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子供に「ガマン=親に言われて仕方なくする」と思わせない教育法

どうしたら子供が「我慢すること」を覚えてくれるのか、そもそも我慢ってどうやって教えたらいいものなのか、とお悩みの親御さんも多いかと思います。そんな方のために! 今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、子供に無理なく「我慢」が身につく指導方法が記されています。

ガマンの教え方

今日のテーマは「ガマンの教え方」。ストレートに「『ガマンの教え方』を教えてください」とお尋ねいただくケースはありませんが、諸々のご相談の中で

「わがままばかり言わないで…できてくれたら良いのに、と思うのですが」
「欲しい物は手に入れないと気が済まないことが、心配です」

などのお悩みはよくお聞きしています。

子どもが、「我慢」を覚えることについて、まず大切な原則をお伝えします。それは、親が単に「我慢することも大事」と言ったところで、我慢を教えることはできない、ということ。子ども自身の中で、1つの欲求に対して、それを上回る別の欲求が出た時に、経験を通して初めて学ぶことができるものなのです。

親としては、「教えよう」「覚えさせよう」という欲を捨てるところからスタートしましょう。そして、子ども自身が「Aをガマンしたら、Bが手に入った!」という経験をすることができるよう、気長に見守って適切にサポートしてあげることを意識してください。

なお、この時の「経験」ですが、子どもの学びにつながりやすい経験と、そうでない経験があること、頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。ポイントは2つ。

  1. Bを「手に入れた!」実感がハッキリ得られること。
  2. AのガマンとBの入手が時間的に近いこと。

例えば…

この例では、プレゼントをもらえた体験の印象が強い(ポイント1)ので、子どもの学びにつながりやすい体験になっています。

この例は、ガマンしたことと代わりに得られた楽しい体験が時間的に非常に近い(ポイント2)ので、やはり子どもの学びにつながりやすい体験です。

逆に、効果的でないのは…

子どもにとっては、「虫歯にならなかった!」という体験が得られるわけではなく(ポイント1が欠如)、しかも我慢の結果がいつ得られるのか掴みようがない(ポイント2も欠如)ため、子どもの学びにはつながりません。

もし、本当に虫歯の心配のためにお菓子を我慢させるなら、「パパが、レオくんの虫歯が心配だから」との理由を伝えて、ちゃんと我慢できた3秒後には「あ~よかった、パパ安心だぁ!」と言ってあげる方が良いでしょう(その前に、食べさせたくないお菓子は家に置いておかない、というシンプルな生活習慣の方が大事だったりもしますが…)。

この例でも、子どもにとっては「仲良くなった!」という明確な体験が得られるケースは少なく(ポイント1が欠如)、我慢の結果がいつ得られたのかわからない(ポイント2も欠如)ため、子どもの学びにはつながりません。

この例については、代わりの対応方法は紹介しません。なぜなら、こういった介入自体が余計なことだから。

子ども同士の人間関係は、子ども同士で経験して、学んで、身につけていけば良いもの。親は、子どもを見守り、何か言ってきたらよく話を聞いてあげるだけで充分です。

日常的に、積極的に、親が子どもに「ガマンを教える」必要はありません。ただ、子どもにとって「ガマン=親に言われて仕方なくするもの」ではなく、「いくつかの欲求が重なった時に、自分で選んだものを的確に手に入れられる方法」として身につけさせてあげたい──との思いだけ、共有していただければ嬉しいです!

image by: Shutterstock

 

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