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外国人に大人気のカプセルホテルに学ぶ、ニュービジネスのヒント

カプセルホテルといえば出張や深夜残業で仕方なく泊まる場所…、そんな先入観に凝り固まっていては、新しい商売のアイディアは生まれてきません。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者の佐藤きよあきさんが、最近注目を集めている繁盛店3選を紹介するとともに、そこから学べる独創的なビジネスモデルの在り方について考察しています。

カプセルホテル

訪日外国人が急増するいま、カプセルホテルが注目されています。安いだけではなく、面白く楽しい場所として認知されているのです。

カプセルホテルは従来、安くするために極力小さな空間を作り、すべての無駄を省いてきましたが、いまはテーマを持って他と差別化できる面白い取り組みを行っています。

高級マットレス&羽毛布団で快適さを売りにするホテル。飛行機のファーストクラスをイメージしたもの。館内すべてを和風にしたもの。黄金色の茶室をイメージしたもの。書店の本棚の中に個室を作ったもの。サムライをテーマにしたもの。男性アイドルグループをテーマにしたもの。まるでテーマパークのようなユニークなホテルが次々に誕生しています。

ロシアでは、日本のカプセルホテルをヒントに、宇宙船内部のようなSF感溢れる個室になっているホテルもできています。カプセル内は白で統一し、天井には青いライト。室内の装備用コントロールパネルは、まさに宇宙船の操作パネルのよう。非常にユニークです。

このように、カプセルホテルの可能性は無限です。ホテル不足は今後も続きます。そこに、ビジネスチャンスが!

ワークマンプラス

アウトドアウェア専門のお店ワークマンプラスが注目されています。

作業服を販売するワークマンの新業態なのですが、普通のアウトドアウェアを製造・販売しているわけではありません。従来のワークマンで販売する商品が、釣りや登山ランニングをする人バイクに乗る人に人気が出て、それがSNSで拡散。ならば、アウトドアウェア専門のお店を作ろうとなったのです。

しかし、新しいウェアの開発はせず、既存のPB商品のカラーバリエーションを増やしたりワンポイントカラーを入れたりするだけに留めています。元々、作業服なので丈夫にできている上、作業現場の服としてもお洒落感を持たせていたので、新しく作る必要がなかったのです。

新業態と言えども、莫大な投資をしていては、回収に時間が掛かります。既存の商品を編集するだけにしたのは、実に賢い戦略です。

5時から文具屋

午後5時から開店する文具店があります。

女性店主のセンスで世界中から集めた文具を販売する、セレクトショップ的なお店です。見たことのない、驚きやときめきを感じてもらいたいと言います。

夜のみの営業となっているのは、店主が昼間の仕事を持っているためなのですが、

会社帰りに立ち寄れる文具店ということで、逆に夜営業がウケているのです。

残業が減っているいま、こうしたお店が増えてくるのかもしれませんね。

image by: ファーストキャビン - Home | Facebook

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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