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この4つの項目に〇が付いたときだけ中小企業は「倒産」を決断せよ

大企業の倒産と、中小企業の倒産。そこにはどんな違いがあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』では著者で現役税理士の今村仁さんが、そもそも中小企業における倒産とは何か、倒産をする際に気をつけるべき「迷惑」について語っています。

中小企業における倒産って何?

■倒産=死?

「倒産」や「倒産社長」と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか?

会社はボロボロで給料の遅配があり、取引先や金融機関から常に追いかけられているような感じでしょうか。

その時の社長のイメージは?犯罪者?首つり?家族を巻き込んで?

大企業の倒産であると、弁護士さんを雇って法律に従い粛々と進められることもあるのでしょうが、中小企業では弁護士さんを雇うほど資金もありません。

従って中小企業の倒産に、そもそも弁護士さんが出てこないことが多いです。

■そもそも中小企業における倒産って何?

では、社長がある程度事前に勉強をされた場合の「中小企業における倒産」や「中小企業における倒産社長」はどのような感じになるのでしょうか。

そもそもですが、それなりに努力したうえでそれでも会社が倒産に至った場合、社長自身は犯罪者などでは当然にありませんが、しかし経済的な部分では、ある程度責任が生じその責務を全うする必要性が出てきます。

例えば、銀行の借入などで社長個人や社長のご家族が連帯保証をしていれば、会社が倒産してもその負債は最終的に保証人が支払わなければならなくなります。

また、ご自宅などが担保に入っていれば、何も対策をしなければ基本的には借金の返済に回されてしまい、社長家族は住む場所がなくなってしまいます。

■従業員や取引先に迷惑をかけないのが鉄則

会社に資金がなくて大変となるような場合でも、従業員や取引先に迷惑をかけないようにするというのは、中小企業の倒産では鉄則です。

早めに動いてそうなる前に行動を起こすことも大事ですし、更に言えば、給料や取引先の支払い遅延を起こすぐらいなら、まずは金融機関の返済をストップするなどいわゆる「リスケ交渉」を優先するべきです。

今後述べていく「第二会社方式」を活用するなどの場合や「再起」を図る場合でも、従業員や取引先に迷惑をかけてしまっては未来がありません。

これはとても大事なことですので、肝に銘じておいてください。

倒産といっても、結局お金の話でしかありません。お金は生きていく上で、またより幸せになるためにも時にとても大切です。

しかし、お金の問題で人格が否定されたり、生死が関係したりすることは決してありません。

お金は大事ですが、お金はあくまでお金=経済でしかありませんので、経済問題の中で出来る償いを行うだけです、それ以上でもそれ以下でもありません。

このことも、とても大事なことだと思います。このことを、資金繰りに窮して冷や汗をかいている時にも、思い出せることが大事です。

また倒産や自己破産となっても、ある程度個人資産が残せることもありますので、その辺りは今後述べていきます。

因みに倒産を決断するのは、下記全てにイエスの場合のみです。

※不良な債権者がいると倒産せざるを得ないこともありますので、資金が枯渇しても決して良からぬところから借り入れは行わないでください。

次回は、「倒産前に出来る対策としてリスク分散」などをお伝えします。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 マネーコンシェルジュ税理士法人 【発行周期】 週刊

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