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ITジャーナリストが挑戦。米国内限定販売の「Apple Vision Pro」を手に入れるためにやったこと

アップルが「アメリカ国内限定」で「Apple Vision Pro」の予約受付を開始。日本在住者が購入するには多くのハードルがあるなか、発売初日の2月2日にハワイアラモアナショッピングセンター内のアップルストアで引き取る予約に成功したのは、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんです。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、IPアドレスや電話番号や支払い方法など、想定される障害を如何に回避し、予約を確定させたか、すべてを詳らかにしています。

米国限定Apple Vision Pro、1月19日22時の予約争奪戦に挑戦した結果

2024年1月19日22時6分、アップルがアメリカ限定で予約受付を開始した「Apple Vision Pro」をなんとか購入することができた。受け取りは発売初日の2月2日、ハワイにあるアラモアナショッピングセンター内のアップルストアということで、2泊4日で行ってこようと思う。ちなみに、このアップルストアは17年前に初代iPhoneがアメリカのみで発売された時に並んで購入した思い出の店舗だったりする。

今回、Apple Vision Proを予約するにあたり、できる限りの準備をした。まず、Apple IDはアメリカのもの(過去に所有済み)、アメリカのみの発売ということで、IPアドレスで海外からのアクセスをはじく可能性もあったので、iPad ProでGygSkyのeSIMを購入し、いざと言う時はアメリカのIPアドレスからアクセスできるようにしておいた。

アメリカのアップルストアで店舗引き取りにする場合、現地の電話番号が必要だ。ただ、17年前にiPhoneを購入した際、AT&Tでプリペイド契約した携帯電話番号を、その後、Verizon、Google Fiと17年間、使い続けたこともあって、これも問題ない。

また「日本のクレジットカードが使えないのではないか」という心配もあったが、現地のセントラルパシフィックバンクに口座を持っており、デビットカードであれば手元になったので、いざと言う時は何とかなるかも知れない状態にしておいた。

とはいえ、できれば日本のクレジットカードで決済したい。ただ、最近のクレジットカードはオンライン、しかも海外のサイトで高額決済をしようとするとプロテクトがかかって決済できないということが多い。というわけで、念のためにVISAとDinersのカスタマーサポートに電話をし「今晩、海外サイトで高額決済する可能性があるので、プロテクトしないようにしてください」とお願いをしておいた。

アメリカのアップルサイトではPayPalでの支払いにも対応しているため、これまたなぜか持っていたアメリカのPayPalアカウントに日本のクレジットカードを登録しておいた。で、19日22時。YouTubeで実況配信しつつ、iPad Proを使って、予約を試みた。

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アメリカのストアにアクセスして、まずやるのが顔の測定。Face IDを使って、2回、ぐるりと首を回して顔の大きさなどを測定する。Apple Vision Proの頭の部分のバンドのサイズは正確に測定しないとキチンとしたフィット感にならないようだ。

次に聞かれるのが、メガネやコンタクトの有無だ。Apple Vision Proは裸眼での使用が前提となるため、普段、メガネをしている人は別売りのZEISSが手がけるレンズを購入する必要がある。アメリカではメガネの購入するには眼科医による処方箋が必要だ。

このプロセスは絶対に面倒なことになり、購入の妨げになりそうということで、CESから帰国した翌日、コンタクトレンズを作っておいた。これにより、スムーズに購入手続きがすすんだ。

次にApple Vision Proの容量を選ぶ。256GB(3499ドル)、512GB(3699ドル)、1TB(3899ドル)なのだが、「最初からそんなにアプリはでない」という判断から、256GBを選んだ。

決済は、Apple Payとクレジットカード払いが選べる。サクッと決済できるだろうという判断で、Apple Payを選択。しかし、登録されていた住所が日本のものだったようで、ここでアメリカの知り合いの住所を入力。すると効果音とともに購入が完了した。

本来であれば朝8時に引き取りにいけたのだが、ここでの手続きにもたついてしまったため、朝11時になってしまった。とはいえ、発売初日に店舗で引き取れるということで、現地から発売状況をレポートしつつ、レビュー記事も書いて、日本に持ち帰り、いろんな媒体で紹介できればと思う。

本体代金、飛行機代、宿泊代など結構な出費なので、お仕事お待ちしております。

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image by:Hadrian/Shutterstock.com

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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