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力を合わせ、補い、刺激する。あなたの「組織」を最強にする方法

現代社会では多くの人が、会社、教育機関、スポーツのチームなど、何らかの組織に所属しています。しかし、「組織とはどういうものか」と問われたら、明確に答えられる人は案外少ないのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを! 』では著者の石丸智信さんが、組織が成立する条件、組織で活動する意味、組織と集団の違いなどを詳しく解説しています。

組織って何だろう?

企業に所属する方々が受講する研修の中では、改めて、組織について考える内容が取り上げられることがあります。その内容として具体的には、

などについて取り上げられていました。本号では、その内容を踏まえて、組織について考察していきたいと思います。

組織とは?

「組織」と聞くと、どのようなイメージがあるでしょうか。会社組織など、多くの人たちが集っている、というイメージが強いのではないでしょうか。チェスター・バーナード氏の定義によると、

組織とは、少なくとも一つの明確な目的のために、二人以上の人々が協働することによって、意識的に調整された人間の活動や諸力の体系である。

と言われています。分かるようで分かりにくいですね。

何らかの目的目標などに向かって協力していく二人以上の人たちが組織だと捉えると、会社組織やスポーツの組織だけではなく、家族も組織のひとつだと言えますね。

組織が成立する条件とは?

チェスター・バーナード氏が挙げている「組織が成立する条件」には3つあります。その3条件とは、

です。上記の定義や、この条件からも、ただ複数の人が集まるだけでは集団であり、組織とは言えませんね。やはり、集団が組織となっていくためには、そこに集った人たちが、共通した夢やビジョン目的などを明確にするとともにその方向を目指していくことが必須だと言えます。

一人ひとりがバラバラの方向を見ていたら、お互いに協力することもできないと思いますし、組織と言えないでしょうね。また、集まった人たちが、お互いに貢献しようとする意欲を持っていることも、組織となるために必要なことでしょう。

「オレが、俺が」と言って利己的な行動をしているような集団は、いずれ空中分解していくことになるでしょうね。集団に属する人たちが、利他の心を持って接し協力していくことによってただの集まり集団組織へと変わっていくのではないでしょうか。

そして、組織となるための基盤、土台となるのが、コミュニケーションだと思います。組織に参加する人々が、相互に意思を伝達できることが、組織にとって重要なことと言えますね。

例えば、企業だとすると、リーダーが怒りっぽい、批判的だとすると、メンバーが、リーダーに自分の意見や提案などを伝えようとしても、「怒られるのではないか」「反対されるよ」などと思ったとしたら、自分の意思を伝達することはできないですね。

これは、職場におけるリーダーとメンバーの関係だけでなく、親子関係にも通じるのではないでしょうか。組織が円滑に機能するためには、コミュニケーションをはじめとして、風通しのいい組織風土をつくっていくことが必要でしょう。

組織として活動する意味

二人以上の人たちが集まり、組織として活動していく意味も3つあり、

の3つが挙げられます。

「統合効果」とは、お互いに力を合わせることで効果を発揮していくことです。一人でやれることには、限界があるでしょう。そこで、複数の人たちが英知を出しあうなどして協力することによって、一人ではできないことも可能になると思います。

「補完機能」とは、お互いに補うことで効果を発揮することです。組織の中には、多様な持ち味を持った人たちが集まることが必要でしょうね。一人ひとりが、自分の持っている持ち味を発揮するとともに、不得意なところは、そこが持ち味となっている人が補い合うことで、組織としてより大きな効果を発揮することができるのではないでしょうか。

「相乗効果」とは、お互いに刺激しあうことで効果を発揮していくことです。組織の中で、お互いが切磋琢磨することで高め合い、組織としての力を向上させていこうとします。ここでの刺激しあうというのは、相手を蹴落とすような競争ではありません。真のライバルとして、お互いに刺激しあって、お互いの能力を高め合い、協力すべき時は、お互いにパートナーシップを発揮して、組織の能力を高めていきます。協力的競争ということができるかもしれません。

経済・社会環境をはじめとして、様々な環境が激変し、複雑化している中で、一人で何でも対応するには、限界があるように思います。一人ひとりが持っている持ち味を持ち寄ってパートナーシップを発揮し組織チームとして問題、課題などにチャレンジしていくことが必要になってくるのではないでしょうか。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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