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資格をとって満足してしまう人が「もったいない」と言われる訳

接客や販売に関する資格を取るべきかどうかという相談をよく受けるという、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。その答えは「資格は持っていて損はない。けれど…」というものなのですが…、坂本さんは自身の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の中で、その「けれど」に込められた大切な意味について記しています。

資格よりも経験。経験よりも…

よく聞かれる質問の内のひとつに、「接客や販売に関する資格を取った方が良いか?」という質問があります。世の中にはいろんな資格があって、接客販売で言うなら、私も持っているSC接客マイスターや、販売能力検定、販売士などの資格がありますよね。それに、商品に合わせた資格もたくさんあって、例えば、カラーコーディネーターやインテリアコーディネーターなどもすぐに思いつきます。

これらの資格は、持っていて損はありません。資格の内容にもよりますが、やはりどんな資格でも、それなりに勉強をしたり、実践をしないと、取得することができないものです。ですから、資格を持っているというだけで、それなりのことはやってきたんだな、と判別ができます。そういう意味でも、資格があると、ある意味では、信頼を得られるというわけです。

しかし、ただ資格を持っているからといって、良い仕事ができるわけではありません。それよりも大事なのは、経験です。その仕事に関する、その業務に関する経験をどれだけやってきたかということですね。

販売士という資格だって、その資格を持っていても、実際に販売経験がなかったとしたら、その意義はほとんど無いに等しいでしょう。カラーコーディネーターだって、実際に色を組み合わせてコーディネートをどれだけしてきたかでその人の仕事の能力は変わってきます。資格という同じ名前でくくっても、能力にはそれぞれで歴然の差が生まれるのです。

そして、そんな経験以上に大切なことがあります。実績です。要は、その資格を持って経験をしてきた中でどんな実績を作ってきたかということですね。これからの時代、活躍していく人というのは、この実績を作れる人だと思います。

例えば、先ほどのカラーコーディネーターという資格。資格を取って、実際にお客様にコーディネートをする経験をしましたよ、という人がいたとします。ですが、本当に活躍してくれる人は、それ以上に、

みたいな実績を作り出します。それだけの能力を発揮して、最前線で仕事をしてきた実績を持っているわけです。そういう人は、違う現場に行ったとしても、やっぱり同じように実績を生み出してくれます。簡単に言えば、どんな資格を持っているかはどうでもよくて、「その資格を持って具体的にどんなことをしてきたの?」ということが大事なのです。

もっと言えば、これからは、資格を取ってただ経験を積んできただけでは、足りない時代になっていきます。それよりも、そこからどんなものを生み出して、企業やお店やお客様に貢献してくれるか?それが何より大事なのです。

別に資格を否定したいわけではありません。ただ、なんとなく、「資格があれば便利かなぁ」くらいの感覚で資格を取っても、何の役にも立ちません。資格を取りたいと思うのなら、それを持ってどんなことをするのか?そして、どんな利益を生み出すのか?そこまでイメージして、実際に動いていかないと、通用しない世の中になっているということです。

今日の質問です。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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