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世の中は見た目とカネ?宝島さん夫妻殺害事件は「汚いものを排除、綺麗なものにこそ価値あり」という“ホワイト化社会”の証明か

発覚から1ヶ月以上が経過するも、現在も連日のように新事実が報じられる宝島さん夫婦殺害事件。5月1日には元俳優の若山耀人容疑者が逮捕されましたが、若山容疑者が今年3月に受けていた街頭インタビューに「結局世の中、顔とお金」と答えていた姿が繰り返し報じられ、子役時代の姿を知る視聴者に衝撃を与えました。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では著者の吉田さんが、そんな「顔面偏差値とカネ」を全てとする価値観を取り上げ深堀り。さらに不潔なものが排除される「ホワイト化社会」の未来について考察しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:顔面偏差値とお金儲けという価値基準

顔面偏差値とお金儲けという価値基準

NETFLIXにて『涙の女王』が先月、16話を最後に放送が終了した。

『涙の女王』は韓国だけでなく、全世界の視聴者からも愛されたようだ。Netflixでも週間ランキングがトップ付近だった。調べると8週連続でTOP10に入り、4月中に1位~2位を行き来しながら、現在もチャートの上位圏をキープしている。

海外メディアが絶賛しているというが、実は自分は観ていない。ただ、観ていないというのは少し嘘になる。というのは観てはいないが、目の前のテレビの大画面に映り続けているから物語を追っているわけではないけれどヴィジュアルをみてしまう、という意味。ということで観たくなくともみてしまう状態。

そもそも韓国恋愛ドラマには、申し訳ないが興味がない。しかし、この『涙の女王』は一瞬、くぎ付けにされてしまった。というのも、いたって単純で画面に映っている女性があまりにもTHE“美人”なのだ。歴代最高の視聴率を記録し、新たな歴史を築いたというのもうなずけた。

美人の力は凄まじい。いやそれだけではないだろうけれどね。

タイトルも変に横文字を使うことなく、とても分かりやすい、『涙の女王』。そして、美人。

内容は財閥クィーンズグループの3代目で、“デパート業界の女王”と呼ばれるホン・ヘインと、田舎出身で“スーパーマーケットの王子”と呼ばれるペク・ヒョヌは、結婚3周年を迎えようとしていた夫婦らしい。

しかし度重なるすれ違いから離婚を検討していた矢先、ある危機が夫婦を襲う。そんな危機を二人で一緒に乗り越えるうちに、再び愛が芽生え始める……。みたいな内容らしい。

それはともかく、ホン・ヘイン役のキム・ジウォン!この人だ。北川景子を更に優しくしたヴィジュアル。

たしか以前、Yahoo!知恵袋で、制作会社で働いている回答者が、北川景子を生で見て、テレビなどよりもおったまげて腰を抜かすほど綺麗で、天女か女神かと思うほど驚愕した、と言っていたのを思い出した。

その人が、このキム・ジウォンを生で見たら腰は砕けて、異星人かと思うレベルではないだろうか(あくまでも好みあり・個人の感想です)。

思わず、「へぇ~このひと、美人だね」といったら娘が「顔面偏差値高すぎ!」と返してきた。たしかに顔の魅力度を数値化すれば、50が平均値で、それよりはるかに高いだろう。70以上は間違いない(個人感想)。

顔面偏差値と聞いて、最近の二つの事件を同時に思い出した。

一つが「那須焼損2遺体事件」、そして、「新宿タワマン殺人事件」。

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なぜこれらの事件がよぎったかというと、まずは、那須焼損2遺体事件の実行犯だという20歳の青年のうち一人の言葉だ。彼がTikTokに出ている画像をみて愕然とした。「世の中、顔と金です」と笑いながら飄々と言ってのけている。この軽薄な言葉が数百万円を得るために一生を棒にふった言葉だ。

そして、新宿タワマン殺人事件。事件の詳細はあえて書く必要はないと思うが、ストーカー殺人といわれているこの事件。SNSでは被害者の女性は超美人だと囁かれていたという。

美人やイケメンに価値を感じて犯罪までに発展するこのホワイト化されてきた社会。確実に汚いものは排除され、美しくて綺麗なものには価値があるという傾向が強くなってきている。それが事件性を帯びてまで証明されてきたということだろう。

以前も書いたが、岡田斗司夫氏が説明している「ホワイト化社会」とは、徐々に清潔で、汚れや衛生面での問題を避けることを重視する社会を指す。

このような社会では、人々の意識が変化し、他人や社会への配慮がより重要視されるようになっていく。

具体的な例としては、コロナ禍によって人々の意識が変わり、マスク着用や手洗いなどの感染防止措置が当たり前になるなどが挙げられるだろう。

また、社会的な常識も変化し、不潔な発言や行動が容認されなくなり、遠慮なくSNSで叩かれ排除されるのだ。松本人志さんやジャニーズ問題しかり。

【関連】コロナ禍で加速か。岡田斗司夫氏が予測する「ホワイト化社会」はあと10年でやってくる

この変化は、子どもたちにも影響を与える。将来の世代は、より清潔化は加速され、より綺麗な他者への配慮を重視する傾向が見られるようになると考えられるし、その兆候はすでに出てきたように感じる。

本音は違っても、だ。ここが重要。本音の腹黒さを押し殺し、建て前を潔癖にしていくこともホワイト化社会の在り方の一つになろうとしている。

しかし、暗くて闇めいたばかりの未来ではないと思う。いや、そう思いたい。

というのは、人間だれしも時間の経過は止められない。イケメンで一世を風靡したあのキムタクでさえ劣化するのだ。

確かに!人口高齢化に関しては、2034年までに米国は歴史上初めて高齢者の数が子供の数を上回るという新たな節目を迎えることになる。米国国勢調査局は、65歳以上の人口が7,700万人に達し、18歳未満の子供の数が7,650万人に達すると予測している。

世界で最も高齢化が進んでいる日本では、4人に1人以上が65歳以上。この人口動態の変化は世界的な現象であり、世界中の国で人口に占める高齢者の規模と割合が増加しているのだ。

これらの統計は、出生率の低下と長寿化の影響を反映した、世界中の人口動態の大きな変化を浮き彫りにしている――(メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』2024年5月18日号より一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をご登録下さい)

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image by: Stephane Bidouze / Shutterstock.com

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医療機器メーカー勤務を経て、2000年7月に整体院にて独立開業。 一日200名以上の整体院に成長。その後7店舗展開。独立専門整体スクール開校し、生徒は全国で活躍している。 15万2000人以上を施術。整体スクールは650名以上の整体師を輩出。現在も施術及び施術指導継続中。 店舗立ち上げから閉鎖まですべて体験し、やりたくないことをやめ、やりたいことにエネルギーを集中させる人生へのシフト。 医療機器メーカー時代に得た生活習慣病に対する知識と経験を踏まえてヴィッシュ整体法を創始。 著書に「集客革命」「でも、大丈夫!!」「ぶっちぎり集客力」すべて現代書林刊がある。 JPMA日本理学手技療法協会代表理事 フィットバランス療術学院 学院長 エネルギー整体Vitsyu-Yoga 院長 趣味はトレイルWalking&Running。愛犬はアメコカ女の子“アビィ”

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【著者】 吉田正幸 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月曜日

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