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なぜ、若いときに貧乏を経験した人は人生が豊かになるのか?

「若い時の苦労は買ってでもせよ」とはよく聞きますが、「若い頃にはおカネで困った方が良い」とするのは無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさん。佐藤さんはご自身の経験から、若い頃に困窮したからこそ得られたというメリットを紹介しています。

ビンボーで良いのは若いうちだけ

私は若い頃、非常にビンボーでして今思い出しても寒イボが立つくらいのイヤな思い出です。派遣社員って、15日と30日にお給料が振り込まれるわけですが、その前の日には残高が3桁になるんですね。当時のATMってお札しか使えなかったんで、それはつまり引き出せるだけ引き出した状態ってことです。

この状態ではちょっとアクシデントがあると(これが良く起こるんですわ)、あっという間に日々の生活にも事欠くようになるわけです。幸いなことに実家で家賃が掛からなかったから生き延びられたようなものですよ。

おまけにこういう状態なのに、ギャンブルは一人前以上にやるので、給料日の翌日のレースで有り金のほとんどをやられちゃったなんてこともたびたび起こるわけです。そうなると、次の給料までの2週間を1万円で過ごさなきゃならないなんてことになるんですね。ま、自業自得なんですけど、おカネがない切なさは、普通の人以上に体験したわけです。

その結果分かったのは、

 ● 若い頃にはおカネでウンと困った方が良い

ということでした。

資本主義社会でおカネがないというのは、無力感というか無能感を掻き立てるものですが、それでもおカネに困ったことがない人よりは、長じてから上手く世間を渡れる人間になれる気がするんですよ。もちろんその期間にも依りますがね。カネが無い期間が長すぎて、世の中や世間に拗ねるような態度が当たり前になっちゃったら、それは行きすぎだと思うんですけど、おカネの味をちゃんと知っているってのは、身を持ち崩さないための条件のひとつだと思うんですよね。

おまけに若いうちって身体と脳みその自由が利くじゃないですか。そうするとおカネがなくても代替策はいくらでも出て来るんです。私がやったみたいにバイトを4つ掛け持ちをするなんてのは、若者だけに許された手段ですから。これによって自分の限界を知ることが出来たりして、こういうのも将来効いてくるんですよ。

メリットはまだあって、おカネが無いってことはおカネに対する感度が上がるということで、その結果学校では習わないおカネに対する知識が身に付くんです。その最たるものが金利で、1%の違いがどういう未来を作るのかなんてことは学校では教えてくれないんですよね。この流れでは、黒いオトナが掘る穴ぼこの見分け方なんてのも、長じてある程度のおカネを動かせるようになってから、そのメリットを理解しました。世間知らずなボンボンって、この落とし穴に嵌まって一発退場になったりするんですから怖いモノです。

最後のメリットが、未来を常に考えられるようになることだと思います。金利というのはまさにそんな未来事なんですけど、おカネって増やすのも減らすのもどちらも時間というファクターが重要な役割を果たすんですね。ここの視点を持てると、自分の人生が立体的になって来ます。瞬間風速ではなく、長丁場を意識した選択が出来るようになるのもおカネで困った経験が教えてくれたことなんですよね(だから金融マンガに登場する人たちの多くが、人生を刹那的に生きる様を見て驚いたんですけどね)。

ただし、おカネが無くて許される、笑い話で済ませられるのは若いうちだけですから。

長じてからおカネに困らなくなるために、若いうちにおカネの修行をする、勉強をする、そのための機会としてのビンボーに意味があると言っているんです。歳を取っても相変わらずビンボーのままだ、というのは大きな問題ですから。

犯罪というのはビンボーが引き金になっているケースがホントに多いので、いい歳してビンボーってことは、犯罪者予備軍にいるのと同じだと考えて、早くそこから離脱しなきゃダメですよ。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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