MAG2 NEWS MENU

【書評】とりあえず落ち着け。怒りを抑える技術を身につける方法

社会生活を送っている以上、どうしても怒りを覚えるシーンに遭遇するものです。しかし、その感情を露わにしたために大切なチャンスを失ってしまうというということも…。ご自身もそんな経験があるという無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者・土井英司さん、今回の書評では「怒りの抑え方」を説いたノウハウ本を紹介しています。

職場の理不尽に怒らずおだやかに働く技術』横山信治・著 秀和システム

こんにちは、土井英司です。

怒りには、百害あって一利なし」。土井もこれまでの人生で、怒りを露わにしたために、チャンスを失ったことが多々あります。やはり、出世や取引のチャンスをつかむには、「怒り」を抑えるスキルが必要不可欠。

本日ご紹介する一冊は、そんな怒りの抑え方を説いた、興味深いノウハウ書です。著者は、怒りから発したひと言で左遷、うつ、失業を経験しながら、4人で始めた会社を上場にまで導いたという、横山信治氏。本書では、著者の苦いエピソードを紹介しつつ、どうすれば怒りを抑えられるのか、怒りのメカニズムはどうなっているのか、わかりやすくまとめられています。

相手があなたに、何かしたこと
相手があなたに、何かしなかったこと

このどちらかから、怒りは生まれると著者は言います。おっしゃる通りだと思います。

また、「自分が正しい」という考え方から怒りが生まれるという話や、相手に「期待しすぎない」ように気をつけるという話など、いろいろと参考になる話が載っています。

さっそく、いくつか気になったポイントをチェックしてみましょう。

「自分が正しい」という考え方から怒りが生まれます

相手に「期待しすぎない」ように気をつける

「このように行動してくれるだろう」という期待感も、相手が思い通りに応えてくれなければ怒りに直結します。怒りは、期待を裏切られた時に起こります

実は、怒りの感情は「二次感情」で、その底辺に「一次感情」が潜んでいることを、あなたはご存じですか?(中略)では、一次感情(元々の感情)は、何だと思いますか?そうです。「不安」や「心配」です。「どうしたんだろう」「何かあったのかな」「私のことを嫌いになったんだろうか」という気持ちが最初にあり、その後、怒りに変化しているのです

怒りが湧き出た時に、一次感情を探るだけで冷静になり、その後の反応を変えることができます

特定の人への怒りを緩和するには、自分の「劣等感」を受け入れる

怒りは、あなたの大切な価値観を教えてくれます。例えば、ファミリーレストランで子供が騒いでいた時に「ここは食事をする場所なんだから、親がきちんと言い聞かせるべきだ」と腹が立つとしたら、あなたの価値観は、食事する場所は静かにするべきだということを示しています

不愉快だと思ったことでも、まずは「そのまま」受け入れよう

「イラッ!」としたら、深呼吸をしよう

・相手があなたに、何かしたこと。
・相手があなたに、何かしなかったこと。
このどちらかから、怒りは生まれます

あらかじめ、「自分が期待すること」を公表しておこう

他人の批判に対する対処法は、相手が自分を批判するに値する人物か否かを見極めてください

「我慢」と「辛抱」の違いがわかりますか。我慢の先は、不満です。辛抱の先には、希望があります

他人との比較が怒りの感情を生む

著者いわく、

怒りの感情を感謝に変えることができた時に、はじめて大きな成功が手に入る

みなさんが本書を読んで、怒りを沈める方法を学び、感謝でいっぱいの人生になることをお祈りしています。

ぜひ、チェックしてみてください。

image by: Shutterstock

 

毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン
著者はAmazon.co.jp立ち上げに参画した元バイヤー。現在でも、多数のメディアで連載を抱える土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介する無料メルマガ。毎日発行。
<<登録はこちら>>

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け