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ぐるなび新AIが挑む「予約なき飲食店検索」の未来像と収益戦略を考察してみた

ぐるなびが発表した飲食店探索AIエージェント「UMAME!」は、従来の“検索して選ぶ”体験から一歩踏み出し、ユーザーの嗜好や文脈を理解して提案するという新しい方向性を打ち出しました。メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』の著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さんは語ります。石川さんは発表会で見えてきたUMAME!の思想と課題を手がかりに、AI全盛時代における検索サービスとビジネスモデルの変化を考察します。

ぐるなびが飲食店を調べるAIエージェント「UMAME!」をリリース―-AI全盛時代に検索サービスはどうなっていくのか

ぐるなびが「UMAME!」というアプリをリリースするというので発表会に行ってきた。行く前には全く期待していなかったのだが、話を聞いたら、結構、面白かった。

UMAME!は飲食店検索に特化したAIエージェントアプリだ。

これまでは、飲食店を探そうと思ったら、場所や料理名などを打ち込んで検索するのが一般的であった。

UMAME!ではAIエージェントがユーザーの気分や目的などを読み解き、59万店舗のなかから最適な店舗を提案してくれるという。

ユーザーの好みは、最初に登録するだけでなく、お気に入りとして登録したブックマークや撮影した写真や投稿をベースにAIが解析していく。

「面白い」と思ったが、マネタイズがまだまだ手探りであるという点だ。

これまでの検索ベースのサービスは、飲食店側がお金を出せば、検索の上位に位置づけてもらえるという仕組みがあった。

しかし、AIエージェントがユーザーの好みを判断するとなると、こうした儲け方は通用しない。

ぐるなびのように予約という行為があれば、検索して予約が入った段階で手数料を徴収できる。

しかし、UMAME!では予約ではなくウォークイン、つまり探して、その場でふらっと入店するユーザーを増やしたいという。予約しない客ということは店舗側はUMAME!を見てきたかというのは直接、把握することはできない。

UMAME!が、店舗を訪問し「AIによって、これだけ見られて、ページに滞在していました」というレポートぐらいしか出せないのだ。

店舗側がUMAME!のAIエージェントに見つけてもらい、ユーザーに提示してもらう回数を増やすには「AIエージェントが学習しやすいサイト、情報発信」をしなくてはいけない。

おそらく、ぐるなびとしては「AIに見つけやすい情報発信の仕方」を今後は飲食店に対してコンサルすることで儲けていくことになるのだろう。

UMAME!がさらに面白いと感じたのが、将来的にユーザーのAIエージェント同士が会話してくれる可能性を模索しているという点だ。

知り合い何人かが集まり、行く店を決める際、AIエージェント同士が情報を持ち寄り「この人はトマトが嫌い」とか「この人は昨日、焼き肉を食べに行った」といった嗜好を共有した上で、AIエージェントが行くべき店を提示してくれるようにしたいというのだ。

ここまで、ユーザーの「食べたい」を理解して提示してくれるようになったら、大したものだろう。

UMAME!が取り組んでいることは、AI全盛時代に、これまでの検索サービスはどう生まれ変わって、新しいビジネスモデルに変えていくかという壮大な実験をしているように見えて、今後も注目し続けたいなと感じたのだ。

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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