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なぜ糖質抜きダイエットをしている人は、連休疲れが抜けないのか

日本人の主食、お米。しかし最近では糖質抜きダイエットなどが流行し、口にするのを推奨しない流れもあったりします。実際のところはどうなのでしょうか。無料メルマガ『一石三鳥健康メルマガ』では、中医学の視点から「お米は最高の食べ物である」とし、その効果を紹介しています。

お米 ~中医学編~

ゴールデンウィークが終わって梅雨のような天気が続き、連休疲れで毎日体がだるくありませんか。例年のこの時期は、もうちょっとカラッとした天気のような気がします。

先日中国人学生と話をしていたら、中国内で中医学を信じている人は、特に若い人の中で減ってきているといわれました。おまじないめいて科学的根拠がないところが嫌わているのだそうです。まあ、わからんでもないです。漢方薬のなかには、科学が発達した今でも、なぜこの配合で効くのかが解明されていないものも多いといいます。

中医学とは、大昔の人が「効くかな? これ足したらもっと効くかな?」と、実験を重ねることで築き上げた論理を体系化したものです。だから揺らぐことがありません。さまざまな症状からその人になにが足りないのかを判断し、それを補う効能のある食べ物や薬を摂ることで、症状を改善していきます。

それに対して近年の栄養学っていうのは、ころころということが変わります。また、人によってもいうことが違います。本屋にいっても、「○○を食べるな!」というタイトルと「○○を食べろ!」と書かれた本が隣り合わせで販売されていたりすると、どっちやねんと思いますよね。

今回扱っているお米も、食べろ食べるな論争が繰り広げられる食材の代表格と言えるでしょう。今日も私は「食べる派」として、中医学におけるお米の効能の説明と、中国の一部の地域で有名なごはん料理についてご紹介します。

お米は中国語で大米といいます。ダーミーと発音します。「ダー」の発音は「うわぁっ!!」と驚くときに出す声に似て、高音から低音に一気に下げなくてはいけません。小米と書くと、これは粟のことです。米色と書くとベージュのことを指します。中国語の五谷は、日本語でいう五穀と同じ意味です。

では次に、この大米がどんな効果があるのかをみてみましょう。

中華中醫網 大米

この中で、米は「五谷之首」、つまり五穀の長であるといえると書かれています。900以上の人体に必要な栄養素のうち64が入っているというのです。自然のマルチビタミン剤ですね。確かに、米には炭水化物がたくさん含まれているので、太る原因にはなり得ます。しかし、これをまったく食べず、さらに野菜もそれほど食べないとしたら、体重が減るのと同時に健康寿命も減りそうです。

米の効能として、サイトの中では四文字熟語がならびます。補中益気、滋陰潤肺、健脾和胃。つまり、胃腸を健康にして、を潤し、気をつくるという意味です。

よく、やる気あるとか気力がないというフレーズのなかで、「気」という言葉を使いますね。中医学の中で「とは、体を動かすためのエネルギーであると考えます。食べることと呼吸することによって、体の中で気が作られます。

胃腸を健康にすることで、気の生成と水分の吸収をスムーズに行います。その結果、肺に十分な水分が届きます。肺が潤うというのは意味がわかりにくいと思いますが、とにかく潤っているときの肺は120%の力を発揮すると思っていてください。つまり、ごはんは気をつくるための最高の食べ物であるといえるのです。ゴールデンウィーク疲れでだるくて仕方ないときこそ、お米を食べまくるべきなのです。

image by: Shutterstock

 

 『一石三鳥健康メルマガ
ベジタブル&フルーツアドバイザーであり、薬膳に関する資格も取得に向け勉強中という筆者が、世界の食材や食習慣を「栄養」「中医学」「英語」という3つの面から紹介する、一石三鳥のメルマガ。
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