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なぜ一人の好き嫌いを許すと、家族全員が不幸になってしまうのか

夫はトマトが苦手、長男はピーマン、長女はにんじん…など、家族の嫌いな食材を献立に入れないようにすると、調理にとても手間がかかり、料理をするのがだんだん嫌いになりそう。一体どうしたらいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、「好き嫌いは人生を不幸にする」とした上で、その根拠と作る側の心構えを記しています。

嫌いは不幸の始まり

さて、本日は最近よくある不幸のお話。

家事系のメルマガを書いて数年。家事苦手さんからいただいたメールを見ていると多数の方が片付けを苦手としているようです。

でも、これも片付けに劣らないくらいタイヘンだなあと思うのが、料理が苦手(;0;)というタイプです。もちろんその原因はいろいろあるようなんです。

うん、まあ、いろいろあるよね。でも、それは今回の場合、これらを個別にモンダイにするつもりはないんですよ。今回モンダイにしたいのは「自分や家族の食べ物の好き嫌いが原因」の場合です。たとえば、「家族の誰かがピーマンが嫌いなので、青椒肉絲や肉詰めピーマンは作らない」というヤツです。嫌いな食材がヒトツやフタツくらいならなんとかなるかもしれませんが、複数の家族が各々複数の嫌いな食材を持ち、それを外すような献立にするとすれば、毎日の献立や料理は、そりゃトッホ~~~もなくメンドー(@@;; になってしまいます。

………ま(◆_◆)、正直なところですねえ、もともと食べ物の好き嫌いにきわめてキビシー態度を取る私からすると、嫌いなものを出すなとかヌカしやがる不逞のヤカラが家庭内に跋扈しているなんて、およそ信じられません。「ここへ来て正座しろや。説教しちゃる」くらい言ってやりたいですね。いかん、書いているだけでムカついてきた。

嫌いな食べ物を作ることの害悪については、これまでのメルマガで繰り返しお伝えしてきました。人生では食べ物に限らず、音楽でも絵でも仕事でも花でも人でも、なんでも好きなものが多いほど幸せになれるんですよ。あまりにもアッタリマエですよね。

それなのに自分の身体と命を支えてくれる食べ物について嫌いなものを作ってしまうのは不幸になってしまう瞬間が食事の回数分あるということです。だって、嫌いな食べ物が出てきたらそれだけで「ウゲゲゲ(★_@)」とか思うんですよ。好き嫌いのない人の「わあ、これ好き(^ー^)♪」と比べて、絶対的にウゲゲゲ回数が多いですよね( ̄∇ ̄)。

ね、これでも嫌いな食べ物を克服しようとする気になりませんかね? まあ、幸せになりたくないならかまわないけど。

でね。今日モンダイにしたいのは、食べ物を嫌う本人より、むしろ料理をする側の人です。家族がピーマンだのニンジンだのシイタケだのが嫌いと言うので、これをハズした献立を考える人たちです。

この人たちに本当に心から聞きたい。なぜ嫌いを許す?(??)? んでしょうか。

「やっぱり人それぞれ好みがあるし…」みたいな、物わかりの良さに私は騙されませんよ( ̄∇ ̄)。本当は、残されると傷つくから、ダダこねや文句がイヤだから、そう、つまりあなたが傷つくから」が本当の理由なんじゃないですか? それは、その家族のこれからの人生の幸せと比べたらつまんない理由なんじゃないでしょうか。

だから、ここですべき対応は、たったひとつ、「嫌いなもんが多いと不幸になるよ~(◆皿◆)」とキチンと言うことです。そして、なお食べない家族がいたら、嫌いなものを完全に無視して献立を考えることです。ピーマンも椎茸もアナゴもイチジクもみーんなフツーに使っちゃうんです。こうしないと、他の家族までその食べ物を食べるチャンスを奪われてしまい、結果的に嫌いになってしまう危険があるからです。

だから、残しても残しても繰り返し作るんですよ。それが嫌いを許さないということです。その家族が嫌い続けても、他の家族まで嫌いにさせてはいけないでしょ。

不幸に譲歩しない。食べ物の好き嫌いを放置するということは、相手の人生に不幸の種を埋め込んでいるのと変わりませんよ。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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