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「AIは、僕の上司です」──ChatGPT登場の翌月に独立したAI×WEB YouTuber・KEITOさんが語る“迷ったらGO”の仕事論

まぐまぐが配信するトーク番組「Why So Good?」。MCの越川慎司さんが進行を務める今回、ゲストに迎えたのは、AI×WEB YouTuber兼ディレクターのKEITOさんだ。元ウェブディレクターとして会社員を経験後、2023年1月に独立。2022年11月、ChatGPTのリリース当日にその可能性に衝撃を受け、以来、生成AIの最新情報や活用法をYouTubeで発信し続けてきた、いわばAI発信の”先駆者”である。現在はChatGPTから画像・動画生成AIまで幅広く紹介するチャンネル運営に加え、企業向けAIコンサルティングや生成AI顧問、セミナー登壇でも活躍中。「AIの話なら2日間は喋れる」という越川さんが身を乗り出した収録で、KEITOさんがリスナーに一番届けたい”グッド”なこと。それは、思わず聞き返したくなる一言──「AIは、僕の上司です」だった。

●ラジオ本編はこちらから(https://www.interfm.co.jp/whysogood? )

AIは「部下」でも「パートナー」でもなく、「上司」

AIを「パートナー」や「部下」にたとえる人は多い。だが「上司」と言い切る人に、越川さんは初めて会ったという。なぜ上司なのか。その原点は、ウェブディレクター時代の“板挟み”にあった。

専門用語しか話さないエンジニアと、技術が分からないクライアント。その間に立ち、双方の言葉を「翻訳」しながら合意を取っていくのがKEITOさんの仕事だった。あるときChatGPTに一度通してみると、「こう伝えればいいんじゃない?」と返してくる。「本当に仕事で使える」と衝撃を受けた瞬間だ。

もともと綺麗な言葉を使うのが苦手で、敬語やメールのマナーは”本物の上司”に怒られてばかりだったというKEITOさん。それをChatGPTが的確に補正してくれた。だから、部下でもパートナーでもなく「上司」。使いこなす対象ではなく、自分を成長させてくれる存在なのだ。

実際、AIに触れる前と後でコミュニケーション能力は「めちゃくちゃ上がった」と断言する。越川さんも唸った。多くの人はコミュニケーションの機会を”減らす”ためにAIに丸投げしてしまう。だが本来は、人間がコミュニケーション能力を高めるための手段としてAIがある──。

「AIを使いこなすのではなく、AIから学ぶ。それが“上司”という意味だ」

キャリアの8割は偶然──今回は”AIが連れてきた”

ChatGPTの衝撃は、KEITOさんの人生を一気に動かした。なんと登場の翌月には会社を辞め、2023年1月に独立してしまう。もともと「いつか独立したい」という思いを温めていたところに、そのタイミングをAIが運んできた格好だ。

越川さんいわく、キャリアは偶然の出会いで8割が決まり、その偶然は「人」が連れてくると言われている。だが今回は違う。「さすがですね。AIが連れてきたんですね」。

ウェブディレクターとして人を取りまとめていた感覚は、いま複数のAIを取りまとめる仕事にそのまま生きているという。高性能なAIモデルは、もはや5日に1回ペースで新顔が登場する時代。

「プロジェクトに新人がどんどん入ってくる感覚。毎回ワクワクします」とKEITOさん。究極の目標は「仕事をしなくていい状態にすること」──AI秘書を活用し、全員週休3日を実践する越川さんと、目指す場所までぴたりと一致した。

「今、どのAIがいいですか?」──5万回聞かれた質問への答え

企業から必ず聞かれる質問がある。「今、どのAIがいいですか?」。KEITOさんの答えは明快だ。

まず大衆向けなら、ChatGPTを使っておけば間違いない。企業への提案は、使っているグループウェアで見極める。ExcelやPowerPoint、SharePointといったマイクロソフトのエコシステムで仕事をしてきた企業ならCopilot。Google Workspace中心の企業ならGemini──。

面白いのは、越川さんがマイクロソフト時代、まさにExcelやPowerPointなどの事業責任者だったこと。それでも「お客様に合わせて提供するのがポイント」と、二人の“処方箋”は完全に一致し、スタジオでは思わず答え合わせのハイタッチが起きかけた。そしてKEITOさんの個人的な一押しはClaude Code。「本当に5文字ぐらいの文字列を入力するだけで、動画の編集が終わっている状態にできます」。指示文(プロンプト)を打ち込むのではなく、あらかじめ裏側に手順を仕込んでおき、その通りに作業を終わらせる──プロンプトの一歩先を行く使い方だ。

マイルールは「推測で語らない」──一次体験だけを発信する

日進月歩のAI情報を発信し続けるうえで、KEITOさんには絶対のマイルールがある。推測や伝聞で語らないこと。必ず自分で触り、自分の体験としての意見だけを発信する。

「難しいものも一旦触ってみて、喋ってみる。画面の向こうの視聴者が理解してくれたということは、僕自身も理解しているということなんです」

この言葉に越川さんが重ねたのが、番組でおなじみのテーゼだ。AIは欲求と肉体と経験を持たない。だからこそ、人間が自分の経験を「一次情報」として伝えることに価値が宿る──。

「AIは欲求と肉体と経験を持たない。人間の一次体験にこそ、価値が宿る」

“ノー編集の画面垂れ流しが、実は最強だった

肩書きにある「YouTuber」としての顔にも話は及んだ。チャンネルの運営歴は約3年。AI活用の発信としては最古参クラスだ。継続の秘訣を問われたKEITOさんの答えが、また逆張りだった。「そんなに力を入れないこと」。

動画の冒頭1分ほどは顔出しとテロップで”雰囲気”をつくるが、残りの15〜16分は操作画面を映しながら喋るだけ。撮り終えたら余計な部分を10か所ほどカットして終わり。ほぼノー編集だ。

綺麗に編集されたAI解説動画は、往々にして「20回中1回」の成功シーンだけを切り取っている。見ている側は内心「こんなにうまくいかないよ」と思っている。だがKEITOさんは何も足さず、そのままの映像を見せる。だから視聴者は「その通りだね」と納得できる。リアルこそが最強のコンテンツというわけだ。「AI初心者の私でも『これなら私もできる』と思えました」と上條さんも太鼓判を押す。

しかもこのYouTube、狙いは最初から法人向けの”営業ツール”だった。「営業を一度もやったことがなく、自信が全くなかった。だから、有名になれば仕事ができるだろうと」。実際、動画を見た企業のDX推進担当者や情報システム部門から依頼が舞い込む好循環が生まれている。

美容師、アパレル、IT──「迷ったらGO」のキャリア遍歴

ここで上條さんが見逃さなかったのが、チャンネル概要欄にあった意外な経歴。実はKEITOさん、最初のキャリアは美容師だった。

手取り15万円の美容師を半年で離れ、おしゃれ好きが高じて代官山のセレクトショップへ。そこで目にしたのは、1着40万円のハイブランドを次々に買っていく客たちだった。「あまりにも世界が違いすぎて。お金って大事らしいな、と」。それから2か月間、来店客に「どんな仕事をしているのか」を聞き続け、ある日ふと「ITだ」と直感。ウェブ業界に飛び込み、ディレクターを経て、いまAIの最前線にいる。

この跳躍の連続に、越川さんは自身の調査で見つけた”仕事ができる人の共通点”を重ねた。その名も「迷GO(まよごー)」──迷ったらGO。打率を上げようとするのではなく、打席数を増やす。迷っている時間にも行動してしまうから行動量が増え、結果として偶発的なチャンスをつかむ。KEITOさんのキャリアは、まさにその実践だった。

「打率を上げるより、打席数を増やす。迷っている時間も、行動してしまう」

次の挑戦は、音声入力に特化した「AIガジェット」

今後つくりたいものを問われたKEITOさんが明かしたのは、意外にもハードウェアだった。「AIのガジェットを作ってみたい」。

いま音声入力でAIとやりとりするスタイルが急速に広がっているのに、既存のガジェットは「音声入力×AI」に最適化されていない──そこに目をつけた。たとえばキーボードから大半のキーをなくし、エンターとデリートと数字だけを残して音声入力中心に設計する、といった構想だ。資金調達はこれから勉強するといい、クラウドファンディングや投資家へのアプローチも視野に入れる。書籍の原稿・約10万文字をほぼ音声入力で書き上げるという越川さんは、「デバイスが出たら僕、買いますので」と即答した。

「上手く喋るコツは?」──逆質問に越川さんが贈った2つの答え

収録終盤には、KEITOさんから越川さんへの逆質問も飛び出した。「もっと喋り方が上手くなりたい。コツを聞きたいです」。越川さんの答えは、まず「必要なし」。今日のままで十分伝わっている、と。そのうえで、あえて挙げたのが2つ。

1つは、伝達ではなく「感情」を乗せること。「このデバイスを使いたい」といった思いが乗った言葉は、相手に届きやすい。もう1つは「具体と抽象の行き来」。AIのような抽象的な話は、「AIは料理と一緒で、キッチンにあるようなもの」と、聞き手が知っている言葉に置き換える。この日の放送で野球のたとえが何度も登場したのは、その実践だったというわけだ。

AI秘書、10分で終わる経費処理、そして”作家の終わり”──続きはアフタートークで

実は本編収録後、YouTube限定の「アフタートーク」では、放送では”少し抑えていた”という二人のAI活用術が一気に解放された。

育休中の秘書の声と業務をローカルLLMでデータベース化し、タクシーや新幹線の手配まで任せているという越川さんの「AI秘書」(たまに新潟行きが仙台になりかけるご愛嬌つき)。Claude Codeと会計サービス「マネーフォワード」の公式MCP連携で、Google Driveに放り込んだ約100枚のレシート・領収書の経費処理を約10分で終わらせるKEITOさんの実践例。さらには、AIに書かせたビジネス小説の面白さに「作家の仕事は終わる。僕もクリエイターにならなきゃ」と越川さんが宣言する場面、二人が期せずして語り合った「コミュニティカフェ」構想と、ガジェットの先に見据えるロボティクスの未来。そしてKEITOさんの卓球インターハイ出場という異色の過去から、二人がまさかの中野区”ご近所さん”だったという偶然まで──。

濃度の高い後日談は、ぜひ番組YouTubeでチェックしてほしい。目の輝きと肌のツヤまで伝わるというKEITOさんのワクワクは、聴くだけでも十分に伝染するはずだ。

番組概要
• 番組名:Why So Good?
• 放送局:interfm
• 放送日時:毎週木曜25:00~25:30
• 出演:越川慎司氏(株式会社クロスリバー 代表取締役)
     上條美沙子氏
• ゲスト出演:KEITO氏(AI×WEB YouTuber 兼 ディレクター)
  - 公式サイト: https://kt-life.net/portfolio/
  - YouTube: https://www.youtube.com/@keitoaiweb
• プロデューサー:エダコDX
•ラジオ本編はこちらから https://www.interfm.co.jp/whysogood

interfm(東京:89.7MHz 横浜:76.5 MHz)  http://www.interfm.co.jp/

●番組TikTok(https://www.tiktok.com/@whysogood_radio

※本記事は、トーク番組「Why So Good?」の放送内容をもとに再構成したものです

 

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