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「中国市場はそもそもバブルでカジノ状態」ー米国・金融プロのリアルな目線

世界中を飛び回り、各国政府要人やVIPたちと精力的に意見交換を続けている元参院議員の田村耕太郎さん。先日訪れたNYでも金融界のプロフェッショナルの面々と議論を交わしたとのことなのですが、彼らの中国経済に関する認識は、メディアで報じられているものとは異なるものでした。メルマガ『田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」』でその興味深い指摘が紹介されています。

米外交問題評議会へ

全米オープンテニスに先立ち米外交問題評議会(CFR)に友人を訪ねる。彼女はラテンアメリカ研究の最高責任者。NYの喧騒を離れた一等地にたつ。会長のリチャード・ハースも我々と同じ勉強会の仲間だ。理事長のブラックストーン会長のピーター・ピーターセン氏もミルケンインスティテュートでよく一緒になる。

米大統領選挙、今後のアメリカの外交政策、それが東アジアに与える影響、その中での日本の安全保障政策、ざっくばらんにいろいろ話した。

色んな話があったが、彼らが深刻にとらえていたのは、日本の人口問題だ。リークワンユーさんと同じ話だった。

小さく、貧しく、老いていくのはまずいと。アメリカの外交力低下と内向き化は今後さらにそうなっていくだろうと。今はそういう循環期にあると。

中国経済とアメリカの金融政策についても面白い議論ができた。それは主にテニスのVIPスウィートにいた金融関係の人たちとだ。やはりほとんどがユダヤ系であった。テニスにタキシードを着てきている人もたくさんいた。お決まりのモデルやタレントの卵もたくさん。外は熱かったがスウィートはNY社交界そのものだった。

USオープンでも超高額のスウィートが奪い合う様に売れ、NYで最も不動産価値が高い高層ビルの最上階のビリオネアのコンドミニアムの価格はシンガポールや香港と比しても高値だがそれでもまだ上がり続け、私があった人はとても景気がよさそうだ。

「幼児期はシンガポールでいいが、物がわかるようになったらNYで育てた方がいい。ここはパワーの塊だ。そして意外に自然もたくさんあり四季もある。そして意外なほど安全だ。多様な人種がみごとに交じり合っている街はここしかない。世界の中心は当分の間NYだろう。アジアの時代は間違いないから、やがて上海やムンバイやバンガロールがそうなるだろうが、それは22世紀の話だ」とのアドバイスをビリオネアからいただいた。

「アジアに関する関心はスゴイ高いが、残念ながらそれは中国とインド、そしてASEANを意味する。日本のプレゼンスは残念ながら落ちている。NYをはじめアメリカ中で中国とインドの人材とマネーが台頭している。日本はラーメンと寿司のブランド化で目立っているがそれもアメリカ人がやってしまっている」とも。

ただ、日本をよくする現実的な話もたくさん聞かせていただいた。少し頑張ってみたい。

image by: Shutterstock

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