FXや株といったマネーゲームで勝つ極意があれば、ぜひ知りたいと思うのが人情ですが…、今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、マネーゲームで生き残るために最も重要な極意、「損切り」について解説しています。
マネーゲームで損をするよりも悪いのは
読者さんの中にも、株やら仮想通貨、FXといったマネーゲームを嗜んでいる方が結構いらっしゃるみたいですね。
そんな方はみなさん、勝ちたい、儲けたいと考えるわけですね。どうやったら儲かるのか、という情報については貪欲になるわけですよ。ところがそんなことを考える前に、知っておかなきゃならないことがあるんです。マネーゲームって勝ったり、儲かったりする以上にはるかに大事なことがあるんです。これを知らずにマネーゲームに手を出すから、不幸のどん底に落ちるわけです。
そんな大事なこととは、
● 何があっても退場させられないようにする
ということです。
退場って何か? ということ、もうマネーゲームに参戦出来なくなる状態のことです。
それはひとつには、有り金を全部失うということで、もうひとつは、損切りが出来なくて塩漬けのまま放置している資産によって、次の投資が出来なくなることです。
ある取り引きで損をすることが問題なんじゃないんです。チャンスなんていくらでもこの後あるんですから。次のチャンスでこの損を取り戻せば良いんです。が、そんな絶好の機会が訪れたのに、テーブルに置ける原資が無いとなったら、これはマズいわけですよ。それが有り金が全部パーになった時だけではなくて、損を確定出来ずに塩漬けで持っている株で身動きが取れない時にも起こるんです。
人間っておバカですから、例えば1,000円で買った株が300円に下がったら、その株を売って精算しなければ、またいつか上がるかもって考えちゃうわけですよ。売って精算した瞬間に700円の損になるわけで、売らずに持っておけば、もしかしたらまた値上がりして損を取り戻せるって考えたくなるわけです。これが塩漬けという現象です。
もっとヒドい人になると、そこでナンピン買いをしちゃうんです。ナンピンとは値下がりした株を買い増しして、購入価格の平均値を下げる買い方です。
1,000円で100株買った。それが500円に値下がりしたのでさらに100株買い足した。そうしたら、一株あたりは750円で買ったことになって、それはつまり500円の株価が750円になったら元が取れる(損がチャラになる)ということですね。買い増ししなければ、1,000円にならなきゃチャラにならなかったのが、ナンピン買いをすることで、損益分岐点が下がるわけです。それなら如何にもありそうだ、と考えてしまうんです。
ちなみに、株の世界ではこれが最悪手です。これを続けていると、手元からドンドンキャッシュが無くなって行き、最後は塩漬け株に囲まれることになります。それが「退場させられた」状態です。
買った会社の株が暴落して、倒産してパーになるという退場の仕方も可能性としてはゼロではないんですが、現実的には塩漬け株に囲まれて、身動きが取れなくなることの方が遥かに多いんです。
こうならないために、どうしても必要なことが、そしてこれこそがマネーゲームの極意なんですが、
● 損切りを躊躇しないでやれるようにする
ということなんです。
株でもFXでも、買い値から一定のパーセント以上値下がりしたら、そこで一度反対売買をして、損を確定させるんです。これは勇気が要りますよ。だって売った途端に、目に見える形で、損失が明らかになるわけですから。100万円で買った株が80万円になったら、20万円が消えたわけで、これを売らずに持ち続けたら、元に戻るかもと考えると、ものすごく損をしたような気になるんです。だから多くの人は損切りが出来ないんです。
これはもう機械的にやるんですよ。5%とか6%とか、自分で基準を決めて、そこを下回ったら無条件且つ無慈悲且つ機械的に精算するんです。こんな株を買った自分がバカだったのだとすぐに認めて、さっさと損切りをするんです。そして手元にキャッシュとして持っておけば、次に来るチャンスで挽回することが、出来るかも知れないじゃありませんか。
そしてこれこそが、マネーゲームで勝ち残るために最も必要なことなんですよ。これが出来ない人は、いつかはマネーゲームの世界から退場させられてしまいますからね。
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