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平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太…『Number_i』海外初ライブに記者が感じた“底上げされた空気感”と43年前の記憶

元『King & Prince』の平野紫耀(27)神宮寺勇太(26)岸優太(28)が、滝沢秀明(42)の新会社「TOBE(トゥービー)」に移籍して結成し、今年元旦にデビューしたばかりの新グループ『Number_i(ナンバーアイ)』が、コーチェラ2024で早くも初の海外ライブに出演。一部メディアでは「盛り上がっているのは日本人ファンだけ」など厳しい見方も紹介されていますが、キンプリ脱退組3人の今後やいかに?『Number_i』がまとう、この“底上げされた空気感”は、43年前(!)のあのグループに似ている――と指摘するのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。

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平野紫耀らキンプリ脱退組3人の世界進出、メディアでは辛口採点も

『週刊女性PRIME』『FRIDAYデジタル』が、初の海外ライブに出演の『Number_i』を、観客の感想を交えて酷評するような記事を掲載していました。

日本時間4月15日、過去に宇多田ヒカルPerfumeも出演した世界最高峰の野外フェス『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』に、YOASOBI新しい学校のリーダーズAwichとともに出演したNumber_iを、ほぼほぼ日本のメディアでは好意的に報道していました。

しかしこれに対し『週刊女性~』は、配信YouTubeを見た人からでしょうか、「盛り上がっているのは日本人だけ」という感想を紹介し“飴と鞭”のような記事を掲載しています。

更に『FRIDAY』では“海外セレブライター”という方の「うちわやタオルを掲げた日本人ファンが散見されましたが、現地参加者のリアクションはほぼなし」というコメントを紹介し、サプライズで登場した韓国の『GOT7』ジャクソン・ワンに助けられたステージだったと報道していました。

海外進出を目標にしていた平野紫耀が『King & Prince』とジャニーズ事務所から飛び出したのは昨年の5月22日、Number_iのデビューは今年の1月1日…2誌は“グローバルなグループになるには多少時間がかかる”と記事を締めくくります。

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今回の『Number_i』は、『シャネルズ(ラッツ&スター)』に似ている!?

この記事を読みながら私の記憶に鮮やかに蘇ったのは、1981年5月、ウエストハリウッドにある老舗ライブハウス『ウイスキー・ア・ゴーゴー(WHISKY A GOGO)』で行われた『シャネルズ』…のちの『ラッツ&スター』の初ライブの舞台裏の様子でした。

サンセットst.とノース・クラークst.の交差したロケーションにある威風堂々とした赤と黒の建物は今でも変わっていないのでしょうか…私がロサンゼルスにいた頃に、マリブやサンタモニカに遊びに行く度に目にしていたものです。

ヴァン・ヘイレンブロンディエルヴィス・コステロ…何人もの人気アーティストが踏みしめた舞台、“ロックンロールの聖地”に“日本の新しいドゥーワップ(Doo-wop)グループ”シャネルズが出演したことは、現地の音楽ファンたちを大騒ぎさせたと報道されました。

43年前!のこの騒ぎと、今回のNumber_iの“底上げされた空気感”が私の中でシンクロしてしまうのです。

シャネルズはこのステージでDoo-wopの本家本元『コースターズ』や『ドリフターズ』のメンバーと『チャーリー ブラウン』という曲をコラボして歓声も上がったステージにはなったのですが、残念ながらオーディエンスにはシャネルズの追っかけと、レコード会社から招待されたと思われる日本人の音楽関係者が目立っていたのです。

“ロサンゼルスの名門老舗ライブハウスで初の海外ライブ!”は、レコード会社の計らいで開催された、壮大なプロモーションだったというわけなのです。

“新しいJapanese Doo-wop グループ誕生!”に興味と好奇心を持った律儀な現地の音楽ライターも少なからず来ていましたが、オープニングの『I CAN’T TURN YOU LOOSE』からの『LET’S TWIST AGAIN』が終わらないうちに、影も形も無くなっていました。

“黒塗りメイク”と派手なスーツ、何処かで見たステップを踏む日本人に称賛の声は集まったのですが…日本での人気アーティストの海外ライブは所詮この程度なんだと私も改めて思い知らされたことを憶えています。

初音ミクAdoONE OK ROCKBABYMETALには当てはまらないかもしれませんけれど、やはりどこか無理がある…何かの、誰かの真似では辛いものがあるのは否めません。

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『Number_i』がブルーノ・マーズやアッシャーのマネと捉えられなくなるように、BTSの後追いをしている日本人グループと思われないように…。

3人が描いた夢が叶えられる日がいつかは来ることを切望して止みません。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: Number_i – TOP – TOBE(Number_iオフィシャルサイト)

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