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夏なので稲川淳二の怪談話で「しりとり」やります【音声アリ】

「夏といえば○○○」という、この時季よく耳にするフレーズ。○○○の中には、海とか高校野球とかスイカとかそうめんとか、人それぞれいろいろ入ると思うんですが、なかでも欠かせないものといえば、怪談話ですよね。

そんな怪談話の語り手として、毎年夏場になると大忙しの御人といえば、このお方。

怪談話者のトップランカーとして、めざましく活躍されている稲川淳二さんですね。

ただ、そんな稲川さんがメルマガを通じて、怪談を夏だけじゃなく一年中発信されていることは、意外に知られていないかもしれません。

稲川さんのメルマガ『稲川淳二の眠れない怖い話』の創刊は09年4月。平日はほぼ毎日配信されているということで、これまでの配信回数は1500回を優に超えるという、超老舗のメルマガなんです。

と、これだけたくさん怪談話があるなら、そのタイトルで「しりとり」なんかもできちゃうかも? ……というわけで今回は、これまで『稲川淳二の眠れない怖い話』にて掲載された怪談話の数々を、「しりとり方式」で紹介してみようかと思った次第。

それでは、はじめていきましょう「稲川淳二の怪談話のタイトルでしりとり」。最初のタイトルは……こちら!

『生き人形』

スタートを飾る作品は、稲川淳二さんの代表作にして最恐作。

とある深夜の高速道路で見かけた少女の人形を巡って、怪奇現象が続々と起こっていき……という話なんですが、これまでその人形に関わった5人の方がお亡くなりになり、現在もなお完結していないそうなんです。

一体どんな話なのか……さわりの部分をちょっとだけ、読んでみませんか?

ことの起こりは、今から何年も前のことになります。

その頃、僕はニッポン放送で、深夜の番組を担当していたんですよ。

あの日、その番組の録音が終わった後、僕がタクシーで家に帰ろうとすると、

親しいディレクターの方がやって来て、

「淳ちゃん、帰るんだったら、僕を送っていってよ」

と言うので、一緒に車に乗ることにしたんです。

ちょうど、6月の頃だったでしょうかね。

僕はクーラーが苦手なもので、タクシーの窓を開けていたんですよ。

それで、ディレクターの人と話をしながら、

中央自動車道を、国立の方へ向かっていったんですよ。

あれは、三鷹のあたりに差しかかった頃でしょうか。

急に目の前が灰色になったんですよ。

ものすごい、霧が出ていたんです。

それが高速道路を、斜めにつっきっているんですよ。

そう、まるで映画のスクリーンのようなんです。

その中を車が、つっきっていくんですよ。

運転手さんも、

「こんなの珍しいな」

なんて言いながら、車を走らせているんです。

僕はそのとき、ぼんやり窓の外を見ていたんです。

すると、高速道路のわきに道路標識が立っているのが、見えたんですよ。

それを何の気なしに見ていると、

道路のわきに黒い着物を着た、黒い髪の女が立っているのが見えたんです。

僕は見た瞬間、これは飛び降りでもするんじゃないかなと思ったんですよ。

だけど、考えてみるとおかしいんです。

その女の立っている場所は街灯もないし、

僕のいるところから、距離があるんですよ。

僕に見えるはずないんです。

目の錯覚かと思ったんですが、あきらかに女がいるのがわかるんです。

車が進み、少しずつその女に近づいていくはずでした。

ところが、近くにくると、その女の着物が見えなくなっていったんです。

だけど、その女の顔だけは、はっきり見えてくるんです。

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.0095(2009年09月24日号)
「生き人形1」より

……冒頭だけでしたが、もうすでに不気味な感じですね~。というわけで、続きが気になるという方は、メルマガのバックナンバーでチェックしてみましょう!

 

というわけで、『生き人形』の“う”から、しりとりを再開。ここからは、どんどん進めていきましょう!

『後ろを振り返っちゃダメ!』

とある都内の病院で起こった出来事。

秋田から上京したばかりの新人ナースが、先輩と一緒に懐中電灯を片手に、深夜の病棟の見回り。すると古い病棟の廊下から「カッ、カッ、カッ」と、人の歩く足音が近づいてきて……。

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.0680(2012年2月12日号)
「後ろを振り返っちゃダメ!1」より

 

『メイクさんの助手』

こちらは、ヘアメイク見習いの女性が経験したという恐怖体験。

深夜の自宅でホラー映画を見ていると、やおら部屋のドアをコンコンコンとノックする音。恐る恐るドアを開けると、そこには厚化粧をした……。オチが衝撃的というか、笑えます。

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.0446(2011年3月7日号)
「メイクさんの助手1」より

 

『幽霊の届け物』

タクシーの車内というのも、この手の怪談話の宝庫ですよね。

この話も稲川さんがタクシーの運転手から聞いたというお話。仮眠から起きた運転手が、ふとルームミラーに目をやると、そこには……。

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.0179(2010年1月30日号)
「幽霊の届け物1」より

 

『覗いて下さい』

夏の終わりに、山へキャンプに行った男に降りかかった怪奇現象。

夜が深まり外が寒くなってきたので、車の中で眠ろうとした男が、風の音とともに耳にした「おーーい、おーーい」という声の正体とは?

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.1436(2015年3月23日号)
「覗いて下さい1」より

 

『伊賀上野のAさんの話』

伊賀上野といえば、忍者のふるさととして知られる地。

そんな伊賀上野にお住まいのある方が、蔵で見つけたという血塗りの巻物。次の日に元の場所にしまおうと、その日はその巻物を枕元に置いて寝たところ……。

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.0982(2013年5月14日号)
「伊賀上野のAさんの話1」より

 

『新宿区落合 木造アパート』

解体を目前に控えた木造アパートに住む、とある大学生。ある日、そのアパートへ遊びに来た友人が、夜も遅いからと、空き部屋になっていた一室に泊まろうとすると……。

と、気になるこの話の続きは、稲川さん直々の語りが収録された音声ファイルでお楽しみを! 『稲川淳二の眠れない怖い話』では、不定期ではありますが、このように音声ファイルでも怪談話を公開しているんです。あの独特の話術で聞かされると、怖さもひとしおですね~。

▼mp3
https://img.mag2.com/sv/famous/inagawa/apart.mp3 

▼WMA
https://img.mag2.com/sv/famous/inagawa/apart.wma 

 

『トンネルで死者の霊と出会った』

これは、稲川さんが叔母からよく聞かされていたという話だそうで。

疎開先の長野で、リアカー引いていたという叔母。夕闇迫るなか、真っ暗なトンネルを歩いていると、急にリアカーが動かなくなり、それと共に近づいて来る足音……。

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.0146(2009年12月09日号)
「トンネルで死者の霊と出会った1」より

 

『タイタニック』

映画化もされたタイタニック号の悲劇。

ただ稲川さんによると、あまり知られてはいないですが、このタイタニック号の沈没にまつわる怪談というか、因縁話っていうのが、結構多いようなんです。

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.0108(2009年10月11日号)
「タイタニック1」より

 

『クリスマスイブの不思議な体験』

ちょっと季節外れですが、真冬に起きた不思議体験。

ちょうどクリスマスイブの、とある休日に出勤することになった証券会社の社員。オフィスがある階にエレベーターが着き、ドアが開くと、そこには一様に暗い顔をして座る掃除のおばちゃんたちが……。

『稲川淳二の眠れない怖い話』VOL.0642(2011年12月21日号)
「クリスマスイブの不思議な体験1」より

 

と、ここでとうとう「ん」が付いたので終了。

生き人形 → 後ろを振り返っちゃダメ! → メイクさんの助手 → 幽霊の届け物 → 覗いて下さい → 伊賀上野のAさんの話 → 新宿区落合 木造アパート → トンネルで死者の霊と出会った → タイタニック → クリスマスイブの不思議な体験 ……と、意外と続くものですね、怪談しりとり。

というわけで、楽しんで頂けましたでしょうか。もっと読んでみたいという方は、ぜひとも『稲川淳二の眠れない怖い話』にご登録を。逆に“そういう怖い話はちょっと苦手で……”という方も、耐性を高めるために購読してみるっていうのも、ひとつの手かもしれませんよ。

 

取材・文/よっすぃ~

『稲川淳二の眠れない怖い話』
稲川淳二、最怖と恐れられる『生き人形』をはじめ、読むと眠ることができなくなる怖~い話をあなただけにお届けします。あなたも怖~い話を読んで、ゆっくりとお休みください。あれ~?ほら、あなたの後ろに?!
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