日本人だけでなく今や訪日外国人にも人気のドン・キホーテ。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさんが、他のドラッグストアや大手スーパーチェーンでは絶対見かけない「珍品」が並ぶ、ドンキ食品売り場の魅力を紹介しています。
ドン・キホーテ「食品売り場」の楽しみ方を知ると…
「楽しく」「面白く」「変な」商品が、激安で販売されています。単に買い物をする場所ではなく、見るだけで遊んでいる感覚になる、不思議な魅力を持ったお店です。最近は外国人客も増え、その楽しさはSNSで世界に拡散されています。日本のレジャー施設だと言っても良いでしょう。
そんなドン・キホーテの楽しみ方をひとつお教えします。私も家内とよく遊びに行くのですが、必ず最後に“お土産”を買って帰ることにしています。と言っても、自分たちへのお土産です。
最後に寄るのは、食品売り場。ここを見るのが、また楽しい時間なのです。見たことのない、しかも珍しい食品がたくさん並んでいます。恐らく、メーカーや問屋の在庫品を安く買い取っているのでしょう。どこかの地方でしか売っていないような商品、つまり、マイナーな商品を“発見する”ことができるのです。知らない土地へ行って、地元の商店にでも入ったような感覚を味わえます。
「なんじゃ、これ!」「こんなのアリ?」「誰が食べるの?」というような商品を見つけるのは、実に楽しいものです。興味が湧けば、即、カゴに入れます。次から次に発見するので、気持ちをセーブするのが大変です。
まったく知らない商品を買うのは、価格によってはリスクがあるので、安いものだけを買うようにしています。安ければ、“失敗”だったとしても、“経験”として受け入れることができます。それもまた、楽しいものです。
もうひとつ、食品売り場で買う商品があります。“処分品”。いわゆる“投げ売り”状態の商品です。消費期限の近いものや売れ残りなどを極端な価格で売っています。200円程度のお菓子を50円で。150円程度のジュースを30円で。
売れ残るには理由があります。味がいまいちだったり、美味しそうに見えないパッケージだったり。しかし、それをあえて買ってみるのです。失敗しても、数十円です。これまで買った経験では、ほぼ、マズいか変な味です。これが、面白いのです。
「開発部門の人は、ちゃんと味見をしたのか?」「上層部は、よくOKを出したなぁ~」「ここを変えれば、売れるようになるのでは?」と、話が広がるのです。というより、広げるのです。メーカーを想像しながら、開発途中の会話などを自分たちで作ってみるのです。こんなことをする一番の理由は、“怖いもの見たさ的欲求”が、満たされることです。
第二には、商品開発のヒントになること。数十円で、ほんのひとときですが、結構楽しめるのです。日本中の変わったものを安く経験できるのは、ドン・キホーテぐらいです。非常に愉快なお店です。食品売り場に、“エンターテインメント”を感じます。
image by: ドン・キホーテ - Home | Facebook