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あなたの会社は大丈夫?電話の印象が悪いと94%の人が買うのをやめる

日夜商品の品質のことを考え、開発にあたる社員も精鋭を揃えているのにイマイチ売り上げが上がらない…。もしかして、マナー教育を怠っていませんか?無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』の著者・谷原誠さんは、商品の質がいくら良くても、「気に食わない相手」から物を買おうとはしないという人間の心理について述べ、ビジネスマナーの重要性について言及しています。

マナーとは何かを考える

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

社会人であれば必ず身に着けておきたいのが、ビジネスマナー。会社員の方は、会社に入った当初、同期の社員と一緒に研修を受けたという方も多いでしょう。

ビジネスマナーとして学ぶことは、スーツの着こなし方、ネクタイの結び方、名刺の渡し方、お辞儀の仕方、敬語等々、多岐にわたります。

中には、シチュエーション別の「お辞儀の角度」まで指導されることもあり、「なんでここまでしなくてはならないの?」と疑問を感じた経験のある方も多いでしょう。

新入社員の時点で覚えるべきとされるビジネスマナーですが、管理職として若手社員を指導する立場となっている人の中にも、あまりその重要性を認識しておらず、自分自身のマナーについても、実は自信がないという人は多いようです。

今回は改めてビジネスマナーとは何のためのものなのかを考えてみたいと思います。

ビジネスは、相手に商品やサービスを提供し、対価を得るものです。そのために、自分がいかに良いものを、また低価格で提供できるかといったことを、ライバルと差別化しながらアピールします。

マーケティングや営業でアピールするのは、品質や価格、その商品を購入することで、どんな幸せや利便性が得られるか、など、自社のプラスの要素です。

私は大学時代器械体操を行っていましたが、体操競技では、難易度の高い技を成功させれば当然高得点が期待できます。しかし、それと同時に重要なのが小さなミスをなくすこと。高度な技を決めても、「膝が曲がっている」といった、細かいミスでボロボロ減点されては高得点は望めません。

ビジネスもそれと同様に、商品・サービスが素晴らしくても、細かいことで減点されることがあります。その代表がマナーです。人は、気に食わない人から商品・サービスを買おうとは思わないものです。いくら商品の質を高め、価格を下げ、営業トークの技術を高め、マーケティング手法を駆使しても、横柄であったり、身なりが良くなかったりすると、マイナスポイントが積み重なります。

ある調査結果では、電話対応で悪い印象を持つと、「その企業は二度と利用しない」とか「他によい企業が見つかれば乗り換える」と答えた方は、なんと94.5%だったそうです。ほとんどの人が、ビジネスマナーの悪さを理由に、その企業と取引をしない決断をする、と答えているのです。

お客様がせっかく取引をしてくれる気になったとしても、ビジネスマナーができていないという、たったそれだけの理由で取引を逃してしまうのは、もったいないとしか言いようがありません。

しかも、ビジネスマナーは製品スペックや価格などのように数値化はされにくいため、その原因がなかなかわかりません。

ビジネスマナーは、余計なマイナスを避け「商品が良ければ買ってくれる状態にもっていくためのものなのです。

会社にとって、会社のビジネスマナーは「無形資産」のようなものといえます。管理職にある方は、自身を含む社員のビジネスマナーが、会社業績を大きく損なう「負の資産」となっていないか、もう一度見直してみるとよいでしょう。

「マナーは、行動を引き立たせる装身具のようなものだ。」S.スマイルズ『自助論』

さて、社員のビジネスマナーを高めたい会社・学校等にうってつけのDVDがあります。3月までの予算が余っている会社や学校等から注文が入っているそうです。

次のURLから購入することができます。
http://myhoumu.jp/mannerkouza/

今回は、ここまでです。

image by: Shutterstock

 

弁護士谷原誠の【仕事の流儀】
人生で成功するには、論理的思考を身につけること、他人を説得できるようになることが必要です。テレビ朝日「報道ステーション」などでもお馴染みの現役弁護士・谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。
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