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織田信長も松下幸之助も。なぜ成功者は大風呂敷を広げるのか?

大物政治家や経営者が必ずと言っていいほど広げる「大風呂敷」。常人は「そんなこと言って、できなかったら批判されるだけなのに…」などと考えてしまいがちですが、あの織田信長も大風呂敷を広げていたそうです。もしかしたら、ここに成功のヒントがあるのかもしれません。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが紐解きます。

安倍首相が大風呂敷を広げるワケ

「世の中から非正規という言葉を一掃し長時間労働を自慢する社会を変え、かつてのモーレツ社員という考え方自体が否定される日本にしていきたい」

安倍首相は働き方改革の実現に向けてこのように述べました。非現実的な考えかもしれません。しらけて捉えている人もいるでしょう。一方で、そのような社会が実現できればいいと感じた人も少なくないでしょう。そのように思える大義を安倍首相は掲げています。

安倍首相は大義を掲げるのが上手な政治家です。日本の経済成長を実現するために「2020年にはGDP600兆円達成できる」とも述べています。GDP600兆円と聞くと多くの人は非現実的と思うかもしれません。しかし、非現実的とも思える大義を安倍首相は自信をもって掲げています。

たとえ非現実的でも、物事を推進するためには大義が重要であると安倍首相は考えていると思われます。誰になんと言われようが、大義として掲げたことはやると言ったらやるという強い気迫が感じられます。

もちろん、それまでに多くの実績を積み重ねてきたという自負が、強気の姿勢を支えていることは言うまでもありません。ただ、当初から安倍首相は「憲法改正」という大義も掲げています。実績があるなしに関わらず、昔から大義を掲げています。実績がないことが大義を掲げなくてもいい理由にはなりません

戦国時代はいかにして大風呂敷を広げるかの争いでもあった

歴史を振り返ると、何かを成し遂げた人は必ずといっていいほど大義を掲げています。たとえば、織田信長は他国を侵攻する際に、将軍家嫡流である足利義昭を奉戴して上洛することを大義名分として掲げ、民衆や諸大名の支持を取りつけることに成功しました。

戦国時代を研究してみると、諸大名が大義名分を掲げるために知恵を絞っているのがよくわかります。世のため人のためとなる大義を掲げることに腐心しています。人心は大義がある方になびくからです。

政治や戦争における大義について考えてみましたが、ビジネスでも大義は非常に大事な概念です。ビジネスでは、世の中にどのような価値を提供するのかが大義に当たるといえます。経営理念やミッションなどが該当します。

松下幸之助や孫正義氏も大義を大事にした

松下幸之助は指導者が大義名分を明らかにすることの重要性を説いています。孫正義氏は大義の重要性について次のように述べています。

大義があるならなりふり構わずやれ
大義名分がないことをやっても長続きしません

ちなみに、弊社の大義(ミッション)は「顧客企業の業績を改善し、人の成長を支援し、社会の発展に貢献し、共に歩む人々の繁栄を実現します」としています。

多くの繁盛店を創造することを大義としています。

あなたのビジネスに大義があるのかどうか。世の中に提供する価値を明確にし、それを言葉にして打ち出し、大義を掲げましょう。大義のある商売は成功するはずです。

image by: Wikimedia Commons

 

店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業
著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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