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裕福な家庭の息子が姿を消した日。探偵が解き明かした“新しい人間関係”

家業を継ぐことを拒み、置き手紙だけを残して消えた20代の息子。その動向を知りたいという依頼を受けた現役探偵の後藤啓佑さん。珍しいケースの依頼でしたが、後藤さんは自身のメルマガ『探偵の視点』で、その調査で明らかになった彼の生活と親が想像もしなかった交友関係について紹介しています。

息子の動向を知りたい

調査対象者というのは、家族の中で言うと配偶者が最も多く、次に多いのが婚前調査での息子や娘の婚約相手です。

しかし今回のケースはそのどちらでもなく、「息子本人が対象者」 という珍しい依頼でした。

対象者は20代前半の男性。

置き手紙には、「実家を継ぎたくない。自分で生きていきます」とだけ残し、突然姿を消したとのこと。

家庭は裕福で、毎月50万円のお小遣いを受け取っていたため、「普通にマンションを借りて、バイトでもしているのだろう」という見立てでした。

依頼の目的は次の通り。まずは住居の特定。

その後、

どこで働いているのか

交友関係はどうか

などの生活実態を把握したい

という内容でした。

聞き込みや周辺情報から、住居の特定は比較的容易でした。情報が揃っていれば、見つけることは難しくありません。

そこから3日間、行動調査を実施。

基本的には、平日と休日を組み合わせる方が生活パターンを掴みやすいため、最初は木、金、土の3日間でスケジューリング。

初日は朝から張り込み。出勤が朝か夕方かまったく分からない以上、朝から張り込むしかありません。

昼を過ぎても動きはなく、ようやく16時半ごろに単身で外出。

そのまま大阪市内の繁華街へ向かい、人気チェーン店の飲食店に入っていきました。

店内を確認すると、彼が働いている姿を確認。この日は勤務先の特定に成功したため調査終了。

飲食店勤務ということなので、金曜日と土曜日は出勤であることがほぼ確定したため、調査日は日曜、月曜に切り替えます。

するとこの判断が的中。

日曜の昼過ぎ、息子さんは一人で外出し、やんちゃそうな3人組と合流。友人グループと思われました。

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その後、

映画

飲み会(治安が良くないエリア)

さらにガラの悪いグループと合流

と行動は徐々にエスカレート。

21時頃、彼らは高級クラブと呼べる店に7人で入店。

2時間後、全員が店外に出てきた際、会話の端々から「支払いは息子さんが行っている」雰囲気が強く感じ取れました。

さらに雑居ビルのバーへ移動し、泥酔状態で出てきた頃には、“誰が金を出しているか”は観察しなくとも明らかでした。そう、ほとんど息子さんが出していたのです。いわゆる、‘’金ズル‘’にされている様子。

息子や娘を家に戻すための“説得案件”は、年に数件あります。成功率は体感で半々ぐらい。

理由は簡単で、第三者から見れば明らかに「戻った方がいい状況」でも、本人の中には積み重なった親への感情があり、簡単には覆らないからです。

ただ今回のように 本人が明確な不利益を受けているケースでは、親としても強く出ざるを得ず、その落としどころを作るのも探偵の仕事の一つです。

今回は、‘’金ズル‘’の事実を伝えると依頼者さんは、「今から大阪へ行く!」という興奮状態に。。。

もちろん、勢いのまま行ってしまうと、息子さんはさらに雲隠れするでしょう。

なんとか引き止め、現在、対話の機会を作っています。

家族のために“事実を知る”ことはとても大切です。

その上でどう対話し、どう関係を修復していくか。

そこまで寄り添うのも、僕たちの役割なのだと感じる案件でした。

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image by: Shutterstock.com

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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