4月になりすっかり暖かくなってきましたが、実は春は心身ともに燃料切れを起こす時期でもあるそうです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、春に花粉症の症状が出やすい理由から、身体がストレスを溜め込んでいないかを診断する方法とその対処法について紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
東洋医学的な4月の花粉症
ちまたでは、スギ花粉がおさまりはじめ、つづいてヒノキの花粉が舞い始めるとのこと。 杉よりもヒノキの花粉に過敏な人は、春本番から花粉症症状がひどくなるのだとか。
東洋医学的には疲れが原因
年度替わりを迎え新しい環境でスタートするも、寝不足や過労、無理がたたって心身ともに燃料切れする時期です。 また、急に気温が上がりはじめると、代謝もどんどん悪くなり、疲れのたまったカラダは自然と体温が下がります。 体温が下がりカラダの力が弱まると、抵抗力だけが過剰に働きはじめます。 外界の刺激に対して過敏になるわけですね。 このため、疲れをためこんだ年度替わりのカラダは、たまった疲労が原因で免疫系統が過敏になり、花粉症症状をおこします。
大事なのは疲れた冷え対策
季節はずれかもしれませんが、おへそから下に湯たんぽをかかえて毎晩眠るようにします。
パジャマや寝具は薄手のもので構いません。 下腹がよく温まると汗をかきはじめます。 みぞおちから膝くらいまで、布団をかけていれば十分です。 手足の先まであたたまり、汗ばむようなら良い兆候です。
日中も、おへその両脇から下にカイロを左右に貼ってすごします。
- 便通の回数や量が少ない
- 下腹がポッコリ出る
- よくころぶ、つまづく
- へっぴり腰、猫背、アゴが前に出る、ほおづえをつく
こんなひとは、慢性疲労でカラダの精力をとても消耗しています。 精力を消耗すると、足腰がのびなくなります。 回復する時間と回復力を高めるためには、つねに下腹を保温することが必要です。 便通のリズムが戻り、排尿量が増えてくると、カラダの回復を促す腎機能や肝機能がたかまり、代謝があがってきたサインです。
慢性的なストレス・占い
外界からのストレスに対してカラダが身構える時、「カラダの盾」である肩甲骨があがります。 「いやだなぁ」というときには、右の肩があがり、「よし、相手になるぞ!」と鼻息が荒くなるときには、左の肩があがりやすいです。
カラダに負担をかけるストレスですが、長期間にわたって同じストレスにさらされていると、感覚がにぶくなりカラダの負担を感じなくなります。
ストレスによる負担がなくなっているわけではないので、カラダは常にストレスを抱え込んでいる状態で過ごすことになります。
慢性的なストレスを抱えているのは、おなか
- みぞおちが固い、押さえると痛い
- 息が深く吸えない、意識して呼吸しないと息が吸いこめない
- 腹筋が固い、下腹に贅肉がつきやすい、便通が悪い、ガスがたまる
- つかれやすい、カラダを横にしたくなる、常にイライラしている
慢性的なストレスを抱え込んで過ごしていると、カラダも思考も柔軟性を失います。 うっかりミスや物忘れ、つよいこだわりや余計な心配を抱え込みやすいなと思ったら、お腹のこわばり具合を占ってみましょう。
お腹のこわばり占い方法
わき腹の方から四本指をそろえて、指先で腹筋の脇から圧力をかける
- 圧痛がある、固さやこわばりを感じる
- ゴロゴロ音がする、便意を催す
- 腰や足の方まで響く感じがする
たまったストレス解消法
壁にかかと・ふくらはぎ・ふともも・お尻をくっつけて、「プチ逆立ち」をします。
余裕があれば、お尻も持ち上げて5分から10分ほど、足を上げ続けます。
頭よりも足があがっているのがポイント。
頭がカラダの一番下にくる状態は、カラダにとっては非日常的で刺激的な新しいストレスです。 新しいストレスに対処しようとするカラダは、それまでため込んでいたストレスをこらえるのをやめます。 血流や自律神経の働きが刺激を受けると、内臓のはたらきも高まりやすく、内臓下垂や機能低下の予防にもなります。
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著者/のぶ先生
臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。
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