仲野太賀の大河ドラマ主演に、父・中野英雄は何を想う?チョロ役から32年、記者の脳裏に蘇る役者魂と「哀川翔からの突然の電話」

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俳優の仲野太賀さん(31)が、2026年度のNHK大河ドラマ主演に大抜擢され注目を集めています。仲野さんは、ドラマ『愛という名のもとに』や映画『アウトレイジ』シリーズで名を挙げた名バイプレイヤー中野英雄さん(59)の二男。父親には主演決定を秘密にしていたと報じられていますが、業界では早くも「親子共演」に期待の声も!? これに関して、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、中野さんの人柄と役者魂がよく分かる取材時のびっくりエピソードを振り返っています。

NHK大河ドラマで「親子共演」も!? 2026年度の主演に仲野太賀

2026年度のNHK大河ドラマは仲野太賀主演!という発表がありましたね。

『今日から俺は!!』や『コントが始まる』、CMではサントリー『-196℃ 瞬間凍結』の“ムトゥ 踊る無糖レモン編”で存在感は示してきた仲野ですが、大河の主演に大抜擢されたことで、芸能関係者たちの間でも様々な声があちらこちらから聞こえています。

私が目に留まったのは『女性セブン』が報じた――
“仲野太賀、大河ドラマ主演決定「口を滑らせてしまうことがあるので…」と父・中野英雄には黙っていた”というタイトルの後追い記事でした。

“嬉しさのあまり、口外してしまう父親を案じたわけか…”と私は苦笑いしてしまいました。

父・中野英雄へのインタビュー中に起きた「あの事件」

実は今から12年くらい前、私は“世界のKITANO”こと北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』の好演を受けて、東京・杉並区高円寺で中野英雄にインタビューしたことがあるのです。

2010年6月に公開された『アウトレイジ』の次作品として2012年4月に公開された同作品は北野が脚本・監督・製作総指揮を務め、興行収入は約14.5億円でした。

ビートたけし演じる“大友”に切られた傷跡で顔がズタズタになったヤクザの“木村”役。中野の特殊メイクでの好演は、私には『愛という名のもとに』のチョロ役より魅力的に感じられたものです。

おぼつかない記憶をたどれば、確か“若頭役を演じた中野から見た世界の北野武”…みたいなテーマのインタビューだったと思いますが、個人的にも興味津々でとても楽しみな仕事だったことを憶えています。

「そりゃ嬉しかったですよ。オファーが来た電話を切った瞬間、思わず声を出して跳び上がってしまいましたよ…」こう言って笑顔になった中野の表情は今でも憶えています。

いい役者さんです。

そしてこのインタビューの最中、中野が16歳の時に、勝てると思ったはずの相手の頭突きで秒殺され、それ以降弟分として付いてまわり、芸能界入りのきっかけにもなった哀川翔から突然電話がかかってきたのです。

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