褒め方が上手い人と下手な人、一体どこが違うのでしょうか? 今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、相手が嬉しくなる褒め方、その褒める箇所について紹介しています。
不得意で褒められても嬉しくない
褒め下手の人というのは、やってはいけない褒め方をしている可能性があります。
やってはいけない褒め方にもいろいろあるとは思いますが、代表的なものが『自分が詳しくないものを褒める』という褒め方です。
たとえば接客の中でお客様の身につけているモノを褒めてあげるという話を先日書きましたよね。
着ている服や持っているバッグなど、お客様が身につけているモノは比較的褒めやすい対象です。
しかしもしあなたがそれらのモノについて興味があまりなかったり、詳しくなかった場合は危険です。
なぜならお客様からすると、「興味のない人・詳しくない人から褒められてもわからないでしょ」という感情が働くからですね。
すごくわかりやすい言い方をするなら、ダサいと思う人に自分のファッションを褒められても嬉しくないでしょ?ということなのです。
お客様が褒められる対象に対しての想いが強ければ強いほど、この現象は起こりやすくなります。
もちろん興味がなかったり、あまり詳しくないジャンルのモノでも褒めるのが上手な人もいますよ。
でもそれなりに難易度が高いので、あまり褒めが得意ではない人が手を出すには危険だという話です。
じゃあどうすればいいかと言えば、その逆をやればいいのです。
あなたが好きなモノ、得意なコトで褒めれば良いんですね。
もしあなたがアパレルショップで働いているならば、ファッション関連を褒めるのは効果的だと言えるでしょう。
しかしアパレルショップで働く人が必ずしもお客様から見てオシャレだと思われるとも限りません。(そう思われる努力が必要なのですが、今時点でどうかはわからないのです)
しかし、そんな人でも個人的に興味が強いものや得意なものなどはあります。
そのジャンルに関することで褒めれば、説得力は格段に増すのです。
そしてその時には、「自分がそれらに精通していること」もお客様に伝えると良いでしょう。
「その靴素敵ですね!実は私も靴が好きで~」とあなたが精通しているジャンルを明かすことで、お客様はそんな人に褒められたという喜びを感じやすくなります。
褒め下手な人でも、自分が得意なジャンルであればよくわからないモノを褒めるよりもはるかにやりやすくなります。
さらに効果も上がりやすくなるという非常に簡単な考え方です。
今日の質問&トレーニングです。
1)あなたが得意なジャンル/精通しているジャンルを3つ書き出してみましょう。
2)それらに関することで自店のお客様を褒められそうな場面にはどんな場面がありますか?
3)いざその場面になった時には、どのような褒め方をしますか?
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