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かっぱ巻きを回転寿司で注文する人がビジネスのヒントになる理由

お寿司屋さんに必ずある「かっぱ巻き」。日本人なら誰しもが知っていると思われるこのメニューですが、いったいどんな人が注文するのか考えたこと、あるでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者の佐藤きよあきさんが、「注文までして食べる人などいないと思っていた」という偏見を持っていたことを告白した上で、かっぱ巻きを好む方々の意見を集め、そこから見える「ビジネスのヒント」を記しています。

回転寿司の「かっぱ巻き」は、誰が食べるのか?

最近気になっているのが、回転寿司の「かっぱ巻き」。

誰が食べるのか?お店で食べるほどのものか?そんなもので腹を満たしても良いのか?他にもっと旨い寿司があるだろう!あくまで私の個人的な感想ですが、どうでも良い存在として扱ってきました。嫌いではありませんが、同じお金を払うのなら別のものを食べたいと思います。

ある時、回転寿司のレーンを見ていて、ふと気づきました。「かっぱ巻き」が3皿4皿、行列で流れていたのです。そんなに流して誰が食べるのでしょうか。ところが、レーンが2周目にやって来た時には、「かっぱ巻き」が消えていました。

つまり、「かっぱ巻きを食べる人がいる、ということです。メニューとしてあるのだから当然のことなのですが、私には不思議でした。なぜ、きゅうりを巻いただけのものを好んで食べるのでしょうか。

もうひとつ、不思議に思う光景を目にしていました。注文品として、「かっぱ巻きが4皿流れていたこと。注文してまで食べたいのでしょうか。そんなに好きなのでしょうか。

どんな人が皿を取るのかを見ていると、子ども連れの4人家族でした。家族全員が「かっぱ巻き」を好きだということです。「かっぱ一族か!」と、くだらないツッコミを入れてしまうほど、衝撃的な出来事でした。

私の偏見は改めなければなりません。世の中には、「かっぱ巻き」を好きな人がいるのだと。

そこで、「かっぱ巻き」を食べる人の意見をネットで拾い集めてみました。

大多数の人は、私と同じように「どうでも良い食べ物」として捉えているかもしれませんが、好きな人は少なからず存在するのです。その理由を知ると、共感できる部分もあります。これほどシンプルな食べ物を好んで食べる人は、小粋でお洒落だとも思います。

これで、私の疑問は解決しました。回転寿司の「かっぱ巻き」が1周目で無くなるのは、「かっぱ巻き」の奥深さを知る、“寿司上級者が食べているからです。回転寿司で“上級者”と言うのもためらいますが、少なくとも私のような俗物ではないでしょう。

こうした客層を捉えると、地道ながらも確かなビジネスが展開できるのではないでしょうか。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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