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イケメンじゃなかったルイ14世から学ぶ、男の「美力」の磨き方

誰しも自分の容姿にコンプレックスのひとつやふたつありますよね。今では女性のみならず、男性のエステや脱毛、化粧品なども当たり前になりつつあります。今回のメルマガ『マダム由美子指南~女性が惹かれる「男前のつくり方」~』は、男のレベルをあげる「美力」のお話。著者で美のカリスマ・マダム由美子さんが、エステなんかよりもっと手軽で、年齢も関係なく磨ける「美力」の大切さについて語ってくれました。

ルイ14世の成功術(1)美は世界を制する

私は、ヨーロッパの王侯貴族の生活スタイルや文化を研究していく中で、とても魅力的な王に出会いました。

それがルイ14世です。

ブルボン王朝時代は16世紀から一時の中断をはさんで18世紀初頭まで続いたフランスの王朝です。

日本の歴史と重ねてみると、264年続いた徳川幕府時代と時期がちょうど重なります。

日本とフランス、同時期にこのような長期政権が存在していたのはなんだか不思議な巡り合わせのように感じます。

日本も徳川幕府時代に、様々な文化が広がり経済発展を遂げましたがそれはまさにブルボン王朝も同じでした。

ルイ14世(1643年~1715年)は、ブルボン王朝時代の中でも、最盛期を築いたがダントツの成功者であり、功労者です。
富・名声・権力・女性すべてを手に入れ、4歳で王位についてから68年間もの長期にわたり、周囲から尊敬される絶対君主として、揺るぎなく国を治めた名君として歴史に名を残しています。

そのルイ14世は王家の伝統の継承者でありながら革命者でもありました。

そのスタイルやポリシーは、現代の男性にも役に立つエッセンスがたくさんあります。当コラムを通して色々とご紹介してきますのでぜひ仕事にプライベートにお役立て下さい。

ルイ14世の最大のポリシー「美が世界を制する」

」は、万人を振り向かせるほどの「」があると考えていた王。

美しいものには人が集まり活性化します。

これこそが「美力」です。

桜が咲くと、日本中の人がフィーバーします。

桜の美に引き付けられる力。

これがまさに「美力」の表れでないかと私は思います。

美が世界を制する

そのポリシーのもと、ルイ王は、絶対的な美しさを誇るものを次から次へと世に生み出していきます。

その代表的なものが、世界遺産にもなった「ヴェルサイユ宮殿」。あの絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿は世界中の城のお手本となりました。

美が世界を制する

このポリシーの重要さについて、彼は年若い頃から理解しており、その実現のため13歳から始めたことがあります。これがのちに「太陽王」と呼ばれるようになった由来でもあります。

それは、自分自身がまず美しくあること、でした。

まずは、自分自身に関心をもってもらうこと、人を自分に振り向かせること、そのために自分が美しくなることが必須と考えて、日々、自分自身を美しく磨き上げる訓練をしたのです。

その訓練法がバレエだったのです。

ただ訓練しただけでなく、宮廷で壮麗なバレエを上演し自ら「太陽の神」の舞を披露したことから「太陽王」と呼ばれるようになったのです。

当時のバレエは、現代のようなパフォーマンス重視の舞台芸術ということよりも、「より良く生きるための人間の教養」として、王侯貴族であれば老若男女問わず、誰もが必須科目として身つけなければならないものでした。

それは、姿勢・座る姿、たたずむ雰囲気、歩く姿などを美しく磨き上げるための、処世術でした。

話す言葉が違う世界各国の人とコミュニケーションを取るには、話すよりもインパクトのある洗練されたボディーランゲージを身につけることが、役立つと考えられていました。

なぜそのようなことに熱心に取り組んだのでしょうか。

実はルイ14世、決してハンサムな王ではありませんでした

これらの取り組みは自分がハンサムでないことを知っていた王が自らを美しくみせるためにはどのようにしたらいいのか考え抜き生み出された方法なのです。

姿勢の良い佇まい、堂々と歩く姿、気品ただよう振る舞い。

これらの要素は、顔の良し悪しに関係なく、身につければ、必ず美しくなれるもの。

そのことを、ルイ14世は、幼少より気付いていたのです。

その証拠に、ヴェルサイユ宮殿やルーブルなどの美術館に掲げられているルイ14世の代表的な大きな肖像画をご覧になってみてください。

決してハンサムではありませんが、威厳のある優雅な立ち姿です。

よく見てみると脚がバレエの4番(足を少し交差して立つ足型)のポジションになっています。

それがとても美しい脚のラインを作り出し、威厳と優雅さを演出しています。

美しく堂々たる全身を映す肖像画は、みずからのパワーを世にしらしめるのに絶大な威力を発揮しました。

その肖像画からも醸し出されているようにルイ14王にとってはバレエは自己表現のためになくてならないものだったのです。

もし皆さんの中に「俺は顔がよくないし格好良くないからモテない」と感じている方がいましたらどうぞあきらめないでください。

ルイ14世と同様「美力は誰もが身につけられる武器です。

周囲から関心のもたれる魅力ある自分に十分変えていくことができるのです。

それに気付いた人は、誰でもです。

まずは、姿勢から、改善していきましょう。

image by: Shutterstock

 

マダム由美子指南~女性が惹かれる「男前のつくり方」~
TV、雑誌などで女性から絶大な支持を得ているマダム由美子は女性を確実に美しく変えてしまうことで有名。女性3000人以上の本音を集め「男前の外せないポイント(姿勢、歩き方、身だしなみ、マナーなど)」を毎週、レッスン形式でお届けします。美意識の高いステキな女性を振り返らせるだけでなく、人間関係も劇的に好転させてしまう「男前」のポイントは必見です!
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