足裏マッサージやリフレクソロジーでもわかるように、私たちの肉体疲労やストレスは「足」に出るようです。でも忙しくてマッサージに行く時間がないという方のために、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生が靴底の減り具合で簡単に身体の疲れ具合を診断する方法と対処法を教えてくださいました。
カラダのバネは足元から
日頃履いている靴。 なかなか裏返してみる機会はありませんが、ときどき靴底の減り具合を確認すると、カラダの疲れ具合などがハッキリあらわれていることがわかります。
肉体疲労
靴の外側が削れるように減っています。 カラダが疲れると重心が外側へ外側へとかかるようになり、カラダを左右にフラフラさせながら歩くようになります。 お腹に力が入らないために腰がまるくなり、外側重心になることが原因です。 過食をひかえ、たっぷり睡眠をとることが必要です。
過労による腰のこわばり
靴底のかかとばかりすり減るのは、腰が固くこわばっているからです。 自分では気がつかないかもしれませんが、じつは足を引きずって歩いています。 根をつめた作業や無理が続いているために、腰のバネが固くなり足があがりません。 原因は肩に力を込めて重心があがっているためです。 肩の力をぬくように上半身のストレッチをしたり、蒸しタオルなどで肩や背中を十分保温することで、カラダ全体の余計な力みがとりのぞけます。
精神的な緊張
爪先の外側が減ってしまうのは、慢性的な精神の緊張やストレスが原因です。 時間にゆとりを持って過ごすことや、対人関係のストレスから解放される「ひとりの時間」を、生活リズムに取り入れることで、前傾姿勢になってしまうココロの緊張がとりのぞかれます。 ひとりで読書をしたり、お茶を楽しむ時間が、カラダのバランスまで調えてくれます。
今週のくらしかたのコツ:最初に『ここまで』をきめておく
飲食や色欲は気ままに過ごすとついつい行き過ぎてしまいます。 楽しい快楽も過ぎてしまえばカラダを壊すばかり。 あとあとまでつらい思いをすることになります。
たばこも酒もギャンブルも、最初に『ここまで』と限度をきめておくことが大切です。
楽しみをあとに取っておくことも、なかなかよいものです。 ついつい嗜好にはしってしまうのは、すでにカラダのバランスを大きく崩しているからです。 そんなときこそ、楽しみは後に取っておいて、「やらなければならない」身近なことを解決してしまいましょう。
家事をしたり、身のまわりの整理整頓をするだけでも、カラダのこわばりがゆるみます。 ゆるんだカラダは、意外と「嗜好」をもとめる気持ちが軽くなっています。 することがなければ、ちょっと散歩をしたりジョギングに出かけるのもよいでしょう。
「やりたいこと=色欲」は「やるべきこと」をすませてから。 気持ちの負担をへらして過ごすことができると、むやみな「欲」をへらせます。
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