「頑固なまでに消極的な部下の扱いに困っています」という相談をもちかけられたのは公認心理師の永藤かおるさんです。永藤さんはメルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』の中で、心の氷の溶かし方を語っています。
頑固なまでに消極的な彼女
Question
40代女性会社員です。
新卒から同じ会社で、1年前から課長職をしています。
部下は6人いるのですが、その中の一人にどう対応すればいいのかわからなくなっています。
彼女は30代で、今年7月に中途入社してきました。
能力は高いと思うのですが、とにかく消極的なのです。
会議などで発言を求めても、「私は皆さんよりここでの職歴が短いので」と、意見を出し渋ります。
「フレッシュなあなたの意見が聞きたいんだけど」と言っても、遠慮してばかりです。
依頼した仕事はきちんとこなしてくれるし、誠実な人だとは思うのですが、頑固なまでの消極的な態度に戸惑っています。
私は自分の課を、風通しが良くて意見が言える場にしたいのです。
永藤さんからの回答
「頑固なまでの消極的な態度」ですか。
なかなかに手ごわいですねぇ。
もしかして、ですけれど、彼女は前の会社でずいぶんと嫌なことがあったのかもしれませんよ。
「経験の浅いやつが意見を言うなんて生意気だ」とか、「黙って上が決めたことをやってればいいんだ」みたいなことを長期間にわたって言われていたら、口をつぐんでいたほうが身を守れる、という信念をもってしまいます。
「転職して間もない私が意見なんかいったら、陰で悪口を言われてしまうかもしれない」とかね。
彼女が緊張しないタイミングで、One On Oneミーティングなどをやってみてはいかがでしょうか?
口実はいくらでもありますよね。
「入社して●か月経ったから」
なんてのが一番いいかもしれません。
そこで、ちょっと探りを入れてみる。
と同時に、あなたの課は、新人だろうと、中堅だろうと、ベテランだろうと自由に意見を言っていい場なんだ、ということも彼女にわかってもらう。
少し時間がかかるかもしれません。
でも普段から、あなた自身が風通しのよさを心掛けていて、彼女以外のスタッフも実際に自由な意見が言える場であれば、いかに彼女が頑なであろうとも、いつか氷のような心が溶ける日が来るのではないでしょうか。
その時の彼女の意見、楽しみですね。
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