嵐・二宮和也にどんな「心境の変化」を与える?芸能記者がニノの兄貴分、西島秀俊「2度目の退所・独立」に注目するワケ

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俳優の西島秀俊さん(53)が、芸能事務所クォータートーンからの独立を発表。実は西島さんが「退所・独立」するのはこれが2回目で、1回目は伝説のドラマ『あすなろ白書』(1993年)のすぐ後でした。当時は「民放ドラマ5年間出演停止」の苦渋を味わったと言いますが、今回の独立はどうなるでしょうか。そして西島さんといえばやっぱり、嵐・二宮和也さん(40)との仲の良さが注目点のひとつ。西島さんの仕事ぶりや決断が、二宮さんに影響を与える可能性も?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが詳しく解説します。

二宮和也と仲良しの西島秀俊が「2度目の退所・独立」を決断

西島秀俊が5月末で2度目となる退所、独立をひっそりと発表しました。

若い芸能記者の中には「近年の西島の仕事ぶりは極めて順調なのに…何故?」と映っているようです。

西島を含めた昨今の大物タレントたちの立て続けの退所、独立は、昔ながらのマネージメント業務の在り方がここにきて大きな曲がり角を迎えていることの証明でもあると思われます。

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西島秀俊という役者のプロフィールを紐解けば、絶対に避けて通れないのが1997年の“渡辺プロダクションからの退所、独立騒動”でしょう。

20歳前後の西島は、高身長で顔が小さく甘いルックスの持ち主でしたから、事務所はアイドル的な売り出し方を展開していたのですが…。

「テレビの仕事は順調に入っていたのですが、このままだと映画には出られないと思い込んでしまって。『あすなろ白書』が終わってすぐ“ちょっと考えたいので、1回辞めます”と言ったんです」
※『西島秀俊―新世紀のスピリチュアル・アクターズシリーズ』(キネマ旬報社・2006年)より、筆者要約

映画界…役者としてとは限らず、映画の撮影所内で仕事をすることに憧れていたという西島には、テレビの世界より、映画に携わる仕事を何でもいいからしてみたかったという気持ちが強かったといいます。

撮影所が大好きだった西島は、裏方でも何でも、とにかく映画界に身を置きたかったようですが、嬉しい誤算というか、彼のルックスがそうさせてはくれなかったということでしょうか。

最大手といってもいいプロダクションを自分のわがままで飛び出した役者には、当時“民放ドラマ5年間の出演停止”という代償が待ち受けていました…もちろん誰も口に出しては言わない、暗黙の約束事です。

今でいう目黒蓮、平野紫耀、山﨑賢人、吉沢亮らと同じ…27歳から31歳という時期に華やかなテレビ界から身を引いた西島は、しかし決して腐らず、派手さはないものの地道に役者として英気を養う充電期間を過ごし『ドライブ・マイ・カー』に繋がったように思えます。

西島「2度目の独立」は円満退所?何が原因だったのか

こんな過去を持つ西島ですが、2度目となる今回の退所、独立は何が原因となったのでしょうか。

私が西島の動向に少しだけ胸騒ぎを感じたのは、昨年春に突然発表された米国の大手4大エージェンシーのひとつ『CAA』(Creative Artist Agency)と契約を結んだことでした。

細かい契約内容まではもちろん知り得ませんけれど、レディ・ガガ、ビヨンセ、トム・クルーズ、ブラッド・ピット他名立たるアーティスト達が席を置いているエージェンシーと契約すれば、ギャランティも桁が違ってくるでしょうし、何より事務所が受けた自分が乗り気ではない仕事はしなくて済むんだろうな…と想像できます。

現事務所での22年間は“かけがえのない宝物”と感謝を述べた西島ですが、私は個人的に『ドライブ・マイ・カー』が全てを変えたんだろうな…と思っています。

ニューヨーク・タイムズ紙の“2021年最高の俳優”のひとりに選ばれ、米国アカデミー賞授賞式にも出席できた経験が、西島の役者としての人生観を根本から変えたのだろう…と。

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嵐・二宮和也も、西島の仕事ぶりに刺激を受けそう

そんな事を考えていたら、西島の弟分と言ってもいい『嵐』二宮和也の顔が浮かんできました。

数年前、ニノがまだ港区内某所に住んでいた頃に、ベビーカーを押しながらそれぞれのマンション間を往復していたのが西島だったのです。

ニノの性加害騒動や、ジャニーズ事務所からの退所の相談役だったのがこの西島と言われています。

かつては故・蜷川幸雄さんに愛され、クリント・イーストウッドからも『硫黄島からの手紙』出演を「彼で良かった」と言わせたニノにも、西島の動向は気になるところではないのかな…と。

沈黙の5年間を経て50歳を前に大ブレイクした西島は、6月と9月に出演映画が公開され、配信ドラマも『Amazon Prime Video』『Apple TV+』と絶好調です。

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渡辺謙、真田広之に続けとばかりこれからの出演作に期待をし、見ていきたいと思っています。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: オフィスにの 二宮和也 公式ホームページ , Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

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