MAG2 NEWS MENU

美しすぎてため息。沖縄・池間島の「日本一美しい橋」を渡ってみた

今年はどこでどんなバケーションを過ごそうか、スマホ片手にイメージを膨らませている人も少なくはず。そんなタイミングで提案したいのが、沖縄・池間島へ「日本一美しい橋を渡りに行く」旅。気軽に行ける国内旅行としてすっかり定番の沖縄ですが、沖縄本島や石垣島といったメインの島以外にも、まだまだ知られざる魅力がいっぱいなのです。

池間島ってどこにある?

さて、まずは池間島の場所から説明しましょう。池間島は宮古島の北約1.5kmに位置する周囲10kmの離島。離島といっても宮古島との間には橋が架かり、市街地からは車で30分ほどの距離。15分もあれば一周できるこの小さな島には、たくさんの天然の極上ビーチが点在します。まさに光り輝く瑠璃色の海に浮かぶ、天国のような島といえばイメージが浮かぶでしょうか。

端から見下ろすサンゴ礁は刻一刻と姿を変える

そもそも沖縄の中でも海の美しさでは群を抜いて素晴らしいといわれるのが宮古島。サンゴが隆起してできた宮古島諸島には川がないため、海水の透明度が保たれることがその美しさの秘密で、宮古島独特の海の青さを総称して「宮古ブルー」と呼んでいます。

池間島の場合は「宮古ブルー」にプラスして、さらなる青い世界の秘密が隠されているのですが、それが島の北東5km〜15kmに広がる「八重干瀬(やびじ)」の存在。「八重干瀬」とは、大小100以上のサンゴが生息する日本一巨大なサンゴ礁で、その大きさは南北約15km東西約8kmにも及びます。

この巨大サンゴ礁が広がる海の上を渡るのが「池間大橋」。宮古島と池間島を結ぶ全長1,425mの橋で、晴れた日には橋の両側にこの世のものとは思えない眩いブルーの世界が一面に広がるのです。ここまで圧倒的に光り輝くブルーの美しさはとても私の筆力では表現できず、いつも実にモドカシイところ。世界中のすべてのブルーをすべて集めてもまだ足りないくらいのブルーとでも言えばいいのか、言葉で置きかえることなど到底不可能。

太陽の光に照らされた海面は一秒たりとも同じ姿にとどまらず、刻々とそのブルーの色彩を変えるのです。しばしば沖縄本島の離島を結ぶ橋が様々な旅行ガイドで話題となっていますが、この池間大橋からの眺めを一度でも目にしてしまったら、もはや他の橋からの眺めなどどうでもよくなってしまうことは否めません。とにかく、せっかく我が国にこんなにも美しい海の上を渡る橋があるのですから、その橋から眺める絶景の「池間ブルー」を体験しないなんてもったいなさすぎます! 

個人的な意見としては、フロリダのキー諸島を渡るセブンマイルブリッジよりも池間大橋からの池間ブルーが断然おすすめ。もちろん1425mと7mile(11,265.4m)ではまったくスケールが違うので比べるのはどうかというツッコミは置いておくとしましょう。

ちなみに宮古島では昨年同じく宮古島の北西5kmに浮かぶ伊良部島とをむすぶ伊良部大橋が開通。これにより宮古島からは池間大橋、来間大橋(来間島とを結ぶ橋)、伊良部大橋の3つの橋を渡ってそれぞれの島々へ行くことができるようになりました。橋マニアにはたまらないスポットですね。夏を待ちきれないという人は、池間ブルー、来間ブルー、伊良部ブルーを体験し、どのブルーが一番素敵か見比べてみる絶景ブルードライブの旅などいかがでしょう。

池間大橋
公式サイト:宮古島観光協会公式WEBサイト「池間大橋」

取材・文・写真 / 小林繭 

※この記事はジモトのココロで掲載されました(2016年4月13日)

 

小林繭

小林繭(こばやしまゆ) / 東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。沖縄、ハワイ、島、旅モノやロハスネタを発信中。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。http://allabout.co.jp/gm/gt/110/

【ジモトのココロ人気記事】

▶︎【伊豆の奇跡】限りなく透明に近い青の秘境「ヒリゾ浜」に行く方法

▶︎車内で乾杯!「ビール列車」が全国各地でどんどん増えている

▶︎奪われる「生活の足」。地方の高齢者は免許返納をどう乗り越えるのか?

 

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け