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ある日突然爆発も…感情を言葉にしないと危ないこれだけの理由

日常生活の中でしばしば陥る、怒ったり文句を言うほどではないけれどなんだか腑に落ちない「モヤモヤする」という心理状態。「ま、なんてこと無いか…」とその場では思っても、溜め込んでいく内にある日我慢の限界がきて爆発してしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、「感情に名前をつける」ことの重要性を記しています。

モヤモヤに名前をつける

さて、本日はモヤモヤのお話。

日々生きていると、ヘーオンでなにもないような一日でも、モヤモヤ~~~(`皿´)することがありますよね。しかもこのモヤモヤときたらなぜだか勝手に大きくなりやがる

私もつい先日、たたんである…というより丸めてあるだけに見える洗濯ものを見て、「洗ってたたんでくれたんだよね。うん(`▽´)」と独りごちました。うん、ここで怒っちゃ同居なんてできんのんよ。うぐるるるる。

あー、おほんえへん。

…これがサクッと消えてくれればいいんですが、そうはいかないことの方が多い(^Д^)。で、ついいつまでも引きずって疲れてしまったりしますね。これって幸せな家庭生活の妨げですよね! これ、モヤモヤムカムカイライラしたものがなんなのか正体が解らないからです。その感情や心理を上手く自分で説明できないんです。

ということは、もやもやしたものの正体が解れば、つまりそいつの名前が解れば自分でも上手く対処できるんです。こういうのを「名前をつける」というんですよ。あ、つまんないと思いました? (^Д^)それがそうでもないんです。

日常生活の中で、むかつくことイライラすること悲しいことなどたくさん経験しますよね。で、その感情や状態に応じた行動をとるわけです。表現方法とか発散方法と言っても同じかもしれません。

みたいなカンジです。これは、どの感情なのか確定すればそれに応じた行動が決まるということです。

なので、自分が今どんな感情を感じているのか冷静になって自分自身を見つめ感情に、適切な名前をつけると、感情が手に負えないほど大きくなってしまうことはなくなるんです。丸めてあるとしか思えない洗濯物を落ち着いてたたみ直すことができるんですよ(^Д^)。

考えを整理するというのは、「言語化すること」ということです。コトバで話せることは、ちゃんと解っているものですし、コトバで書き表せることは、ちゃんと腑に落ちているものです。解らないことはコトバにはできないんですよ。

なので、感情に振り回されそうになったときにその感情を言語化すればいいわけで、それはすなわち適切な名前をつけるということなのです。

ここで重要なのは、その名前が「適切」であるということです。

えーと、たとえばですねえ。

道を歩いていて他人がドンとぶつかったのに謝りもせずに行ってしまったとしましょう。フツーこういうときのもやもやには「むかついた」とか「カッとした」とか怒りに関連する名前がつけられますよね。まあ、私ならモヤモヤする前にムカムカしますが(^Д^)。

ところがここに「悲しいとかガッカリした」とか、ちょっとハズれた名前をつけてしまうことがあるんです。これ、意外と多いんですよ。「むかついた」「カッとした」を使い慣れていないとよく起こることです。

そんなバカなと思うかもしれません。でも、今までセミナーやいただいた相談メールなどを拝見している限りでは、実に多くの方がこの間違いを犯し、しかも気がついていないんです。

しかも、この「ハズレた名前をつける」の中でもサイアクの名前をつけてしまいがちなんです。そのサイアクの名前とは「ナンテコト無い」です。

つまり、自分の中に湧き起こった感情自体を無視しているんです。他人にドンとぶつかられて、ムカッときたのに「ムカもモヤもイラも、無い」と扱ってしまうんです。

これが実はケッコーマズいんです。名前にはその内容を規定する力があり、さらにはその先の処理も自ずと決定する力があります。つまり、怒りという名前には、怒りにふさわしい処理をあなたに要求してきますし、悲しいという名前には、悲しみにふさわしい処理をあなたに要求してくるんです。

なので、名付けが間違っていると、その後の処理まで間違ってしまい、結果的にもやもやが適切に処理されないということになるんです。「ムカついた」を「悲しい」と間違えた場合には、怒りは認識されません。しかも「悲しい」に応じた対処をしてしまうんです。だから、ナンテコト無いの場合には、なにごとも無かったかのように振る舞うという処理になってしまうんですよ。こうして感情は無視され、あなたの心に潜り込んで、だんだん澱のように溜まりいつか爆発してしまうんですね。

毎日をヘーオンに幸せに送るためには、言葉にしにくい感情を無視しないことです。無視するくらいなら、まだ間違えた名前をつけてしまう方がマシです。存在に気がついているわけだからね。

もっとも良いのは、自分の感情に慣れそれに適切に名前をつけそれを表現することです。もやもやの大半はこのどれかが出来ないからです。

感情を言語化してみる。それだけでモヤモヤが解消していくモンですよ。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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