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晩婚夫婦が介護と子育てを同時にこなすため今すぐ始めるべきこと

晩婚化時代における出産のリスクとして真っ先に挙げられるのが「高年齢出産」ですが、事は医学的な問題ばかりではありません。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、晩婚夫婦が子どもを授かった際にのしかかってくる介護面でのリスクについて解説し、政治・行政によるサポートと同時に「個人の備え」の必要性を提唱しています。

遅れてくるモノ

さて、本日はリスクのお話。

日本では、晩婚化と少子化がイッショに進行しています。ま、斯く言う私も十分すぎるくらい晩婚でしたから( ̄∇ ̄)

晩婚の結果、既に生殖適齢期を過ぎていて…あ、ちなみに最近になって卵子だけでなく精子も老化することが解ってきましたね。晩婚化で生殖適齢期を過ぎるのは、女性だけじゃなく(多少タイムラグはあるとしても)男性もなんですね。

閑話休題。晩婚化の結果として、少子化が進んだともいえるわけです。なので、遅くに結婚する場合、「子供は出来ないかもしれないということを双方ともなんとなく理解しているでしょう。

ところが、思いもかけず(?)晩婚の夫婦に子供が授かった場合未来はかなり難しいものになってしまうのです。

たとえば、40くらいで結婚したとき親が65くらいだったとしましょう。仮に5年後に子供が生まれその後子供が小学校に入ったとき

です。これをもう10年先を見てみると

です。……なんとなく、呼吸が浅くなってしまう気がしませんか。

これは最近になって言われ始めたことですが、晩婚の最大のリスクは子供が出来ないことではなく、子供が出来た結果

ということです。このふたつが人生でほぼ同時に起こる場合の大変さは、筆舌に尽くしがたいものがあります。経済的にも体力的にも時間的にも負担が大きいからです。

言うまでもないことですが、子育てにも介護にも

必要があるわけです。子育てを1人だけでこなすのは

と名付けられ、その不可能ぶりが広く知られています。

が、介護だって同じです。しかも先が見えず、相手は大人でチカラが強い。認知症になっていたりすると、チカラ加減が解らなくなっていたりするため、男性被介護者から非常に強い力で叩かれたり蹴られたりして、介護者側がケガをすることもあるんです。

しかも、介護のために離職せざるをえなくなると、介護者側の経済状態も一気に悪化してしまいかねません。その意味で、育児では生じないような負担が介護ではかかってしまうんです。

ちなみに、この先はもっと…厳しくなるワケです。もう10年先になると

です。うーん、そろそろ自分が介護される側になりそうですよね。しかも、子供は社会に出て仕事が面白くなってきたところでしょう(ま、20年後の仕事状況が今と同じとは到底思えませんが)。その子供の双肩に介護がのしかかり子供自身の結婚や子育てを圧迫しかねないわけです。

これは、子供が増えることは国全体のためにもいいことですから、晩婚夫婦が子供を望むのはまったく問題がなく、むしろ喜ばしいことです。ですから、子育てと介護の時期がカブってしまうことのリスクは社会的な問題として捉え政治や行政によって解決されるべき問題だろうと思っています。ですが、個人で備えられることももちろんあるのです。

晩婚夫婦は、少なくともすぐに直面する介護そして出来れば子育てについて

ことです。非常に現実的に計算し、収入を増やす方法を考えていくべきです。あ、ちなみに「節約」の方にいかないようにしてください。日々のわずかな金額をケチっても追いつかないくらいのお金が必要なんです。稼ぐことを考えましょうね。その上で、

ことです。パートナーとはもちろん兄弟姉妹だけでなく親戚、あるいは地域でのグループなどです。…つまり人間関係を良くしておくってことですね。いや、こうやって書いてみると、経済力をつけて人間関係を良くするってことですから、つまり

が問われているんだと思います。そのくらいの一大事なんですよ。

斯く言う私たちも晩婚夫婦。子供がいないので、介護シングルタスクです。が、それでもいろいろ検討していますよ。

晩婚夫婦の晩年。そのころのイベントを今から予測しておきましょう。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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