国内の感染者と不満を海外に転嫁する中国共産党/習近平が新年の演説で「台湾統一」を口にしなかった理由(1/4)
2022年12月配信分
- コロナ死者急増で中国に万人坑が出現。変異株が再び世界を襲う可能性(12/28)
- TikTokと中国警察の在外拠点の関係(12/21)
- 各国における中国の影響力比較を発表、日本は?/来年のWBCで中国が台湾国旗に圧力をかける可能性(12/14)
「台湾独立不支持」を首相に迫る立憲民主党は中国の台湾侵攻を煽っている/「白紙 - 革命」後、加速する新たな弾圧と侵略(12/7)
2022年11月配信分
- 台湾統一地方選挙、本当の敗北者は習近平だった(11/30)
- 失踪児童と強制労働と中国企業躍進の関係/中国の人質外交の駒にされる台湾人(11/23)
- 「四つんばい」現象は中国版「ええじゃないか」か?/日本や世界にも影響必至の台湾統一地方選挙(11/16)
- ツイッター大量解雇の裏で「中国のスパイ」もリストラか/台湾で起こる凶悪犯罪、マフィアの裏に中国がいる可能性(11/9)
- 中国の台湾統一で日本の「戦後からの脱却」は不可能となる/日本企業も台湾有事に備え始めた(11/2)
2022年10月配信分
- 共産党大会の人事が示す中国の悲惨な未来/台湾の建国記念日に登場した日本の高校の吹奏楽部が巻き起こした感動(10/26)
- 他国の主権を平気で踏みにじる中国のメンタリティ/インターネットで人民を抑圧する中国と自由度アジアトップの台湾との差(10/19)
- 香港で進む中国式愛国教育がポスト習近平後の中国を崩壊させる/「安倍晋三友の会」が発足、台湾側の日台交流の礎となる(10/12)
- 総統選の前哨戦・台北市長選挙の行方(10/6)
2022年9月配信分
- 国葬を通して浮かび上がった「反対派」の正体/台湾で大人気アジアン・ホラー(9/28)
- なぜ高齢者ほど円安で安倍叩きを加速し、若者は安倍支持に向かうのか/統一地方選挙に向けて動き出した台湾(9/21)
- 習近平のエリザベス女王への弔意が示す英中・日英関係の今後/中国の国内粛清激化から見えてくる習近平の焦り(9/14)
- 中国にはめられたラオス。統一教会問題で揺れる日本はスパイ防止法の好機/いまだ危険で不衛生な中国製食品の実態(9/7)
2022年8月配信分
- 国も地方もこぞって罰金をでっち上げる中国のヤバイ経済状況(8/31)
- 中国IT機器を排除しきれない日本は台湾以上に危ない/台湾人の被害が続々!他国を犯罪の巣窟化する「一帯一路」の実態(8/24)
- 習近平が進める「王化」を示すための少数民族弾圧/「台湾統一」の妄想を現実化させようという京台高速鉄道の噴飯(8/17)
- 中国が荒唐無稽な理由を掲げて領土主張する理由/「ペロシ・ショック」で中国に踏み絵を迫られる台湾芸能界(8/10)
- メンツを潰され暴走する習近平政権の行方/いまこそ台湾は脱中国の好機が到来(8/3)
2022年7月配信分
- 中国からの中国人大逃亡が過去最大になっているヤバさ/独裁国家で行われる死刑の恐ろしさ(7/27)
- 空前の安倍ブームが続く台湾、なおも印象操作に走る日本メディア(7/20)
- 日本・台湾で受け継がれる安倍精神/台湾青年を中国に引きずり込む習近平と国民党の策謀(7/13)
- 10億人のデータ流出! 裏に熾烈な権力闘争か/日本で熱い視線を集める台湾文学(7/6)
2022年6月配信分
- 中国の12万分の1の小国が中国の恫喝に屈しない理由/7年前の台湾の悲劇を振り返り、夏の事故に気をつけよう(6/29)
- 新空母「福建」の名称に潜む日本侵攻の野望/台湾の玄関口に中国人民解放軍関係企業の製品が潜む危険性(6/22)
- 中国お墨付きのハッカー集団の実態と暴走の恐怖/自国の非道を他国になすりつけて批判する中国(6/15)
- 密告奨励をさらに強める中国、日本人に迫る危機/天安門事件を知らぬ若者のうっかり言動が命取りに(6/8)
- 日韓関係が進展しそうなときこそ警戒を怠るな/台湾のコロナ事情と、入国緩和した日本に高まる期待(6/1)
2022年5月配信分
- ウイグル内部情報が流出、サイバー攻撃側の中国が攻撃される側に/40年の時を経てようやく民主暗黒時代の幕が下りた台湾(5/25)
- プーチンと習近平、国民から見捨てられるのはどちらが早いか(5/18)
- 「日本国憲法脳」に侵された護憲派は、世界の危機に気づかない/台湾映画が監督・山下敦弘、脚本・宮藤官九郎で日本でリメイク(5/11)
- 「馬某」騒動から見える習近平政権の危うい状況/台湾の新型コロナ、ピークアウトは5月中旬以降か(5/4)
2022年4月配信分
- 親中の国で高まる反中意識/台湾の新型コロナ対策、中国との対比(4/28)
- 国歌さえも「反国家的」として歌えなくなった中国(4/20)
- 新型コロナ下で墓荒らしが横行する中国の危ない未来/台湾と日本が食でつながる機会が続々(4/13)
- ロシアの影でオーストラリアの裏庭に進出する中国のヤバイ実態(4/10)
- 中国のロシア擁護から読み解く台湾侵攻戦略(4/6)
2022年3月配信分
- ロシアでクーデターが起これば習近平政権も中国も大崩壊(3/30)
- 日本の国会で演説のゼレンスキー、台湾の反中意識も高めてしまう/台湾の漆塗りの生みの親は日本人だった(3/23)
- 中国の台湾侵略の予定時期が発覚! 習近平プーチン化の恐れと日本の惰弱/震災11年目、ますます強まる日台の心の交流(3/16)
- ウクライナ危機が台湾独立と習近平退場をもたらす/中国の責任転嫁は台湾侵攻のシグナルか(3/9)
- ウクライナで急速に悪化する対中感情、裏にある中国の誤算/東アジアで明確になる敵味方の勢力図(3/2)
2022年2月配信分
- ウクライナ危機に乗じて中国は日本侵略を加速する/やっぱり異常だった北京五輪、パラリンピックに広がる懸念(2/24)
- 帰国選手から漏れ始めた「北京五輪は最悪」の声と今後の重大な懸念/日本が台湾に残した弁当文化の素晴らしさ(2/16)
- 疑惑判定と中国当局の茶番続出の北京冬季五輪/台湾の日本産食品輸入解禁ででデマを拡散する中国と国民党(2/9)
- 台湾に北京五輪開閉会式参加を迫ったIOCと中国の黒い思惑/すべての「解釈権」を主張する中国の傲慢(2/2)
2022年1月配信分
- 北京冬季五輪では選手までもが踏み絵を踏まされる可能性(1/26)
- 北京五輪、選手の個人機器から情報抜かれる懸念、そんな国で五輪をやる矛盾/行動履歴を追跡する台湾、春節に向けて感染増加するか(1/19)
- 韓国人の嫌いな国1位中国、2位日本だったことが示す異常な小中華の歴史観/国民党復活につながらなかったリベンジ・リコール(1/12)
- 2022年は世界大変化の年になる/2022年「ゼロコロナ」に失敗した中国は反日教育と尖閣侵略に動く(1/5)
2021年12月配信分
- イーロン・マスクの衛星が中国に乗っ取られる?/中国に「犯罪者」認定された海外の外国人が中国に強制送致される日(12/29)
- 「愛国者治港」の次は「愛国者治台」「愛国者治日」を狙う習近平/中国のお先棒を担ぐ売国政党に成り下がった台湾国民党(12/22)
- 60カ国以上に輸出された中国製AIが反乱を起こすとき/岸田首相ゆかりの建物修復、台湾の日本愛は不変(12/16)
- 「馬鹿」の故事と瓜二つ「中国的民主」の噴飯/台湾統一は2035年? その年、習近平が消える可能性(12/8)
- 中国に屈服した台湾企業に見る北京五輪スポンサーとなる危うさ/中国離れこそが国家繁栄につながることが証明され始めた(12/1)
2021年11月配信分
- 【特別号】ソロモン、WHO、IOC…中国に忖度するほど世界の反中が強まる理由/台湾企業への嫌がらせで墓穴を掘る習近平政権(11/29)
- 台湾も参加。12月の「民主主義サミット」で加速する北京五輪ボイコット(11/24)
- 女子テニス選手による共産党幹部の告発で加速する北京五輪ボイコット/コロナの被害を食い止めた台湾の衛生観念は日本人がつくった(11/17)
- 言論の自由・民主で日台共闘。日本で台湾書籍のフェアが続々開催/愚民化政策で無気力化が進む中国の若者たち(11/10)
- 【特別号】台湾独立派の刑事責任を追及する習近平、自身に迫る刑事告発(11/8)
- 竹のカーテンを閉じ始めた中国、続々と逃げ出す外国企業(11/3)
2021年10月配信分
- 北京五輪後の有事に備え中国通信企業の活動を禁止した米国。日本は?/自由主義陣営が台湾を支持するほど国内統制を強める中国(10/27)
- 中国の不穏な経済情勢、台湾威嚇の裏に権力闘争の激化か/台湾を近代化に導いた日本の教育の復活を!(10/20)
- 【特別号】失いたくない「台湾社会の緩さ」(10/18)
- 日本人に知ってもらいたい「突然、日本人でなくなった」台湾人の悲哀(10/13)
- 歴史的に中国と不正は切っても切れない関係にある(10/10)
- 岸田政権、日本は再びアジアのリーダーになれ(10/8)
2021年9月配信分
- ウソも100回言えば真実に。日本人に広がる「旭日旗=戦犯旗」論/結党35周年の民進党、習近平が支持表明する国民党(9/30)
- 【特別号】中国・台湾のTPP加入申請で風雲急を告げるアジア情勢、日本の次期総理が鍵となる(9/23)
- AUKUSに見る豪州のフランス切りの理由と切迫したアジア情勢(9/22)
- 30兆円規模の企業破綻が間近。国内統制強化を急ぐ習近平の危うさ/謝長廷氏をディスって墓穴、「中国の情報工作」疑惑(9/15)
- 日清戦争の仇討ちを狙う中国の槍玉にあげられた乃木坂48/徹底した対策で再び下火になった台湾のコロナ感染(9/8)
- ついに始まった「文革2.0」で習近平はラストエンペラーになる/「血の同盟」北朝鮮も中国製ワクチンはお断り(9/1)
2021年8月配信分
- 中国が外交でマイクロ波兵器を利用した疑い/アフガン接近で漢の武帝の二の舞になる中国(8/25)
- 【臨時号】いま台湾でもっとも話題のドラマ『斯卡羅』に注目!(8/23)
- 今日のカブールは「明日の台湾」ではなく「昨日の香港」(8/18)
- 【特別号】アフガニスタンのタリバン復活の裏にいる中国が日本にもたらす危機(8/16)
- 人口280万人のリトアニアはなぜ中国の恫喝に屈しないのか(8/11)
- 国内も国外も好評価に転換した東京五輪、課題は次のチャンスに活かすべき(8/9)
- 北京五輪を前に外国人記者への脅しを強める中国、沈黙する日本企業(8/4)
- 夏以降、台湾映画の魅力が詰まった作品が続々日本公開(8/2)
2021年7月配信分
- 五輪開会式で日本が「台湾」を連呼した背景(7/28)
- 【特別号】消滅の危機にあった「台湾語」が世界で評価(7/26)
- 日本の飲食店は、韓国人への思いやりで「入店お断り」すべき(7/21)
- 日本の至宝・大谷翔平はなぜ台湾の至宝でもあるのか(7/14)
- 中国の台湾・尖閣侵略は日清戦争の復仇、だから次は沖縄が危ない/ワクチンで明らかになる国民党特権(7/7)
2021年6月配信分
- 在外中国人の口封じのため暴力恫喝する中国共産党/いまだ異民族虐殺を続ける中国。虐殺史から中国の本質を読み解く!(6/30)
- 中国式民主主義とは民意を盗聴して潰すこと/他国からの善意を政権批判に使う国民党と中国の卑劣(6/25)
- 郭台銘のワクチン調達協力は、次期総統選挙への布石か(6/20)
- 今度は中国の「臓器狩り」が世界的な問題になりつつある(6/16)
- G7での対中批判の共同声明で、在中日本人が逮捕される可能性(6/10)
- 漢人が抱く人口減への危機感と少数民族の断種政策/台湾に中国製ワクチンを使用させようと画策する中国の手口(6/2)
2021年5月配信分
- 【特別号】中国のワクチン購入妨害でさらに深まる日台の絆(5/29)
- 中国「チベット解放70周年」、次は「沖縄解放○周年」か(5/27)
- ついにウイグル問題の悪影響が日本企業を直撃/新型コロナ急増の裏で中国人の不法上陸が発覚した台湾(5/19)
- 注目の台湾映画「無聲」、民主化から25周年に思う台湾文化の成熟(5/16)
- 【中国】新型コロナは中国のバイオ兵器だった疑いが急拡大、ブラジル大統領も中国関与を示唆(5/12)
- 【特別号】「日本がつくった台湾」の英断に日本は学べ(5/8)
- 今年の6月4日は世界で「もっとも危険」な日になる(5/5)
- 5月8日、台湾のダム建設の恩人・八田與一に思いを馳せる(5/2)
2021年4月配信分
- いよいよ現実化する日本の「ファイブ・アイズ」入りと重大な懸念(4/28)
- もう中国とのビジネス自体が致命的なリスクとなる/人民解放軍からの命令で対日スパイになる一般中国人たち(4/21)
- (特別号)日台の絆の深さがわかる航空会社のツアーが続々(4/18)
- 中国政府の制裁に「感謝」するアリババの末路と日本の危機(4/14)
- (特別号)改革を阻む国民党勢力と繰り返される台湾鉄道の事故(4/11)
- 日本人が捨てた日本統治時代の記憶を掘り起こす台湾(4/7)
- (号外)台湾鉄道の事故の状況と、日本とのゆかりの深い花蓮県(4/4)
2021年3月配信分
- 中国人も嫌がる中国産ワクチン、あまりの不人気に政府は珍奇な宣伝と強制接種を敢行(3/31)
- 新型コロナ同様、脱中国化の遅れが致命的となった日本のSNS/深まるパラオと台湾の絆、高まる世界の反中感情(3/24)
- 【追加記事】もう中国の台湾への嫌がらせも限界がみえてきた(3/18)
- アジアの若者に広がる中国嫌い「ミルクティー同盟」の背景に歴史的反華僑(3/17)
- 中国人・中国企業の「なりすまし」に警戒せよ/芸術で世界的評価を次々獲得する台湾の若者たち(3/10)
- 世界で相次ぐ中国のジェノサイド認定と日本のギャップ/日本に広がる台湾の魅力(3/3)
2021年2月配信分
- 「紅二代」との権力闘争激化で習近平は失脚か?/いまも昔も収容所が中国の文化(2/24)
- 偽ワクチンの横行と隠蔽に走る中国の深い闇/日帝残滓を用日に利用する韓国のご都合主義(2/17)
- 北京五輪を糾弾しない森喜朗氏批判の偽善者たち/中国に政治を乗っ取られる南アの不安(2/10)
- 他国批判で自国評価を上げようとする中国の卑しさ/汚職と結びついた中国人体ビジネスの実態(2/3)
2021年1月配信分
- バイデン政権が表明「戦略的忍耐」と日本の覚悟/戦後台湾に中国語を広めた外省人アナウンサー、波乱の生涯を閉じる(1/27)
- 台湾代表が大統領就任式に初招待、中国は深夜の恫喝外交/台湾市議を組織的リコールに追い込んだ国民党と中国の卑劣(1/22)
- トランプの「置き土産」が中国の野望を崩す/独裁を求める秩序なき中国人、自発的に秩序を守れる日本人(1/13)
- イランが「我が国の歴史は韓国の仕打ちを忘れない」と激怒する理由/年初から国内統制強化・外国をシャットダウンする中国の断末魔(1/6)
2020年12月配信分
- 【来年を迎えるにあたって】(12/30)
- コロナ対策に失敗したドイツを礼賛、成功した台湾を無視する日本のリベラル/ゲーム背景まで検閲する中国の限界(12/23)
- 外交問題を「用日」で乗り越えようとする韓国に警戒せよ/中国離れを加速させる企業の課題と小国の時代(12/16)
- アメリカで高まる日本の機密情報網入りへの期待と課題/中国の情報撹乱でも台湾がアジア最高の自由と民主主義を謳歌する理由(12/09)
- 香港の次は「台湾独立」派を取り締まる中国/お得意の「写真捏造」で他国を貶し始めた中国(12/02)
2020年11月配信分
- 台湾人が望むトランプ大統領の訪台と国家承認の現実性/反中の意味が込められている台湾のアカデミー賞「金馬奨」(11/25)
- 危険なRCEPより中国排除のTPPで日台連携を/何でも政局化させる国民党の「万年野党化」ぶり(11/18)
- バイデン次期大統領に世界から上がる不安の声、日本自立のときがきた/中華世界ではいまなお暴力が文化(11/11)
- 日本人も他人事ではない中国共産党の「アリペイ統制」/台湾ドンキ1号店のスタッフ募集に台湾人2倍の申込みがあった訳(11/04)
2020年10月配信分
- 日米同盟の強化にもつながる「日台交流基本法」の早期制定を/学習院での講演会報告(10/28)
- 嫌われても世界に中華思想を押し付ける中国/中国の「戦狼外交」は必ず自滅する(10/21)
- 台湾人スパイの懺悔をでっち上げる滑稽な中国の焦り/日本学術会議こそ中国の「三戦」を研究せよ(10/14)
- なぜ日本の学者は中国の軍事的脅威をわざと無視するのか/台湾の若き政治家たちへの期待と長年の愚民教育への懸念(10/07)
2020年9月配信分
- 対米戦略に国連中心主義を持ち出した中国の欺瞞/「中国の台湾化」が世界を救う(9/30)
- 人民解放軍の「文攻武嚇」PRのお粗末ぶり/習近平が目指す全体主義の正体(9/23)
- 強まる弾圧と狭まる習近平包囲網/歴史を知らない韓国人が歴史を説教する厚顔(9/16)
- 9月15日から、ついに世界で敵と味方が明確になる/中国と絡むと映像作品も政治になる(9/09)
- 安倍首相辞任、次期総裁選びと親中派の焦り/世界の民主主義国が台湾を訪れて連帯を示し始めた(9/02)
2020年8月配信分
- チベット人の自由と権利のために戦った女戦士の死/世界が辟易し始めた韓国のご都合主義とOINK(8/26)
- ドル経済圏から追放される中国の焦り/台湾に受け継がれる日本人の自然観(8/19)
- なぜいま中国は香港民主活動家を次々逮捕するのか/香港潰しの次に中国は確実に台湾を狙う(8/12)
- 反日親中メディアの終焉/李登輝元総統との思い出と台湾が抱える課題(8/05)
2020年7月配信分
- 銅像で相手を貶めるのは中華の文化/ようやく中国の本質を理解したアメリカ(7/29)
- いよいよ日本企業も中国企業との取引が生死を分けるときがきた/三浦春馬氏の死に衝撃を受ける台湾(7/22)
- 中国にとって国際法とはなにか/「台湾鉄道の父」を日本人から中国人に変えようとする姑息な動き(7/15)
- 日本も本気で中国のスパイ対策に乗り出すべきとき/徴用工問題の報復を恐れる韓国が狙うWTO事務局長(7/08)
- 次は台湾を狙う中国と、滅びゆく香港の力を結集する台湾/三峡ダム決壊が招く中国分裂(7/01)
2020年6月配信分
- 朝日新聞が「中国の宣伝機関」としてアメリカに認定される可能性/ゲームの中で展開される反中闘争(6/24)
- もう歴史問題で韓国を相手にしても意味がない/ついにウイグル化がはじまった香港(6/18)
- 中国に近づいてやっぱりバカを見たインドネシア/台湾で国民党独裁からの民主化を描いたドラマ解禁(6/10)
- 中国のアメリカ暴動への関与疑惑が出はじめた/コロナで中国は旧ソ連と同じ道を辿るか(6/03)
2020年5月配信分
- 中国制定の「香港国家安全法」が日本の護憲派を殺す/親中カンボジアの「中国に近づきすぎたツケ」(5/27)
- 中国の恫喝はもう台湾に通用しない/世界が注目する蔡英文の総統就任スピーチ全文(5/20)
- 「元慰安婦」から反日利権を暴露された韓国慰安婦支援団体/中国から台湾に逃げてくる動きが加速(5/13)
- アメリカが暴露した中国の悪質な本性/韓国瑜へのリコール投票に見る「コロナ後の台湾」の変化(5/06)
2020年4月配信分
- 世界からの賠償要求5500兆円!中国は破産するか/他国へも情報統制を求める中国の卑劣(4/30)
- 「アベノマスク」も被害。今度は不良品マスクを世界に拡散する中国/フルーツ天国・台湾は日本人がつくった(4/22)
- コロナ発生源の中国が今度は黒人に責任転嫁/台湾発「WHO can help?」が世界に問いかけること(4/16)
- もう国民が国内旅行を楽しむ台湾と、緊急事態宣言の日本(4/08)
- 台湾の民主化とともに歩んだ志村けんさん/死者数の嘘が暴かれ始めた中国(4/01)
2020年3月配信分
- 欧州の新型コロナ感染爆発は中国共産党員が原因だった/国内では隠蔽、海外では恩の押し売りを続ける中国(3/26)
- 習近平の「救世主化」と天皇利用への警戒/小国発展のバロメーターとなる台湾(3/18)
- 【台湾】新型コロナ対策で注目される台湾の若きIT大臣が日本に降臨!?(3/11)
- 新型コロナへの対処法は「中国断ち」をした台湾に学べ/新型肺炎の責任を日本に押し付けはじめた中国(3/05)
2020年2月配信分
- 『韓非子』の時代から何も変わっていない中国(2/26)
- 「中国発パンデミック」はなぜ厄介なのか/蔡英文再選後、ますます進む日台連携(2/19)
- 新型肺炎のどさくさで反体制派狩りをする習近平の姑息/戦後日本の軍事研究忌避が新型肺炎の感染拡大の一因(2/12)
- 新型肺炎が世界にとって思わぬプラスとなる可能性/疫病のみならず他国に厄災をばら撒く中国(2/05)
2020年1月配信分
- WHOを操る疫病発生地・中国の魂胆(1/29)
- 「中国発パンデミック」はなぜ厄介なのか/蔡英文再選後、ますます進む日台連携(1/22)
- 中国の目論見がことごとく外れた台湾総統選/ご都合主義の中国が民主主義と人類を危機に陥れる(1/15)
- 黄文雄メルマガスタッフの台湾選挙レポート(1/13)
- 文化が残らない中国の宿命/中華にはびこる黒道治国と台湾総統選挙を左右する「賭盤」(1/08)
- 謹賀新年のご挨拶―激動の年の幕開け(1/01)