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実家がどんどん汚れていくことで気づく、両親の深刻な「老化」

久しぶりに帰った実家の様子がおかしい、よくよく観察してみると以前よりも汚く、片付けもされていないー。そんなシーンに遭遇した経験のある方、多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、高齢者の「家事問題」を記すとともに、その対処法を紹介しています。

シニア家事

さて、本日はオトシヨリの家事のお話。

子供のころ、祖父母と同居していました。二人とも比較的几帳面な方だったと思いますが、それでもだんだん部屋が片付かなくなっていきました。今になって思い返してみれば、おそらく視力が弱くなってゴミや小さなモノが見えなくなり、多少散らかっていても、それを認識できなかったんだと思います。

祖父母に限らず誰でも、年をとると家事が億劫になるものです。まあ、その気持ちは実感としてまだ理解できないので想像するしかありませんが、気力も体力も衰えてくればそんなものかもしれません。

一緒に暮らしていても別居していても、親の家事回りにもだんだんと気をつけてあげなくてはなりません。そもそもトシヨリはどんな家事を億劫だと感じるんでしょうか。これが解らないと、気をつけてあげることもできませんよね。

億劫=メンドクサイということですから、メンドクサイと感じる理由を教えてもらえる必要がありますよね。たとえば

などなど。家事は、身体を使う仕事なので、身体的な機能が衰えてくると、衰えた機能を使う家事がメンドクサくなるんです。できればこうしたメンドクサイ家事をノートに書き出してみるととてもイイでしょう。字にするといろいろなことがハッキリしますから。メンドクサイ家事に共通性があって、本人さえ気がつかなかった身体の衰えが発見されることもあるかもしれません。また、字にすると、家族以外の人にもメンドクサイ家事が何かが解りやすく、解決策が出やすくなるからです。

オトシヨリの家事にとってもうひとつ重要なことはモノの数を減らすということです。若い世代の片付けでも似たようなことが言えるんですが、家事をメンドクサくさせている原因はモノが多いことだからです。

モノがたくさん置いてある部屋の掃除は、それだけで億劫なものです。それは若い世代にとってもそうでしょう。オトシヨリならなおさらです。食器も服もタオルも調理器具も買い置きも、多ければ多いほど取り出すのも管理するのもメンドーになるんです。

しかも、まあ、こう言っちゃナンですが、オトシヨリの方がフツーは先が短いんです。使い切れないほどのモノを必要とするイベント自体がもうそれほどナイはずなんです。

逆に言えば、モノが少ないほどラクでカンタンに日常生活を過ごせるということです。

あまり語られないシニアの家事。メンドクサイものを解決しつつ、シンプルにラクに過ごさせてあげたいですね。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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