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問題が起きると、すぐオロオロする人に教えたい「切り分け思考法」

1つ解決したと思ったらまた1つ。「人生の悩み事」って尽きないですよね。そんな問題に直面した時、感情に溺れて右も左もわからなくなる、なんていう経験ありませんか? でももう大丈夫です。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』で著者の佐藤しょ~おんさんが、人生の荒波を乗り切るための「正しい思考法」をレクチャーしてくださっています。

問題を切り分けしろ

人生をやっていると様々な場面で問題に直面します。私のように日常生活で付き合う人が相当限定されている(家族以外にはほんの数人だけ)というライフスタイルを送っていても、未だに「どこからそんな面倒な問題が降ってくるわけ?」と言いたくなるような問題が発生し、これに対処しなきゃならないんです。

ましてやサラリーマンとして働いていた頃なんて、日々発生する問題を解決させることでお給料をもらっているような気がしていました。1週間で1つも問題が報告されなかったことなんて、ほとんど記憶にありませんから。

ですから、人生に於いて問題を忌避したりこれをゼロにしようなんて考えるのは時間のムダですよ。生きるということは問題という海をサーフィンするようなものですから。

そうは言っても、問題を避けよう、そこから逃げようとする人って世の中にはたくさんいるわけで、どこの会社にもたくさんいますよね。そういう人を見ていて気付く共通点は、「問題の切り分けが正しく出来ていない」ところにあるんです。

切り分けという言葉は、エンジニアの用語なんですかね。説明すると、「何が」、「どういう理由、原因で」、「どういう順序で」発生したのかを論理的、つまり理屈で辻褄が合うように整理するということです。

私はエンジニア的な仕事が長かったからか、何かが起こると、

・何が起こったのかを、漏れなく理解したい
・その発生したことを、発生した順番通りに理解したい
・そこから因果関係を導き仮説を立てたい

という欲求が強く立ち上がるんです。これはたとえ問題が人間関係でも同じです。ケンカになった、というのは最終的なイベントに過ぎなくて、ケンカが発生する何日も、場合によっては何年も前から今回のケンカの歯車は動いていたのかも知れません。3年前に缶コーヒー代で貸した100円をまだ返してもらっていない、ということが仲違いの最初のきっかけだったなんてこともあるくらいですから。

ここは冷静に、客観的かつ論理的に、感情を排除して分析をしないといけないんです。ところがこれが出来ない人が意外にいるんです。感情を排して順番にって言ってるのに、「あんなことをされて悔しかったのよ」とか言い出すんですね。だから、「悔しい」は感情でしょ。それは問題の切り分けには全く必要がない、というか切り分けのジャマにしかなりませんから。

そしてそういう人の特徴は、問題が起こるとオロオロすることです。本人の頭の中では問題が整理されておらず、絡まった毛糸状態というか、スパゲティ状態になっていますから、次に何をしたら事態が好転するのかが全く分からないんですね。でも放置するわけにはいかない、となると、テキトーに思いついたことをやっちゃうんです。でそれが問題をさらに深刻化させるわけですね。

「分かる」の語源は分ける、分解するです。どれだけ複雑に見える問題でも、細かく分割していけば必ず最後はシンプルな問題が論理的整合性を持って繋がっていたのだということが分かるはずなんです。そうしたらそんなシンプルな1つずつの問題を順番に直していけば、最終的には問題は解決するはずなんです。だからオロオロするヒマがあるのなら、切り分け作業に集中すべきなのです。

こういう場面で要求されるのは瞬発力のある対応ではなくて、じっくりと考えた、真因を鋭く衝いている分析と綿密な行動計画なのです。

image by: Shutterstock

 

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
著者/佐藤しょ~おん
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て無料で公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。
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