まだまだ寒い日が続きますが、星空は確実に春めいてきているようです。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、この時期夜空を彩る星座を詳しく紹介、さらに2月17日に最大光度となる金星の話題も。星たちの動きで感じる春の訪れ、味わってみては?
2月の星空案内
2月になりました。まだまだ寒さの厳しい日々が続きますが、夜空を見上げると、もう少しで春がくる、というのを感じる時期となりました。
夜8時ごろの南の空は、まさに「冬の星空」と言ったところです。全天一の明るさを誇るおおいぬ座のシリウスが輝き、オリオン座のベテルギウスとこいぬ座のプロキオンの3つが冬の大三角を作っています。
その3つ以外にも、明るく輝く星がたくさんあります。オリオン座のもう一つの一等星リゲル。こちらは青く輝きます。おうし座のアルデバラン。おうしの方にはプレヤデス星団、すばるも輝きます。ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラも見えるはず。ベテルギウスを真ん中にして、リゲル、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオン、シリウスと6つの一等星が大きな形を作っています。冬の大六角形、あるいは冬のダイヤモンドとも呼ばれます。
これらの星が西に傾く頃、もう夜中近くになった頃には、東の空に春の星座たちが上ってきています。
「?(クエスチョンマーク)」を裏返したような形を探してみましょう。それがしし座の頭と前足の部分。「鎌」のような形から「ししの大鎌」とも呼ばれます。しし座のお尻に輝くのはデネボラ(二等星)。これとおとめ座のスピカ、うしかい座のアークトゥルスの3つで「春の大三角」を形作ります。北天には北斗七星も高く見えるようになります。
私は自分がしし座生まれというのもあるからかもしれませんが、しし座が上ってくるのをいつも楽しみにしています。私にとっては春の訪れを告げてくれる星座だからです(真冬であっても明け方まで星を見てたらしし座も見えるんですが、それは別として…)。
今年のおとめ座のスピカの近くには木星も明るく輝いています。
特に大きな天文現象があるわけではありませんが、しみじみと春の訪れを感じたい、そんな星空です。
金星は相変わらず日没後の西の空で明るく輝いています。2月17日には最も明るくなるとされています。パッと見で、誰でも見つけられるはずです。都会の街のあかりにも負けないビーナスの輝きもぜひお忘れなく。
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