炊き込みご飯と聞くと、なんとなくハードルが高いような気がしませんか? しかし! 無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』の著者でプロの料理人・gatugatu佐藤さんが伝授する技を真似れば、とにかく簡単に手作りの美味しい炊き込みご飯ができてしまうのです。しかも、アレンジも効くとあっては、試さないわけにはいきませんね。
簡単!秋刀魚とゴボウの炊きこみご飯
gatugatu佐藤です。
今回は、「どんな食材でも美味しい炊き込みご飯ができる“出し汁”」を伝授します。
「炊き込みご飯」というと何だか作るのがめんどうなイメージがあるかもしれません。が、この出し汁さえ熟知していれば簡単にどんな食材でも美味しい「炊き込みご飯」が作れます。添加物だらけの“炊き込みご飯の素”を使わずに済む。食材の組み合わせ次第で、あなたのオリジナル炊き込みご飯を作ることも可能です。例えば、私が今まで作ったことがある「炊き込みご飯」なら、ひじきと干しえび、大根と豚肉、ちりめんじゃこと海苔と三つ葉。里芋と鶏肉と油揚げなど、組み合わせ次第で面白い炊き込みご飯がたくさんできます。炊き込みご飯のレパートリーが無限にできるってことです。で、その美味しくできる“炊き込み出し汁”とは……【出し汁10:酒1:みりん1:濃口(薄口)しょう油1の割合】で合わせた出し汁。
炊き込みご飯は「10:1:1:1」と覚えてください。これをごはんを焚くときの水の代わりにぶち込んであなたの好みの食材もぶち込んで炊飯器のスイッチをピッと押して炊くだけ。すごく簡単に「手作り炊き込みご飯」が作れます。これ、和食のお店などで出る「鯛めし」を焚くときにもそのまま使える「スーパー出し汁」です。
私、お店でも家でも「炊き込みご飯」を作る時は必ず、出し汁10:酒1:みりん1:濃口(薄口)しょう油1の割合の出し汁で作ります。「炊き込みご飯」はコース料理のご飯もでよく出すのですが、いつもお客さんに好評頂いています。
で、今回のおすすめは、この美味しくできる「炊き込み出し汁」を使って、「秋刀魚とゴボウの炊き込みご飯」。
ゴボウをチャチャッと刻んだら、秋刀魚は缶詰の蒲焼を使うので3枚におろしたり、骨を抜いたり面倒な手間がありません。骨なんか軟らかいのでちょっとほぐしてぶち込めばOK。これ、炊いていると炊飯器の蒸気からさんまとゴボウのいい香りがしてヨダレがでてきます。今すぐ、レシピをみてマスターしておいて下さい。
レシピ
【材料】(1人前)
- 米……1合
- サンマ蒲焼の缶詰……1/2
- ゴボウ……30g
- 生姜……10g
《炊き込み出し汁》
(出し汁10:酒1:みりん1:濃口(薄口)しょう油1の割合)
※ 出し汁が無い場合は水+カツオ出汁の素
- 出し汁……180cc
(出し汁が無い場合は水180cc+カツオ出汁の素3本指で1つまみ) - 酒(清酒)……18cc
- みりん……18cc
- 濃口しょう油……18cc
※ おそらく上記の量でお使いの炊飯器の釜の1合目盛りに合うと思いますが、炊飯器によって炊き加減が変わってくると思います。サンマの蒲焼缶を使います(できるだけ添加物の種類が少ないもの)。
1.ごはんを通常通り洗い(研ぎ)ます。
写真は玄米を2割混ぜてます。玄米を使う場合、6時間以上浸水したほうがいいです。玄米はかなり硬いので。水の量も増やす。白米のみの場合は1~2時間の浸水。
2.ゴボウは、綺麗に洗って土を落とします。
皮は付けたまま(旨味がある)、縦4等分に切ります。それを束ねて3mm幅で刻みます(銀杏切り)。
3.ボウルに《炊き込み出し汁》の調味料を合わせ混ぜます。
4.釜に洗ったお米、炊き込み出し汁、ゴボウを入れ混ぜます。
5.さらに缶詰サンマ一枚半くらいを、あらほぐしでぶち込みます。あとは炊飯器で焚くだけ。
白米を先に水に浸水させるのが面倒な場合は、ここで浸水させます。このまま1~2時間ほど浸水させてからスイッチが入るようにタイマーを仕かけるとベストの状態に仕上がると思います。
6.焚いている間に生姜を「針生姜」(極細の千切り)にします。
できるだけ薄~い輪切りにして、それをできるだけ細~く刻みます。
7.水の濁りがある程度なくなるまで(2~3回)すすぎ洗いします。
水に浸けるとシャキッとします。栄養重視ならあまりすすがない方がいいと思います。
8.サンマ炊き込みご飯が炊けたら、よく混ぜお茶椀に盛ります。「針生姜」をこんもりのせて完成です。
針生姜を混ぜながら食って下さい。
『出し汁10:酒1:みりん1:濃口(薄口)しょう油1の割合』の「炊き込み出し汁」を用いれば、どんな食材でも美味しい炊き込みご飯にできます。薄味の「炊き込みごはん」にしたい場合は、濃口しょう油を薄口しょう油に代えて作って下さい。薄口しょう油は、松茸、しめじなど“きのこ”類に合います。是非作ってみて下さい。