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なぜ日本では「政治デモ」が広がらないのか?海外と比較すれば見えてくる“本当の理由”

近年、世界各地では政権や政策に対する大規模な抗議デモが頻繁に報じられていますが、日本では政治的な不満や社会的課題が存在するにもかかわらず、数十万人規模といった大規模デモが起きるケースは比較的少ないと指摘されています。人気コンサルの永江一石さんは自身のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の中で、この違いはどこから生まれるのかについて語っています。

なぜ日本では大規模な政治デモが起きないのか

Question

永江さん、こんにちは。私は数年前に帰化した日本人です。法的に日本人となり、昨今の日本社会を取り巻く政治・経済・国際情勢などについても、一人の日本国民として向き合っています。

永江さんも発信されていますが、この質問を送っている時点で、アメリカでは900万人規模のトランプ政権に対する反対デモが起きています。日本の高市首相はトランプとはまた違いますが、しかし就任前後を通じて私たち日本人の生活を苦しくするような言動・媚米売国の言動が目立ちます。個人的にはこれまでの戦後首相陣でもワーストを狙える人だと思います。

質問ですが、日本社会では何故あまり政治的アクション(デモなど)が活発または大規模に起こらないのでしょうか?また日本で政治的アクションを起こすことが、ネットでは「ネトウヨ・パヨクなど“両極の活動家“のやり方」であるような印象も受けますが、それは正しい認識でしょうか?

永江さんのご意見をお伺いしたいです。どうぞ宜しくお願い致します。

永江さんの回答

日本で大規模デモが起きない理由は大きく分けて2つありまして、1つは若者に「自分が戦争に巻き込まれるかもしれない」という強烈な当事者意識(兵役)がないから。もう1つはデモが高齢化しすぎていて、若者が「やっても何も変わらない」と冷めきっているからです。今の時代に政治的アクションを起こすなら、自己満足のデモをするよりSNSで論理的に発信してフォロワーを増やす方が何倍も効果的です。

順番にご説明しますと、まずご指摘の通り高市さんはトランプ氏に非常に似ています。アメリカほどの国力がないので世界からは無視されていますが、「知識がないまま感情的にペラペラ喋る」「平気で嘘をつき、それを絶対に認めない」という姿勢はそっくりです。報道されていますが誰の忠告も聞かない。

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今週のニュースでも取り上げたように、最近は記者会見からも逃げ回るようになりました。おそらく突っ込まれて炎上するのが分かっているのか、党の重鎮に「お前はもう喋るな」と止められているのか。経済対策も外交も自分で泥水をすすって交渉に行かず丸投げするだけ。これって仕事が出来ない上司の典型ですよね。

アメリカで大規模デモが起きる理由は若者が動いているからです。アメリカはまだ若年層の人口が多く、彼らは「変な大統領のせいで戦争が泥沼化したら、自分や友達が戦地に送られて死ぬ」という強烈な当事者意識を持っています。

韓国や台湾、北欧などで若者の投票率が高いのも同じで、兵役制があるからです。変な法律を通されたら自分の命に関わるので真剣に政策を吟味するんです。

一方、日本には兵役がありません。だから若者は「いざとなったら逃げればいいや」と政治を他人事として見ています。わたしが「若者が政治に興味を持つきっかけになるなら2年くらい兵役があってもいいのではないか」と言うと、左翼の人たちは「戦争賛成か!」とヒステリックに怒りますが、彼らは兵役=赤紙だと勘違いしています。

もともと旧日本軍の兵役は厳しい検査をクリアした健康な人しか行けないものでした。赤紙は終戦間際になって兵役を免除されていた予備役や学生を兵役に就かせたものですから、これで徴兵制度が始まったわけではない。勘違いしている人がたくさんいます。

アジアでもタイやシンガポール、台湾、ベトナム、韓国、マレーシア、カンボジア、ミャンマーは兵役があります。マレーシアは女性もあります。むしろ兵役のない国のほうがマイナーです。

北欧3国は兵役を「民主主義を守る権利」と考えているので反発は少ないということです。

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日本でデモが起きないもう一つの理由は高齢化です。今のデモの報道を見ると、右も左も1970年代の学生運動を引きずっている高齢者ばかり。さらに高市さんを支持する理由も「初の女性首相だから何かやってくれそう」「中国に強いことを言ってくれそう」といったフワッとした感情論で、「高市さんが総理になったら夫婦選択性別姓が進む」と勘違いして喜んでいた人もいたくらい。誰も政策の中身なんて見ていません。

そして、かつて成田闘争などの過激な歴史のせいで「デモ=反社会的な人たちの自己満足」という見方がすっかり定着してしまいました。実際、今の日本で1万人集まって騒いでも政治はピクリとも動きません。

またネトウヨについて言うと、今のネトウヨは本来の右翼とは異なります。一水会のような伝統的な右翼の根本思想は「強気をくじき弱気を助ける」「対米自立(アメリカの奴隷から抜け出す)」「アジアとの連帯」です。また天皇制も尊重しており、わたしも天皇陛下が大好きなのでむしろ右翼だと思っています。w

今のネトウヨは2ちゃんねるから発生した単なるヘイトです。高市さんにしてもゴリゴリの対米従属ですし、男系の血統ばかりにこだわって天皇制全体を敬っているようには見えません。参政党に至っては、国家統制で農業をやらせようとするなど、もはやポルポト派のような歪んだ共産主義に近いビジネス右翼です。彼らはただ貧困や不満を抱えた層の感情を煽っているだけでしょう。

だからこそ、日本においてデモは単なる自己満足であり、わたしは全く評価しません。本当に影響力を持ちたい、政治のおかしな点を追及したいなら「ここがおかしい」という事実をSNSやブログで論理的に、丁寧に発信し続け、フォロワーを増やして影響力を持つ方が何倍も政治家へのプレッシャーになります。

感情論で群がるネトウヨの声が大きく見えるかもしれませんが、理詰めで正しい情報を発信し続けることが、遠回りに見えて一番確実なアクションです。質問者さんのような視点を持った方が、ご自身の言葉で発信していくことこそが、これからの日本には必要だと思います。

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image by: Shutterstock.com

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商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。

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