突然、元交際相手から「あなたの子どもを産んだから養育費を払ってほしい」と連絡が来たら、多くの人は動揺しますよね。しかし、そのような主張がすべて事実とは限りません。探偵業界には、こうした親子関係を巡る非常に珍しい調査依頼が存在します。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、実際の調査を通じて真実が明らかになったケースを紹介します。
本当に俺の子供!?
浮気調査や勤務先割り出し調査、人探し調査など、調査名を聞けば「何をする調査なのか」が想像できるものはたくさんあります。
しかし、探偵業には4~5年に一度、ワールドカップ並みの頻度でしか依頼が来ないような、かなり珍しい調査もあります。
それは、「別れた彼女の子どもが、本当に自分の子どもなのかを知りたい」という調査です。
そのうちの1つの例をあげます。
依頼者は男性。
3年前に数か月付き合っていた女性と別れ、その後は一切連絡を取っていませんでした。
ところが、ある日突然、その元彼女から連絡が入ります。
「あなたの子どもが生まれたから、養育費として1,000万円払ってほしい。下記の口座に振り込んでください。」
という内容でした。
もちろん、依頼者さんも驚きます。
ただ、交際していた時期や関係性、そういった行為の頻度などを冷静に考えると、「自分の子どもである可能性はかなり低い」という結論を持っていました。
そこで依頼されたのが、「もし現在ほかに交際している男性がいるのであれば、その証拠を取ってほしい」というもの。
今回のケースでは、本当に自分の子どもなのであれば、養育費を支払う責任が生じる可能性があります。
しかし、自分の子どもではないのであれば、不当な請求になりますよね。
その事実関係を明らかにするための調査でした。
このようなケースで基本となるのは、やはり行動調査です。
現在の生活状況や交友関係を調べれば、交際相手がいるのであれば自然と見えてきますし、生活状況が分かれば、その後の推測や対策も立てやすくなります。
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
今回は土日を含めた5日間の行動調査を実施しました。
まず勤務先から尾行を行い、引っ越していて分からなくなっていた現在の居宅を判明させます。
すると、住んでいたのは3LDKのアパート。
どう見ても一人暮らしとは思えない部屋でした。
さらに土日に張り込みをすると、彼女と同年代くらいの男性が現れます。
男性は赤ちゃんを抱き、彼女や母親らしき人物と一緒に散歩へ行ったり、買い物へ出掛けたりしていました。
その光景は、どう見ても普通の家族です。
もちろん、それだけでは決定的な証拠にはなりません。
さらに調査を進めると、その男性は彼女と同じ勤務先の上司であることが判明しました。
そして聞き込み調査では、「2人は3年前から交際している」という情報も得られました。
つまり、依頼者さんと交際していた時期には、すでにその男性とも関係があった可能性が高かったのです。
ここまで分かれば、依頼者さんとしても十分反論できる材料になります。
弁護士にも相談し、「これだけ資料が揃っていれば、まずは話し合いで進めましょう」という方針になりました。
もし認めなければ、その先にはDNA鑑定という選択肢もあります。
詳細は控えますが、この件はかなり悪質な内容!
最終的には彼女も虚偽の請求だったことを認め、依頼者さんにとって有利な形で示談となり、問題は解決しました。
おそらく彼女としては、「もし数百万円でも払ってくれたら儲けもの」という感覚だったのかもしれません。。。
もちろん真意は本人にしか分かりませんが、このような突然の要求を受けると、焦りや恐怖から冷静な判断ができなくなる方も少なくありません。
だからこそ、このような場面では感情だけで動くのではなく、まず事実を確認すること。
そして、証拠を集めた上で適切に対応することが、何より大切なのです!
元カノからそんなこと言われたら。。。怖いですよね(笑)。
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