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日常の慣習に疑問を持たない人が出世できぬ、当たり前すぎる理由

仕事ではもちろん、日常生活で当たり前にやっていることに対して疑問を持ったことがありますか?学歴やコネが無くても年収1,000万円になれるスキルをセミナー等で多くの人に伝えている佐藤しょ~おんさんは、自身の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』で、好きな寓話の具体例を基に行動の理由を考える大切さを記しています。

行動の理由を確認する

私の好きな寓話がありましてね、ある家族に特別なしきたりがあるんです。ハムをオーブンに入れるときには、必ず両端を少しずつ切り落とすという習慣が。

なんでこうするのかを、孫娘が姉や母、近所に住む叔母に訊くわけですよ。ネェネェ、どうしてハムの両端を切らなきゃならないの?とね。

そうしたら全員が、これは昔からの伝統で、私も子供の頃にそうしろっておバアちゃんに言われたから、理由はよく分からないのよとのこと。でもそこに理由がないのはおかしいなと思った孫娘は、ネットであれこれ調べたり、大学の図書館でそういう風習や風俗がある民族がないのかを調べたわけ。

ところがどう調べても彼女の疑問は解決しないのよ。

そこで意を決した孫娘は、ほとんど認知症で意志の疎通すら難しいおバアちゃんが入所している施設に行くのよ。そこでおバアちゃんに、「どうしてハムの両端を切りそろえるような風習が生まれたのか?」を訊くわけ。

そこでは全然論理的な会話は出来なかったんだけど、ひとつだけハッキリと分かったことは、

 ■ 私の使っていたオーブンは幅が狭かったからハムを切らないと全部入らなかった

ということなの。

はぁ?オーブンが小さくて入りきらないから、ハムの両端を切ってオーブンに入れていただけだったわけ?

なんだか下らなすぎて、話を聞いたら萎えますよね。なんでそんな理由が習慣になって、いつの間にか金科玉条のルールになってるわけ?と思いません?

ところが仕事ってそうやって手順が決まったりするんです。そんな下らない理由ででもその時にはそれなりに合理的に)、最初はこうやるそして次はこうすると決まるものなんです。ところが外部環境は刻々と変化するわけで、その時に流されて生きている人はその手順を変えようとしないんですね。このケースでは、母も、叔母も、姉も、ただただ言われたことを無批判且つ無思考に続けていただけなの。

こういう人を嗤う人ってたくさんいるんだけど、ではあなたは自分の仕事で何かを止めさせたことがありますか?と振り返るとこれが案外少ないモノなの。伝統とか習慣ってそれだけで威力があるからね。

例えば日本独特の習慣である、

みたいなのを本気で止めよう、改善しようとする人なんて経営幹部にもほとんどいないのよ。何十年もそれでやってきて当社は発展したのだからこれはそのままで良いのだと思いたいんでしょう。もしかしたら本当は自分が変えなきゃならないと思っているのかも知れません。でもいざこういうのを変えようとするととてつもないエネルギーが必要になるんです。

なんたってその習慣で「美味しい思い」をしている人がリアルに存在するんですから、それを変えるということは、彼らに不利益を被らせるということでもあるわけで、そんな人がニコニコ笑いながら変更するわけないんですよ。

そんなに大事でなくても、日常のいつも当たり前にやっていることに疑問を持って、それが本当に必要に迫られてやっているのか?を確認するのって大事なんですよ。世間の90%以上の人は、

 ● なんでそうやるの?とか
 ● なんでそれをやる必要があるの?

と考えませんから。

だからそれが出来る人はのちのち出世するんです。

今自分がやっている仕事の枠の中で、止められること、やり方を変えた方が良いことがどこかにないかを真剣に考えてみるというのは、思考の習慣を変化させる重要な訓練になるんですよ。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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