自分は何のために働いているのかを考えた時、「お金のため」と口にしてしまう人は昇進しにくいようです。無料メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』の著者・音多さんは、出世するためにはこの考え方を改める必要があるとした上で、具体的な「思考改善法」をレクチャーしています。
労働の対価をきちんと眺めよう
今回は仕事をする上での軸や価値観的な話しですが、お金のタネからお伝えします。
前回、「労働の対価についての話し」をしましたが、この考え方が背景にある人は、知らず知らずのうちに昇進して行きます。その考え方とは我々が労働の対価としてもらっている物の範囲について、基本給や手当ての他にも
- 教育訓練を受けて身に付けた知識や技術
- 仕事を通して得られた知識や技術、全ての経験
- 仕事絡みの全ての人脈
- 社員としての「社会的信用や地位」
など、現金以外の見えない価値を数多く得ているという考え方でした。そしてここで大きなポイントになるのが、これらの価値を
- 全て「並列」で考えられるか?
という事です。例えば私も若くて無知だった頃は、「何の為に仕事をするの?」と聞かれてお金以外思いつきませんでした(ーー;)。しかしながら仕事の経験を積んだり、色んな人に助けられたり、こうして情報発信をする中で、お金が労働の対価として得られる一部に過ぎないという感覚に変わってきたんですね。
それはつまり仕事を通じて、「経験や体験、ノウハウ、人との出会いを得た上で、お給料まで貰えちゃうなんてラッキー♪」と感じる回数が、年々増えているという事です。この感覚が出て来ると高給取りの人と出会っても、金額だけで劣等感を感じる事は無くなります。それ以上に自分は人と出会った経験や、様々なプロジェクトに関わった体験の話が出来るからです。
こうした考え方が背景にあると、「賃金は労働の対価」という固定観念をキャンセルする事が出来ます。この固定観念が頭にあると、二つを「等価交換」と考えてしまい「貰った分だけ働く」事しか出来なくなります。そして貰った額以上の仕事をする事も出来ません。しかし「貰っている物」をお金以外にも色々想像できるようになると、賃金分だけ働いていては全然ペイしない事が分って来るんですね。
お金だけで仕事をしているとそ大して出世は出来ません。等価交換の世界では毎月給料が入れば仕事はそこでゼロリセットするからです。じゃあどうすれば賃金以上の仕事が出来るか?
その為にはまず上記したお金以外の対価を強く意識し、それを得た時深く実感する事。その為には、仕事を通じて様々なスキルを積極的に身に付けたり、人に会いに行ったり、はたまた目の前の課題から逃げずに真正面からぶつかり、経験と体験を増やす機会を作る必要があります。
同じ社員でも問題を自らこなす人と、面倒だから逃げてしまう人がいます。前者は年々完成されて行き、後者はいつまで経っても同じ場所から動けませんよね。そしてより完成度の高い方が安定飛行を続け、先の世界へ行けます。
行動量を高め、賃金以上の仕事をこなし続けていると、年々目に見えない対価の流入量が増えて行きます。それこそ定期預金のような感覚で。この流れを早めに築く事が晩年に富と成功を築く為の大事な鍵なんですね。
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