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もういいよ…。連日の「舛添問題」報道を識者たちはどう見たか?

日本中を巻き込んだ大騒動となった、舛添要一東京都知事による公費の私的利用問題。16日にやっと辞任する意向を固めた舛添氏でしたが、退職金として2200万円もの大金を受け取ることも発覚し、まだまだ騒ぎが収束する兆しは見えません。そんな今回の「舛添騒動」を、人気メルマガ発行者である識者達はどのように見たのか?それぞれの観点で語っています。

結局、舛添都知事騒動とは何だったのか?

ファーストクラスやスイートルームの度重なる利用といった、高額すぎる海外出張費が指摘されたことに端を発し、その後は公用車の私的な利用や、家族旅行の宿泊費や飲食費なども政治資金で処理したことも発覚し、世論の批判を一身に浴びていた、東京都の舛添要一知事

当初は続投に意欲を見せるなど、強気な姿勢だった舛添氏。しかし、都議会での集中審議を経て提出された不信任案が、支持母体である自民党を含む全会一致で可決する流れとなったことから、ついに引責辞任の意向を固める格好に。前任の猪瀬直樹氏に続いて、政治とカネの問題で都知事が任期半ばで辞職するという事態となってしまった。

東京都民のみ問題に留まらず、広く注目を集める形となった今回の騒動。メルマガを日々配信する著者たちからも、今回の問題に関してはいろいろな意見が挙がった。

まずは、朝日・読売・毎日・東京の各紙朝刊の比較を連日行っているメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ』。著者・内田誠さんは、16日朝に配信したメルマガで、この日の各紙一面がすべて舛添氏辞任だったことを受け、

もう、どうしようもない展開。昨日(15日・編集部注)に続いて「マスゾエ」による完全制覇です。

と、その熱狂ぶりを半ばあきれ気味なテンションで紹介。くわえて、

もう一日、「マスゾエ」とお付き合い下さい。しかし舛添さん、このまま逃げちゃうのって、ひどいなあ…。

と、説明責任を果たさないまま辞任を決めた舛添氏に苦言を呈している。

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また、メルマガ『日刊 大石英司の代替空港』を連日配信している作家の大石英司さんは、辞任の報道を受けて

いったいこの人は、いつからこうなったのか? 昔からマッチョな人ではあったけれど、こんなに金に汚い人だったとは思えない。厚労大臣になった辺りが分岐点だったのかとも思うけれど、実家の親族との確執も考えると、知らないふり、気付かないふりをしていたメディアの責任も大きいのでしょうね。

メディアによる権力監視がなされていなかったことを指摘。そして話は早くも次なる都知事候補に向き、

で、次は櫻井君パパで決定ですよ。まだ現職の官僚だから、出ますとは言えない。快諾しちゃうと、いかにも自民のポチみたいな印象を与えるから、いやいやしているだけ。

野党側は、人がいないですね。宇都宮先生は無しです。弁護士として実績があるというのと、都政都庁を回せるかというのは全く別ですからね。負けると解っている人を担ぐくらいなら、まだ蓮舫に賭けた方がまし。

来る都知事選の行方を分析している。

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そのいっぽうで、今回の辞任劇に至る大騒動を、いたって冷静な目で見つめているメルマガ著者の方も結構多い。

また、人気メルマガ『ビジネス知識源プレミアム:1ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値をe-Mailで』の著者であるコンサルタント・吉田繁治さんは、6月15日配信号で「緊急時事:品格のない知性の奸計による挫折:舛添問題」と題した特集企画を展開。支持母体である自民党による不信任案提出にまで発展した原因は、本人の対応の拙さにあるとして、

当初から、「自分の嘘は見破られない」と判断していたことです。

舛添氏の論理化能力の高さが、普通は言い逃れができないことへの言い訳の嘘を作り、反する事実によって、悲惨に論理崩壊した原因です。才は、才で倒れます。

と、舛添氏自身の優秀な頭脳が、今回かえって仇となってしまったのではと推論している。

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そのいっぽうで、今回の騒動で“誰が一番得をしたのか”ということで、ユニークな持論を展開しているのは、お馴染み・ステーキけん社長の井戸実さん。

6月15日配信のメルマガ『<ロードサイドのハイエナ>井戸実のブラックメルマガ』で井戸社長は、

今回の報道で、一番恩恵を得ているのは誰なのでしょうか。「ホテル三日月」かなぁ。凄い宣伝効果になってるけど、イメージは良くないですよね。

しかし、幼い頃、散々「ゆったりたっぷりのーんびり♪ 旅ゆけばーみかーづきー ホテルみかーづーきー♪」ってCMを目にしたけど、相当儲かってたのでしょうかね。あれだけテレビCM打つって、相当金を使わないとだからね。

と、懐かしのCMを振り返りつつ、

彼がやってはならないのは、公費を私的流用と誤解を受けるような使い方をしたこと。これは絶対にダメです。自分で商売をして稼いだお金の一部を経費として使うのとは訳が違います。

と話を締めくくっている。

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辞任の一報を受け、ひとまずは一件落着といった空気となっている舛添問題。今後はより落ち着いた冷静な視点で、今回の“舛添大騒動”を振り返る言論が、メルマガ上では繰り広げられそうである。 

 

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